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矯正 担当の先生が毎回同じだとありがたいです。受診中に、担当スタッフが変わり、謎の待ち時間がある。

現在の体制がベストだとは思いませんが、今のところ担当医制にする予定はありません。
個室で担当医制にすると以下のリスクがあります。
独断専行
見落とし
隠ぺい
たとえ名医であっても人間である以上ミスをする確率を0にすることはできません。
ですから、複数名によるダブルチェックやトリプルチェックが必要だと考えております。

美容院では担当を決めて好みのスタリングにしてもらっている方が多いので、お気持ちはご理解できます。
しかし、カットがイマイチでもまた生えてくる髪と歯は違うのです。

患者様が好印象を持つ治療が必ずしも適切とは限りません。
そして、医療事故を防ぐという観点からは担当医制は良くありません。

大学病院では担当医制でした。現実として病院は研修医の教育機関の一面もあります。担当医制で一番メリットがあるのは実は担当医です。

経験の浅い時期から患者を任せてもらえて、指導教官のアドバイスを受けながら最初から最後まで治療ができますので、(失敗も含めて)非常に担当医が勉強になるシステムです。

担当歯科医によっては治るべき症例が治らなかったりすることは実際にあります。
たとえエビデンスに基づいた治療であっても手技がイマイチだと上手くいきません。

では、担当歯科医が優秀であれば問題がないのかというとそうとは言えません。経営の神様が言うように実は優秀な人こそ注意が必要です▶

私自身、大学病院で1年目の時の担当患者が麻酔注射の後で唇を噛んで腫れ上がってしまい、保護者からクレームをいただいたことがあります。

「唇を噛んだのは患者の自己責任」だと思い上がっていた私にT先輩が「麻酔後の注意事項をきちんと伝えていなかったオマエが悪い」と一喝された経験があります。

技術力のある人は驕りが出て独断専行になりがちです。そして、どれほど優れた人であってもミスを犯す可能性は0ではありません。

ですので、当院は開業当初から担当医制は取らずにダブルチェック体制で運営を行ってきました▶。







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