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茶の湯にまつわる言葉と道具Ⅲ

炭点前(すみでまえ)
お茶の湯を沸かすために、風炉(ふろ)、(ろ)とも炭を客(きゃく)の前で入れる初炭点前(しょずみてまえ)と、濃茶(こいちゃ)から薄茶(うすちゃ)になる際に火の勢いが衰えていたら火を直すためにおこなう後炭点前(ごずみてまえ)がある。

炭斗(すみとり)
炭手前の時に炭を入れて持ってくる籠(かご)などの入れ物。

羽箒(はぼうき)
釜(かま)の蓋(ふた)や風炉(ふろ)や炉(ろ)についた塵を払う。

火箸(ひばし)
炭火を扱うための金属製の箸。

釜敷(かましき)
炭手前(すみてまえ)の時に畳の上においてその上に釜(かま)をのせる。

香合(こうごう)
香(こう)を入れる器。拝見(はいけん)に出したりする。

(こう)
炉(ろ)の季節には練り香(ねりこう)を主に、風炉(ふろ)の季節は白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)などを使う。

(ろ)
11月から4月までは畳の一部を外しそこで湯を沸かす。

炉縁(ろぶち)
炉縁(ろぶち)は、炉の炉壇の上にかける木の枠のことで一般的に小間に用いる木地縁と広間(四畳半以上)で使用される塗縁がある。

風炉(ふろ)
5月から10月までの暑い時期に客から火を遠ざけようと気遣い使うもの。

敷瓦(しきがわら)
風炉(ふろ)を置くときに、重さや熱が直接畳に伝わり畳が傷まないように置く陶器製(とうきせい)の板。

(かま) 
お湯を沸かす鉄製などの大きな鍋。

唐金(からかね)
唐銅とも書き、中国から製法が伝わった銅、錫(すず)、鉛の合金で造られた花入(はないれ)や風炉(ふろ)や建水(けんすい)など。

(かん)
釜を持ち上げる時に両側に使う金属製の輪。

軸(じく)、花入(はないれ)、花
軸(じく)は掛物(かけもの)ともいい茶の席では必ずかける。禅語(ぜんご)が書かれたものが多く、季節に合わせて言葉も変わる。床の間に飾る花器(かき)を花入(はないれ)と呼ぶ。金属、陶磁器、竹や籠(かご)などがあり花と取り合わせて季節感を出す。軸は茶事では初座に、花は後座に飾られる。床の間に生ける花のことを茶花(ちゃばな)という。 千利休は「花は野にあるように」と残しており、自然の中に咲いているようなありのままの姿を表現するため、「投げ入れ」という方法で生ける。

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