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自分だけの日記なんて書く必要ある?『さみしい夜にはペンを持て』 #読書感想文

 タイトルに惹かれて、この本を買った。

 著者は古賀史健。『嫌われる勇気』を岸見一郎と共著した人。
 中学生向けに書かれた物語。主人公の男の子はあるおじさんに出会って、日記を書くことを薦められる。それによって『自分との人間関係』を築くことができるという。
 2023年7月出版。(今年のものだからけっこう新しくて、今のSNSなどの状況を反映してると思う。)


自分だけの日記なんて書く必要ある?

 本の紹介やレビューを見ると、この本を読むと自分だけの日記を書きたくなるらしい。
 ほんと?
 自分だけの日記、以前に自分も書いてみたけど、続かなかった。
 noteのように誰かが読んでくれる文章だったら、ちゃんと伝わるように頑張って書く。
 でも自分だけの日記だったら、
「今日は本を読んだ。わくわくした。」
だけで終わる。またはその日の愚痴を書きなぐったりする。
 noteだったら、本のタイトル、著者、あらすじなどちゃんと説明して、どこがどう面白かったかを書く。
 自分だけの雑な日記を後日読み返しても、何を言ってるんだか、全然意味がわからない。
 自分だけの日記なんて、書く意味あるのだろうか?

 でも、タイトルにはすごく惹かれるものがあるし、少し疑いながら読み進める。

自分に刺さった内容

 自分に刺さった内容をリストアップしていくと

書くことは考えること。


 数学の問題を暗算しようとするとできないけど、筆算で書きながら考えれば解ける。
 それと同じように、自分の気持ちをひとつずつ書いていけば、自分だけの答えにたどり着く。

 この話はわかる。自分のからまった心を整理して、すっきりさせるために、noteを書くことがよくある。

日記の罠。愚痴や悪口。

 そうそう、これを書いてしまうから、自分だけの日記は書きたくないのだ。他人の悪口だけでなく、自分を責める内容にもなりがち。後から読み返しても、嫌な気持ちになってしまう。
 この時大切なのは、ネガティブな感情と距離をおくことだという。例えば、『ぼくはバカだ』と書くのではなく、『ぼくはバカだ、と思った』と書くといいらしい。すると、『どうしてそう思ったのかな?』という問いにもつながっていくらしい。
 ふーん。そうなのか。今度試してみようと思った。

「書くもの」だった日記が「読むもの」になる

 最後の章には、日記が自分だけの「読みもの」になると書いてある。続きが読みたいから、書くようになるのだと。
 ほんとに? 自分はそういう経験がないので、ちょっと疑っている。正直、自分が過去に書いたnoteも、そんなに読み返そうと思わない。
 本当に読み物になるのかな? 少なくとも10日間くらい日記を書けば、初日のことは忘れかけているから読み物になるらしい。一回、試してみようと思う。

書くことは楽しいから、日記を書いてみよう

 文章を書くこと、感動したことを書いたり、気持ちを整理することは昔から好きだ。文章を書いていると落ち着く。
 だから、この本に書いてあるような日記を続けてみようかと思っている。寝る前に1日を振りかえって書いたり、ふとした瞬間に思いついたことや、感動したことを書くのはきっと楽しいと思う。

問題は、どこに日記を書くか?

 ということで、日記を書くためにシンプルなものや可愛いノートを何冊か買ってみた。
 いや、やっぱり、スマホやパソコンで書くのがいいかな?と思って、日記アプリを試してみたり、普通にWordに書いてみたりもした。
 でも誰かに読んでもらうことが前提じゃないとモチベーションが上がらず、結局、この本の感想をnoteに書いている。

 今後は、公開できないようなプライベートな内容も書いていきたいからどうしようかと考え中。

 プライベートな内容と、まわりに伝えたい内容と、分けて考えなければ。

やっぱり共有もしたい

 そして、文章を書き続けて面白い気付きや、感動があれば、SNSで共有したいなと思う。
 それは、本の主旨とは違うのだろうけど。

 しばらく日記を楽しんでみようと思う。

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