茶の湯住宅推進機構…設立
お客様のところに伺った際にお茶を出して頂き、作法も何も知らなかったので知りたいと思い習い始めた茶道。表千家も裏千家さんも何も知らずに飛び込んだ先が今の表千家の先生のところ。凄く敷居が高いイメージがいい意味で裏切られ、美味しいお茶とお菓子をいただく癒しのひとときでした。
初めのうちは仕事も出張も多く中々行けない時もありましたが、お茶を習い始めたと周りに話してたら茶室のお仕事が飛び込んできて、先生の茶室も手掛けさせていただきました。茶室の仕事をさせて頂き日本文化、職人育成の視点からもこれは後世に伝えていかないといけないと思うようになり、色々調べても茶室の造り方を学べる場が無いこと、お客様が茶室を創りたいと思ってもどこに頼んでいいのかわからないという現状、そして色々な業者さんから相談を受ける中でデザイン性だけで使いづらいプランが多いことを知り、設計者の方々や工務店さんに茶道や茶事のことを知ってもらい、それを行う場である茶室…という位置付けからアプローチして欲しいと思うようになりました。
資格を造るノウハウは古民家鑑定士や伝統再築士などを作っていましたので持っていましたが、テキスト作成にあたってはまだまだ勉強不足でしたので、色々な茶室や、茶道の歴史を調べ、大阪のアーキスタジオ哲の木村さんに教本の校正をお願いし、京都にも幾度か足を運んで大体の流派で及第点かなと思える教本を約一年かけて書き上げました。
今年の1月に一般社団法人茶の湯住宅推進機構を設立し、茶の湯住宅プロデューサーという資格を10月からスタートさせました。
愛媛でプレ講習を開催し、そのあとに活動方針をご説明する設立総会も開催しました。
11月には全国で講習試験を開催し今年度50名の茶の湯住宅プロデューサーが新たに誕生しました。
この茶の湯住宅事業は事業再構築補助金を使わせて頂き国の支援も頂いてます。補助金を頂くということは絶対に成功させなければいけないと考えてます。
講習以外にもセミナーなどもさせて頂いきました。
来年もオンラインよりは全国の皆さんと直接お話ししたいので色々回らせて頂こうとと思いつつ、時間や日程が中々合わない方もいらっしゃるのでオンラインも併用して全国の仲間を増やしていきたいと思います。
また昨年、今年とお手伝いさせて頂いている文化庁の伝統文化親子教室事業の夏休み子ども茶道教室などの茶道人口拡大のための活動もより全国で進めていけたらと考えてます。
インバウンドの増加に伴い茶道や茶室への外国人の方の関心も高まってきます。また古民家再生や古民家を利用して宿泊施設なども人気が高まってますが、おもてなしとして一服のお茶を差し上げるのは日本人の心を表現することにつながると思います。茶道を知って、おもてなしや季節感を大事にする精神性は素晴らしいと感じました。それを建築に携わるものとして茶の湯住宅を広めていくことでサポートできるのでは思っています。是非来年もご支援ご指導いただきますようお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?