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人口減少・少子化対策が進まない本当の理由

人口減少・少子化対策が進まないのって、これから子供をつくるぞ。っていう当事者以外、「何もやることがない。」
からだと思っています。

特に、日本はおじいちゃんの国です。おじいちゃんって、少子化が自分事じゃないから、どうしても進まない。

そんなこと、思っていたら
ニッセイ基礎研究所人口動態市にてリサーチャー天野馨南子さんの記事がめっちゃ面白かったので、要約・意訳してお伝えします。問題の解像度を上げると自分事になる。そういう典型例です。

まず合計特殊出生率が1.20!東京は0.99!と騒がれておりますが
完結出生児数という数字もあるとのこと。これは初婚同士の夫婦が15年~19年経過して何人子ども作ったか?
これ、1970年から2021年まで約2.0。
つまり結婚した夫婦が経済的に苦しくて2人作っていたところを1人になりだした。なんてデータ的はないそうです。

つまり少子化対策は「子供3人目はあれこれ無償」なんてことより、やっぱり結婚しない、してないカップルにいかに”その気”になってもらうかであって、それって10代とか20代前半の子たちに何らかの手を打つのが、まず本質。

他人の不倫やらなんやら垂れ流し、子育ての喜びを全く伝えないメディアにかなり責任があると思われます。
僕がSNSで10年子育ての楽しさを伝えても、どうにもなりませんw

さらに、ここで「若い人は都会に行っちゃうからねー。」ですが、実は若い人が東京圏に行くタイミングは大学進学ではなくて圧倒的に就職をするときらしいです。
これ東京に転入するときの年齢のデータでわかるとのこと。

何が言いたいかっていうと、
人口が減るのも、人手不足なのも、地元に若い人が働きたいと思える仕事、職場、会社がないから。という結論に結びつきます。

あら、まぁ。なんて地元のおじさんたちの責任なのでしょ。

さらに我が沖縄県。
2023年に転入超過数がマイナス。これだけUIターンに有利な島という認識があるのに、それでも出ていかれている人数の方が多いんですが、その男女の割合が異常です。

男性:145人 女性:499  男女比率が3.44
これ熊本県の3.52 に次ぐワースト2位です。

つまり、沖縄県の美しくて、働き者で、しなやか女性たちがどんどん外に流出して、沖縄は男あまりの社会に向かっているということ。
女性が働きやすい職場が特に少ない。と言えるのでしょう。
これは、めちゃくちゃ自分事になりますな。

ジェンダーの差別とかじゃなくて
生物学的な前提として、子供出産できるのは20代~40代の女性なわけです。

だから、この年齢層の女性が定着しない地域が消滅していく。
どんなに田舎でも女性がたくさんいる地域なら、男はほいほいやってくるでしょ、そりゃ。

何やらレンアイ型の匂いがしてきました。
沖縄は特に、結婚、出産したら娘は帰ってくる。という信仰と傾向に甘えて、若い女性が働きやすい環境を整える。という発想がない島です。
でもそんなブランドにあぐらをかいていて…大丈夫でしょうか。

ごらんなさい。みんなの誇り、安室ちゃんは沖縄に帰ってきてませんよ。
ガッキーも仲間由紀恵も国仲涼子もみーんな帰ってきてません。残念ながら、沖縄は帰りたい場所ではあり得てないのではないでしょうか?

もう1回、言います。2023年
転入から転出を引いたら、沖縄もマイナスです。
出ていっている人の方が多いんです。

沖縄好きで移住してくれる人、Uターンしてくれる人より
島を出ていき、帰ってこない人の方が多いのです。

そしてその理由が
「働きたい場所がないから。」
です。

明らかに子作りを終えた、おっさんとおばさんが自分事にしないといけない課題です。

・・・人手不足の解決策が、DX化と外国人雇用だと…??
その前にやることが5万個くらいあるやろがい。
自分の会社に、UIターン人材を呼び込めるようにすること!
採用においてはこのお手伝いは僕がやります。

沖縄を多様な才能が集まる、働きやすい島へ。

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