小説「見習い占い師 ルキは解決したい! 友情とキセキのカード」著・荒井寛子 読書感想文
主人公であるルキはルノルマンカード占いが得意な小学校6年生の女の子。
ルノルマンカード占いを教えてくれた関西出身のおばあちゃんの影響で、関東に住んでいながら常に関西弁を話し、ちょっとオバチャンみたいなところもあるけれど、いつも元気いっぱい!
恋愛など、人間関係に悩む友達の相談事をルノルマンカードを使って応援をしていたのですが、ある日、同級生のひとりが同じようにルノルマンカードを使うようになり、周囲に異変が起き始めます。
この作品は、第9回小学館ジュニア文庫小説賞大賞作品です。
ええ、私の作品が最終選考まで残った小説賞で大賞を獲得された作品。
どんな作品に負けたのか、知りたくなったわけです。
選考中から「ルノルマンカード」って何?状態だったのですが、どうやらフランス発祥のカードらしいです。
子どもの頃って占いに一喜一憂しますから、ツールとして良いものを選んでいるなあと思いました。
完全に私の作品が負けているな、と思ったのは、テンションの高さとスピード感です。
あと、普段本を読まない子どもでも馴染みやすい文章。
元気の良さがずっと最後まで続いていました。
読みながらパワーをもらえる作品だと思いました。
また、改めてツールの選び方も大切だと感じました。
私の作品にはこれといったツールはありませんでした。
ただね、内容的には私の作品のほうが面白いです。
面白いから投稿しているので、私が言うのは当たり前か。
「小説家になろう」に載せています。
https://ncode.syosetu.com/n1842im/
ネット検索をしたところ、作者の荒井さんは十数年前に別の文学賞に入賞された経験があり、数冊出版された後はこれといって本を出せてなかったようです。
その間、何があったかはわかりませんが、今回大賞を獲得されて出版されたことは、私のような人間にとってとても励みになりますし、ちょっと感動しました。
私も続けていこうと思います。
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