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地震に耐える家にするには

一昨年の朝松山でも震度1の地震がありました。皆様の方は被害はありませんでしたでしょうか。うちは大丈夫でした。

震度4 愛媛県 - 伊方町
震度1 愛媛県 - 今治市, 松山市, 東温市, 愛媛松前町

愛媛も南海トラフ地震での被害が予測されており地震への心構えは常に必要ですよね。

内閣府資料
内閣府資料

地震でいつも問題になるのが家屋の倒壊。ゴールデンウィークに富山での地震でも古い家屋の倒壊の写真がニュースに出ていました。住まわれている方に被害がないことを祈るばかりです。

建物が地震で倒壊する場合、地震の揺れで建物が揺らされ、建物が斜めに変形し、捻じれることで倒壊に至ります。どれだけ斜めになるのか、層間変位、層間変形角を安全な範囲に納まるようにするのが耐震設計です。

伝統耐震診断資料より

設計での想定範囲をこえて建物が傾くとその時、建物の弱い面の柱が折れます。弱い面とは一般的に壁の少ない面になります。

そして古民家などの古い建物の場合南側に壁がなく柱だけで屋根の重さを支えているので南側が弱い面になります。これは今までの地震でも南面に倒壊している事例が多数です。上の写真でも推定ですが多分南側に崩れたのではないかと思います。

南側は日当たりが良く、たくさんの光を室内に取り入れようと大きな窓がつけられます。せっかくの日当たりのいい面なので壁なんて造りたくないですよね。結果壁が無いので屋根の重さを支えきれないのです。

古民家再生の場合北側には水回りが多く小さい部屋で壁が多いのでどう南側を強くするのか…が課題となります。

今の住宅は…古民家よりは壁が多いですが、全体のバランスから考えると実は少ないことも多いです。壁をバランスよく配置することが地震に強い建物への第一歩です。


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