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リモート映画を作りながら考えたこと

■はじめに

リモート映画「カイブツはいない」を無事公開できました。
「カイブツはいない」本編はコチラ

本当にご支援いただいた方々、ご出演いただいた方々、ご協力いただいた方々に頭が上がりません。

初めてのクラウドファンディング~初めての映画制作と初めて尽くしでしたが、たくさんの方に支えられて、なんとか走り切れました。
資金面ではクラウドファンディング支援者の方々に助けられ、リモートということもあり、演技面ではもちろん、撮影面でも、出演者の皆様に助けられ、映像編集でも編集マンの方に助けていただきました。

そんな映画が本日無事公開できたので、作りながら考えたことをつらつらと書いておきます。タイトルは是枝監督の著書のパクリです。

■経緯

元々は、世間がコロナ一色に染まり出した4月頭、SNSでコロナ関連の話題でマウント取るような謎の批評家目線の人たちがムカついた、というのが始まりです。
マウント取ってるだけで何もしてねーじゃんという。
でも、そう思った自分も何もしてねーじゃん、ということに気付いてしまい、じゃあコロナを題材にした映画をリモートで作ろうかと。

そして、この状況下だからこそ、全員の関心対象であるコロナというモノに対してどう向き合うか、前向きなメッセージ性を持った映画を皆で作りませんか、という企画なら、以前から興味を持っていたクラウドファンディングでやる意味があると思えました。

■クラウドファンディング

そんな経緯で始まったクラウドファンディング。
超初心者だったので、クラファンマニュアルに、支援者の3分の1が身内だと書かれていて、驚愕しました(笑)
純粋なメッセージ性だけで勝負しようなんて、100年早かったとその時気付き、超不安になりましたが、蓋を開けてみると、たくさんの方にご支援いただけて、本当にありがたかった…。

■映画制作

・出演者選び
並行して映画制作も進めていきました。
シネマプランナーズとオーディション応募サイトの2つにしか掲載してないですが、十分でした。
出演者を選んでいる中でまず思ったのは、演技上手い人ってこんなにいるんだ、ということ。
この状況下で演技がしたいけど出来ない演技の上手い人たちの受け皿が、今後もたくさん増えていくような気がしますし、少しでも自分がそんな受け皿みたいな映画をこれからも作っていけたらいいなーなど、おこがましいながらも思いました。

また、リモートということで撮影環境に不安がある役者さんが多かったです。撮影したこともなく、そもそも機材がスマホでいいのか、三脚がないけど、などの不安。
結果から言うと、ほぼ問題なかったです。
スマホは思ってるよりすごいし、音問題もあるにはあるのですが、室内なら特には気にならないかと。気になる人は気になると思いますが…。

・演出&撮影方法
演出は、演出意図だけSkypeのビデオ通話で直接伝え、後はほぼテキストメッセージでのやり取り。
元々は全部ビデオ通話でやろうと思ってたのですが、回線が悪いなどトラブルもあり、最終的には一番スムーズな下記の流れに落ち着きました。

絵コンテ的イメージ画像を送る→役者さんが画角調整+撮影→撮影した動画を送ってもらう→チェック、の繰り返し。

絵が描けないので、絵コンテはGoogle画像でイメージ通りのモノを頑張って探して代用しました。
準備して臨んだつもりでしたが、結果的に役者さんに手間取らせてしまった部分も多く、申し訳なかったです。役者の皆さんには大変お世話になりました。本当にありがとうございます。

以下、キャスト名(敬称略)

金田良吾役 新村享也
岸本美由紀役 柚希かおり
評論家A役 河島辰徳
評論家B役 新海ひろ子
評論家C役 福島高
アナウンサー役 蜜柑花霞

・編集
そして素材も揃い、いよいよ編集。
編集マンはココナラで探して依頼しました。めっちゃアウトソーシング。
でも、結構吟味はしたつもりで、ポートフォリオなど細かくチェックした上で依頼。
やっていく中で、編集がとんでもなく重要だと気付きました。
もう要だ、これはと。
たしか、ヒッチコックも編集力が高かったはず。
ヒッチコック映画全然見てないけど。

そんで、依頼した編集マンの人が、すごくいい人で、かなり細かい部分も含め、30以上の要望に全て懇切丁寧に応えてくださりました…。
1秒切って、2秒つまんで、など秒単位の面倒くさい要望に最後までお付き合いいただき、感謝です…。

以下、編集者名(敬称略) 
T2M1

■これから

出せる映画祭には出していきます。
並行して、次回作の構想も練っていきたいなぁと。
実写もいいですが、アニメも面白そうです。
自主アニメが盛り上がっているので、一から作るより、既に投稿されている自主アニメを組み込んだ実写映画など出来たら面白いんじゃないかと思うなど。

リモート映画が今後もさらに盛り上がってくれば、もっと新しくて面白いものが生まれる気がします。
リモート映画が結構気軽に撮れるじゃんと思ってもらって、気軽にリモート映画を作る人が増えればいいなという考えもあり、つらつら書いてみました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
またイチからコツコツ頑張っていきます。

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