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GAFAの面接術ーその1


はじめに

子供の塾の話や中学受験の話を書いていて、そういえばその後の就職のことは親たちはどのように考えているのかな、と疑問に思ったことから、私が見聞きした範囲でGAFA(今はFacebookではなくてMetaなので、GAMAと呼ぶべきかもしれない)の入社面接について書いてみようと思いました。

私立中学に入る目的はさまざまだと思いますが、仮に有名な大学に入学することが目標だったとしても、その後自動的に大企業などに入社できるわけではありません。もちろん大企業に入ることが目標ではない人もいますが、GAFAのような外資系企業に入社する際には、どのような採用基準でどのような面接があるのか、あまり知られていないのではないかと思います。加えて、私のこれまでの社会人経験からの経験則ですが、外国(特にアメリカ)で起きた変化が10年後、20年後に日本にも持ち込まれる、ということが多々ある気がします。なので今の子供達が10年後、20年後就職するときや、その後転職する時に役立つのではないかと思います。今転職を考えている人にも参考になるのではないかと思います。

今後書く内容(予定)

知り合いからよく聞かれる質問を元に、こんなことがよくある質問かな、というので、今後何回かに分けて書く予定です。

  • 学歴はどれぐらい重要?

  • 面接では計算問題みたいな試験がある?

  • どのような採用基準?

  • 面接でよく聞かれる質問は?

  • 履歴書は手書き?英語?

  • 面接対策は?

自己紹介

私はGAFAの一社で10年以上データ分析の仕事をしています。自分のチームや同じ組織のチームの採用の手伝いなどで採用面接に携わっています。他のチームの採用を手伝うこともあり、これまでに100回弱面接をしています。面接をするだけでなく、採用するか、しないかの意思決定にも関わっています。

ただし新卒の採用はしたことがなく、新卒の面接もやったことがありません。大きな違いはないかもしれませんが、新卒採用独自のプロセスについては知見がありません。

外資系企業の採用基準とは

これは各社様々です、としか言えないのですが、いわゆる日経大企業と大きく異なる点が一つあります。それは外資系企業の場合は「ジョブ型」であるという点です。どういうことかというと、まず入社する人にやってほしい業務があって、その業務ができる人を選ぶ、というものです。

そんなの当たり前じゃないか、と思っていたら日系企業の場合はそうではなくて、何をするかよくわからないけどとりあえず人を採用するようです。やってもらう仕事は、その人が入ってから考える、てな事もあります。そんなはずはない、職務内容などが募集要項に書いてあるではないか、と思うかもしれませんが、意外と入社してみると全然募集内容と違っていて、やることがよく分からない、ということはあるようです。個人的にはそんな経験があります。こういうのを「メンバーシップ型」と言うようです。

新聞でも日本企業もジョブ型に移行していくべきだ、メンバーシップ型ではこのような弊害がある、という記事を見かけるようになったので、今後はジョブ型が主流になってくるとは思います。ジョブ型による雇用というのは、少なくとも私が知る限り外資系企業では20年以上前からやっていたので、ようやく議論が追いついてきたな、という印象です。

ついでに言うと、職務内容によって給与水準が違います。それはやる仕事の内容が、営業とかマーケティングという具合に異なる、という職種の違いでもありますし、同じ営業でも1プレーヤーとして働くのか、マネージャーとして人を動かすのか、という同じ職種の異なる業務内容、という意味でもあります。

まとめ

GAFAの面接術ということで、外資系企業で一般的なジョブ型について説明しました。次回は学歴の重要性について書く予定です。

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