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"小光とあそばnight!"イベントレポート

アプリ「here AND there」のリリース記念として2019年1月20日、"小光とあそばnight! 〜クリックしたその世界へ〜"というイベントがコ本やにて開催されました。小ぢんまりながらも大盛況となりました!


机の上にはiBookクラムシェル、PowerBookG4、MacBookProと歴代のMacintoshが並びます。今回はこちらのパソコンズで90年代のCD-ROMソフトを3作品プレイします!

わたしとゲストの池さん

まずはゲストの池さん、だつお(青柳菜摘)さんの紹介。お二人とイベントをすることになったきっかけについてお話しました。池さんとは、昨年修了展でお会いしたときに昔のFlashやHyperCardの話で盛り上がり、だつおさんとは、子どもの頃プレイしたことがある共通のソフトが多くて衝撃を受けたことがきっかけ。実機を持っていることが貴重!ということでイベントをやることとなりました。

プレイ前にちょこっとお客さんの自己紹介(をしながらiBookを起動)。好きなゲームや昔使っていたパソコンについて紹介してもらいました。ほとんどゲームをやったことがない、という方もちらほら。



1作目は、Living Booksシリーズ「おばあちゃんとぼくと」(1993/アメリカ)

当時Macintoshを買ったときにこれが付いてきていたため、Macを使っていた人はほとんどが知っているであろうソフト。Living Booksという名の通り、インタラクティブ絵本です。

開くと主人公のクリッターが案内してくれる。「あそぶ」を選んでクリックします

触れるタイムになると画面じゅうをクリックしてみます。ストーリーに沿ったところだけでなく、ぜんぜん関係ないところもクリックしてみると絵が動く動く!もうないかな、と思っててもまだまだあります。お客さんも一緒にプレイしていきます。
砂浜に落としちゃったホットドッグを海で洗うシーンはみんなで爆笑。

だつお「これほんとに好きだった!」

Living Booksシリーズについての説明も入ります。実は今App Storeでも配信中。iPadの発売をきっかけに当時の制作陣が移植しています。他にも名作絵本をデジタル化した作品がたくさんあります!残念ながら「おばあちゃんとぼくと」は移植されていませんが、興味ある方はぜひ購入してほしい。(それぞれ¥600)



続いて2作目は「マックスとゆうれいじょう」(1996/ドイツ)
こちらは水彩のイラストレーションがかわいい。絵本というよりはゲームに近い作品です。犬の主人公マックスと一緒に、おばけのウィリーを助けるため黄色い靴下を探していきます。幽霊城の先祖たち、ぶきみ伯爵婦人など愉快なキャラクターが登場。彼らの絶妙な台詞が笑いをそそります。

画面じゅうをクリックしてみます。靴下だ!と思っても色違いのものだったり絵だったりする。見つけたときに「バンザイ!黄色の靴下みつけたぞ!」とナレーションが入るのが嬉しい。見つけるたびにみんなで盛り上がりました。

プレイ中のだつおさんとみんなで囲んで見ているようす

お菓子タイムをはさんで次のソフトへいきます。なんてアットホームな空間…



3作目は「ズンビーニ」(1996/アメリカ)
論理的な思考を養うために開発されたゲーム。組み合わせや条件、順列などを活かしたパズルをクリアして、ズンビーニたちを安住の地へと連れて行きます。


オープニングアニメーションのあとにフリーズしてしまったので、ここで池さんだつおさんチョイスのソフトをちょこっと紹介。


さて仕切り直して、MacBookProで2015年にリリースされたリメイク版のズンビーニをプレイします。アレルギーの谷、4つの洞窟、ピザ峠、の3つのパズルに挑戦。毎回どんな条件でパズルが生成されているのかわからないので、やってみないとわからない所がこの作品のポイント。

4つの洞窟ではなかなか苦戦します。「死ぬほどやった…」と言うわたしの高校時代の友人が細かく解説をしてくれました。ありがたい。

ピザ峠ではわがままな切り株たちに満足のいくピザを作って渡さないと道を通してくれません。一つ一つ試して切り株たちの台詞を聞き、きちんとメモするのがコツ!

真剣な顔でメモするわたし
こちらのリメイク版もAppStore、Steamで配信中です!(英語)


イベントも終盤になってきました。池さんが影響を受けたソフトの紹介に入ります。家にあったMacintoshのお話、Appleでデザイナーをしていたスーザン・ケアさんのこと。そしてThe Manhole(1988)というソフトの紹介。クリックして色んな場所に行く、それだけだけどスケール感や台詞すべてがお洒落な作品です。


続いて紹介されたMac向けのスクリーンセーバー、AfterDarkディズニー版がこちら。かわいい

池「アニメとかをガンガン見るより前に先にこっちに触れていたんですよね。このくらいのサイズですごくよく動くアニメが延々に続いてるみたいなものをよく見てて(略)私がガラケーの時代になったら、今度はデコメールが流行って、わりと近いんですよ、ドットの感じとか、延々と動いてるみたいなのが。アニメーションの感覚がどっちかっていうとスタンプ感覚。たぶんそっちの方で最初にインプットされた記憶があります。」

小光「その感覚あります。」

池「なのでこみっちゃんの『here AND there』を見たときにもしかしてこれ知ってる?っていう話をしたらすごく盛り上がったんですよね。物が存在してるアニメーション、みたいな感じのものを作ってたので、ストーリーを時間軸で語るっていうのとまた全然違うやり方だなと。」

小光「それですよね。」

池「Macで育った感、みたいなのがあるのかもしれませんね。」


最後にわたしがリリースしたアプリ「here AND there」を紹介。これまで紹介してきた作品を見てからプレイしてもらうと、なんとなくシンパシーを感じるのではないでしょうか。(ただいま無料で配信中!)

Macで育った人、ゲームを普段やらない人(もちろんやってる人も)、アニメーションに興味がある人、あらゆる人を招いて、また"小光とあそばnight!" 第2弾を開催したいと考えています。90年代CD-ROMの研究アーカイブのマガジンも今後制作していく予定です!おたのしみに。


池さんがアニメーション部分を担当した映画「盆唄」は2月15日から公開!


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