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不登校→高校中退から独学で慶應理工に合格した男が参考書の思い出を綴ります

不登校
→高校中退
→独学開始
→高卒認定合格
→慶應理工合格
という軌跡を辿った筆者が使った参考書の思い出を語ります。

こんにちは、こもくです。

私は現在31歳の男ですが、高校生1年生の冬頃に不登校になりました。
親や先生は色々と気を遣ってくれましたが、結局復学することはできず、退学に至りました。

引きこもり時のブランクを約1年間経た後、約2年間大学受験に向けて勉強することで、

合格→慶應義塾大学理工学部、早稲田大学基幹理工学部
不合格→東京大学理科一類
センター試験→9割弱(英語、数学、国語、物理、化学、倫理政経)

という受験結果を得ました。

私は授業というものがあまり好きではなかったので、塾や予備校には通わず、市販の参考書や問題集のみで勉強していました。
すなわち独学です。

独学の生命線である参考書について、当時の私は、今ほどネットワークが揃っていない時代に頑張って調べました。

その私が実際に使用した参考書を、思い出として綴っていこうと思います。

私の大学受験は10年以上前の話ですが、今でも良書と評価されている参考書や問題集はーー時の洗礼を受けているという意味でーー本当に優れているのだと思っています。


■英語

英語に関してはいい勉強をしていたなと今でも思っています。
実際、東大入試でも合格水準に達していました。
早慶に合格できたのは、間違いなく英語のおかげです。

1)単語

そもそも勉強をどれくらいのペースで進めるべきかがわからなかった私にとって、「1週間かけて毎日同じ100語をやる」という明確さは非常に助かりました。

2)文法

最大の魅力は、問題が厳選されていて一冊が薄いということ。
短期間で達成感を得ることができました。

定番だったので一番初めに手を出しましたが、量の多さに一度挫折しました。
上の「英文法レベル別問題集」をやった後に帰ってきて、ようやく何とか立ち向かえました。
今だと英文法書はポラリスを使っている学生が多いイメージです。

3)長文

とにかく解説が丁寧。
全文細かく解説してくれています。
一番初めの長文教材として本当に良かったです。

上の「ハイパートレーニング」に比べて解説は必要最低限ですが、私はこのシリーズの1000までやり抜くことで、大抵の英文が読めるようになりました。

英語はとにかく過去問!と思って25カ年をほぼ解き切りました。

4)英文解釈

個人的に神参考書と崇めている二冊のうちの一冊。
読解の思考プロセス、難解な文章の楽しさを教えてもらいました。

5)リスニング

ユメタンですっかりキムタツ先生の信者になったので購入。

■数学

英語に反して数学は非常に伸び悩み、東大受験では足を引っ張りまくりました。
使った参考書や問題集を振り返ってみると、原因はよくわかります。

初学用として「面白いほどわかるシリーズ」を使っていました。

これ自体はコンパクトにまとまっている良書だと思うのですが、「面白いほどわかるシリーズ」の次に手を出す問題集ではなかったです、明らかに。

いよいよ飛ばしすぎました。
立ち向かえる力を養う前に手を出してしまいました。
解説が丁寧で面白いだけに、わかった気にはなってしまう悪循環。

結論として、背伸びしすぎました。
もっと地に足をつけた勉強、具体的には青チャートなどの網羅系の問題集をやるべきだったと今振り返って思います。

■物理

初学用として使っていました。
とことん噛み砕いた説明をしてくれていて、初学に最適でした。

初学用として手を出して1度挫折しました。
良書ではあるものの説明が簡素なので、上の「面白いほどわかる本」を先にやればよかったとつくづく思います。

物理はとても苦手で、一つの単元を習得するのに多くの時間がかかってしまったのをよく覚えています。
その結果、無謀にもエッセンスで東大受験に突っ込んでいます。無事撃沈。
本当なら「良問の風」や「名問の森」へと進むべきでした・・・

■化学

初学用として使っていました。

ドドド定番の問題集。これをひたすら周回していました。

化学について、暗記事項はバッチリだったのですが、思考力を問われる問題がさっぱりでした。
数学、物理、化学に関しては誰かに教えてもらった方がよかったのかなと思うことがあります。
独学を中心に進めるにしても、部分的に授業を受けるなどの柔軟な対応は必要だったかもしれません。

■現代文

受験開始時には一番苦手だったものの、結果的に一番得意になった科目です。
良い問題集を良い感じに回せたなと思います。

1)読解

感覚で解くものだと思っていた現代文の問題に、知識でアプローチする方法を教えてくれた思い出深い一冊です。

個人的に神参考書と崇めている二冊のうちのもう一冊。
文章を読み解くとは何たるかを叩き込まれました。
難解すぎましたが、何とか食らいつきました。

2)漢字

文字が大きいレイアウトに惹かれて使っていました。

■古文

大嫌いな科目でしたが、「嫌いで苦手は逃げているようでダサい」「嫌いで得意の方が格好いい」と謎に自分をモチベーティングして上手く勉強できました。
結果、得点源になりました。

1)単語

賛否ある単語帳ですが、古文アレルギーだった私にとって、とにかくわかりやすいゴロは非常にありがたかったです。

2)文法

初学で使っていました。
初学としてはもっと説明が丁寧なのを選んでもよかったと思いますが、このドリルを繰り返したら基礎は十分に固まりました。

3)読解

読解はZ会の問題集を使っていました。

■漢文

この参考書のおかげで「漢文は簡単な科目なんだ」と思えました。
読了後、センター試験や東大の過去問を解いて、漢文の成績は合格水準に達しました。

■倫理・政経

東大入試において配点が倫理・政経は配点が高くなかったので、正直全然勉強しませんでした。

「過去問→問題に出た単元とその周辺をこの参考書で読む」というサイクルを繰り返しました。

■最後に

参考書の思い出を綴るのって思った以上に楽しいですね。
改めてまとめてみると、各科目の勝因や敗因がよくわかります。

皆様にも思い出の一冊はありますか?
良かったらコメントで教えてください。

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