春の過ごし方

GWも最終日?のようですね。私は本日も家のなかで仕事の予定です。先程、本日の仕事量の確認をしたら少しは家事をできる余裕がありそうな気がしました。どちらにしても家から出られる予感があまりしない。天気悪いし。あ、さっきゴミを出しに行きました。

昨日、仕事をしながら聞いていた春の曲。両方とも兄弟ユニット・キリンジ。別々に活動されていたりそうでもなかったり、いつも現状がよくわかりませんが、私はこのお兄さんの作る詩と曲を弟が歌うスタイルが好きです。個人の作品も好きなのですが。特にお兄さんの。

まずは少しお耽美な感じ。

愛のCoda

雨に煙った飛行場はモノクローム
傘を捨ててコートを脱ぐ
銀の翼が唸りをあげ走りだせば
窓をつたう愛のしずく 飛び散った
あなたの孤独、その清しさに心うばわれ
激しく求めた記憶
春の宵 光の夏 途切れたフィルム
すべてを覆いかくす雲の上で
静けさに包まれていよう
不様な塗り絵のようなあの街も
花びらに染まってゆくのだろう
今はただ春をやり過ごすだけさ
地の果てで
灼け付く日差し ひるむ背中 立ちつくした
頬をつたう汗をぬぐい踏み出せば
胸の傷から夕陽が溢れて
軋む列車を追いかけて
赤に浸す 青が散る 夜に沈む
星がこぼれた
帰りのチケットを破る意気地も
愛に生きる勇気もない
不様な塗り絵のような人生が
花びらに染まっていたあの夏
今はただ春をやり過ごすだけさ
地の果てで
今でもあなたは探しているの?
醸し出されることのない美酒を
雨に負けぬ花になるというの?
やわらかな心を石に変えて
不様な塗り絵のような街でさえ
花びらに染まるというのに
今はただ春をやり過ごすだけ
浅い夢酔えないあなたのように
行き先も理由も持たない孤独を友として



最近出たらしい爽やかそうでそうでもない曲。コロナの時代って感じ。

「再会」

交差点の向こうに君を見つけて
思わず駆け寄った
季節はいくつ廻ったろう
馴染みの店も新しいスタイル
他愛ないことばかり
話は尽きない
並んだ料理も冷めてしまいそう
待ちわびていた
待ちわびていた
この日を
この時を求めてた
グラスをかかげ
肩を寄せあおうよ
嬉しくてみんな笑う
夜どおし歌い踊ろう
人熱れにクラクラ
背中と背中
揺れる君の体温
そんな夢を見た朝
ディスプレイの中の
その微笑みも
悪くはないけど
たまに会えてもなんだか
心はリミッターがかかったまま
あの頃にはもう戻れないのかも、でも
透明のパーティションで
愛までも遠ざけないで
待ちわびている
待ちわびている
その日を
その時を求めてる
All the things あらゆるものが恋しいよ
長いトンネルの先
誰だって望んでいるよ
その時を求めている
嘆きと怒り
諍いの向こうで
また会える日を
Let‘s meet again


「愛のCoda」のほうが好きかな。こういう春の曲もあるのか、と思ったから。「桜」とかふんわりした春の曲にありがちな雰囲気ないし。「別れ」を描いてはいるけど、何だか煮え切らない感じが面白い。「再会」は「今」を描いた「春」ですね。

さて、本日も春をやりすごしましょう。


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