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昔の金額では工事できない。

1月はわりかし暇でした…2月に入ると色々とお問合せもいただきフル稼働状態に。ありがたいですね。昨日も6時から6時まで1時間のお昼以外はお仕事、図面をひたすら描いて、見積を作成して、諸々の事務処理をこなしています。

一番難しいのは見積作成、コロナ前の単価表が今は役に立たないのです。業者さんに都度見積を取らないと、昔の単価表で見積もると大赤字になってしまいます。
資材の値段が見積を取るたびに上がっているのです…恐ろしい…

資材が高騰してるし見積をお持ちしても即決とはいかず。当然、見積の修正も発生します。

正直自分でも高くなったな…と思います。5年程前に1000万ぐらいでできたリフォームが今では感覚的に1500万、1500万ぐらいの感覚のものが見積を取ったら2000万ぐらいになってきています。そうすると金額を下げようと設計費を下げてしまうので利益が反比例して下がります。

国交省の過去30年間のデーターで見ても右肩上がりで工事は高くなってきています。

資材高騰の要因として考えられるのは、
新型コロナウイルスによるウッドショック、
新型コロナウイルスによる給湯器等の不足、
ガソリン代や電気料金の高騰、
低金利政策による「悪い円安」の継続、
ウクライナ情勢を起因とするロシアへの経済制裁などの理由でしょうか。

もうひとつ大事な懸念事項として建築業界では、従来から続く慢性的な職人不足があります。

昔から「きつい」「汚い」「危険」の3Kと呼ばれた建築業界は新卒者の就職先としては避けられる傾向があり、職人が不足すると、職人を奪い合うような形で人件費も高騰するので近年は建築費の上昇が収まらない状況です。国土交通省の建設工事費デフレーターによると特に木造住宅の工事費が高くなっています。

木造住宅の方が非木造より工事価格は上がっています。

坪60万と言われた新築も、今は70万、80万…ハウスメーカーさんは100万ぐらいが普通になりつつあるそうです。

2000万出すならリフォームではなく建て替えしようか…昔はそんな話をしてましたが、今は建て替えなら3000万、4000万という話になってきています。

若い世代の方は新築は夢の話になりつつあります。中古住宅を購入してリフォームへという流れが今後加速していきそうです。

建築、住宅業界は、厳しい時代に今後どんどんなっていく気がします。


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