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柿内午後
2021年9月12日 13:23
マゾヒズムは苦痛の中に快楽を見出すとされている。この前提があってこそ、他者に苦痛を与えることを快とするサディズムと、苦痛を与えられることを快とするマゾヒズムは相補的な関係、互いに変転可能なものであるとみなされている。しかし、本当にそうだろうか。マゾヒスティックな嗜好を持つ人間が、ありとあらゆる苦痛に対して、無条件に快楽を引き出すことが可能であるなどと考えることは妥当であるか。 生活実感と照ら