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【乳がん】副作用の話① 〜脱毛編〜

 抗がん剤をやっていると、一番多いイメージが、脱毛という副作用。私も例に漏れず毛が抜けました。今日はどの時点でどのように脱毛が起こったのか、どう対処しているかについて書きます(なお、筆者はまだ抗癌剤治療中であり、髪の毛は生えてきていないので、治療が終わって生えてきたらまた新しく記事を書こうと思っています)。

 抗がん剤は、分裂スピードの速い細胞を標的にするらしい。毛の細胞は結構スピードが速いらしいので、脱毛も起こる、という仕組みだそうで、これは避けられないらしい(投与中に頭を冷やして脱毛を防ぐというヤツがあるらしいけれどもやったことないので割愛)。
 だいたい投与して2週間くらいで脱毛が始まると言われており、私の場合も本当に2週間くらいで髪の毛が抜け始めました。
 最初からごそっと抜ける感じではなく、何か、髪がパラパラ落ちてくんな〜…と思っていたら、それが脱毛の始まりだったようで。数日すると、シャワーのときに髪がごっそり落ちてくるようになりました。日中も、頭をちょっと触っただけで髪の毛が落ちてくるようになり、肩のあたりに髪の毛がごっそり落ちていたり。後述するストレスから解放されるため、2回目の抗がん剤投与の日(=1回目投与の3週間後)に、家で頭髪を全部刈りました。スッキリしたー(^O^)

 私はもともとショートカットだったし、髪型にあんまりこだわりがなくて、髪の毛を失うことに対してはそこまで精神的なダメージはありませんでした。今は、産毛みたいなのが生えてきていて、それを触ってふわふわの感触を楽しんでいます笑 ただやっぱり、人前で丸坊主を晒す気にはなれず、帽子が手放せません。ちなみに、ウィッグは作っていません。面倒くさくて笑

 さて、脱毛の際のストレスですが、いくつかあったので参考にしてください。

ストレスレベル3(10点満点中)  頭がチクチクする感じ
かゆいというか痛いというか…激しい感覚ではありませんが、何か、気になりました。
ストレスレベル5(10点満点中)  脱毛が周りに知られる不安
1回目の抗がん剤のあともしばらく仕事をしていたので、脱毛が起こっている間も同僚などと普通に接していましたが、とんでもなく髪の毛が落ちるので、髪の毛がめちゃくちゃ落ちていることや、スルッと髪が抜けていくのが周りに見られていたら嫌だな…とは思っていました。実際に誰かになにか言われることはなかったけど…でも嫌でした。がんのことを話している同僚にも、脱毛のことはなぜか言えなくて。病気であること自体話していない人もいるし。見た目はとても元気なので、私が病気であることを知らない人もたくさんいたわけで。2回目の投与からは仕事を休んでいるので、今の坊主頭はまだ晒していません。仕事を再開したら、しばらくは帽子で乗り切るつもりです。
ストレスレベル9(10点満点中)  抜けた髪の掃除が面倒くさい
床はいいとして、枕にめちゃくちゃ髪が落ちます。落ちるというか、着くというか。コロコロで取りました。ふつうに面倒くさかったです。家の中ではシャワーキャップをかぶって過ごす人もいるみたいです(私は、用意が間に合わなかったので諦めました…)。医療用?というか、脱毛のための商品もあるって聞きました。こんなん。←これがあれば、掃除は楽になりそうですね。
ストレスレベル10(10点満点中)  抜けた髪がチクチクする
これ、最悪でした。私はショートカットだったので、抜けた髪が服に刺さって、首や肩のあたりを刺激するんですね。チクチクして、仕事にも集中できなくて。なので、全部刈ったらチクチクのストレスから解放されて、それはそれは、スッキリしましたよ。

 今は、坊主頭を楽しんでいますが、治療が終わったら本当にちゃんと生えてくるか、髪質が変わってしまうのではないか、温泉に行きたいけど生え揃うまでは行けないな〜…などなど、先のことを考えるとネガティブなことばっかり思い浮かびますが、あんまり気にしないようにはしています。

 ちなみに、ウィッグには助成金を出してくれる自治体もあるそうで(私が住む市は上限3万円くれるっぽい)。そういうのも、病院の看護師さんやソーシャルワーカーさんが教えてくれるそう(私が通う病院はがん拠点みたいになっていて、身体だけでなくて、経済や精神面からもたくさんの人がサポートしてくれる環境が整っています…私はまだ利用していないけど)。なので、治療が始まる前に聞いておいて準備するのがいいです。抗がん剤が始まっちゃうと、副作用でそれどころじゃなくなるかもしれないので、投与の前にはウィッグや帽子などを準備しておいて、脱毛の日を迎えましょう。

 今日は副作用のうち、脱毛について私の経験を話しました。あくまで個人的な話なので皆さんに通じることかはわかりませんが、参考になれば幸いです。


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