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タロットと西洋占星術のリンク④~天体に対応するタロットカード(太陽・火星・木星)

皆さま、こんにちは😊
78枚もあるタロットの意味を暗記しなきゃ、気が重~い(^^;)となっている貴方へお届けできるよう、月1連載「マカロンタロットで学ぶタロットと西洋占星術」です。今回は4回目となります。以前のテキストはこちらからどうぞ 
 
占星術も覚えなきゃならないの?とお思いになるかもしれませんが、西洋占星術とタロットはリンクしていますので、セットで覚えてしまえば広範囲に渡りカードの理解が深まります。カードのキーワードがなぜその意味を持っているのか、自然に分かるようになるでしょう。
 
たとえば魔術師なら水星が対応しています。水星は知性コミュミケーションなどを司りますので、水星の意味がそのまま魔術師にも応用でき、さらに魔術師の水星は双子座に対応しますので、魔術師が出たら=双子座的なあんちゃん、と捉えることができます。ノリがよくてその場が楽しく盛り上がるという特徴もそのまま使うことができます。
 
前回(月、水星、金星)に引き続き、今回は、太陽、火星、木星の三つの天体に対応するタロットカードをみてみましょう。
 
 
太陽

占星術でいう天体の太陽は、獅子座の支配星になります。獅子が描かれているのカードが対応していましたね。では天体の太陽に対応するタロットカードは?
 
そのまんま太陽になります。
 
太陽の公転周期は365.5日(1サインを約30日で運行)です。雑誌に載っている星座占いは、ほぼこの太陽星座のことを言っています。占星術を知らなくても自分が何座か知っている人は多く、一番ポピュラーな天体と言っていいでしょう。西洋占星術ではこの太陽ライツ(lights)と呼び、その人の特徴を表す重要な星として扱われています。太陽は表向きの自分の顔、月は家に帰ったときのプライベートな姿として観ることができます。
 
占星術の各天体には個人がその天体を開発していくという年齢域があります。太陽は25歳から35歳くらい。太陽はこうでありたい自分、人生の目的を見い出していきます。太陽を使いこなすには自分は何をしたいのか?を意識して積極的に行動することで活性化されます。また太陽は父性性を表し、女性のホロスコープにおいては自分の太陽を配偶者に投影することもあります。
 
さて、タロットカードの太陽はどうでしょう。描かれているのは照り輝く太陽の下、裸の子どもが白馬にまたがっています。 馬は生命力本能を象徴します。手綱を持たずに乗りこなしているのは、意識と無意識のバランスがとれているからです。裸の子どもが意味するのは純粋であるということ。人生の目的(自分を表現すること)を見い出したとき、太陽というスポットライトが我を照らし、私はここに居るよ!と世間にアピールできるのです。占星術で使う天体の太陽と同様、本来の自分自身の持ち味を表現し世間に認めてもらうことは、人生に光を与えることなのです。
 
 
火星

占星術でいう天体の火星は、牡羊座の支配星、サブで蠍座になります。牡羊座マークのマントを羽織る皇帝のカードが対応していましたね。では火星に対応するタロットカードは?
 
塔(タワー)になります。
 
火星の公転周期は687日(1サインを約43日で運行)です。牡羊座=皇帝ということからも察しがつくかと思いますが、火星は闘争心バイタリティやる気、みなぎるエネルギー全般を表します。古い教科書に凶星とあったりするのは、エネルギーの使い方を誤ると、とんでもない方向に暴走する危険性をはらんでいるからです。例えば闘争心や攻撃力スポーツやゲームで使うのか、戦争で使うのか、同じエネルギーでも使い方によって全く違うものになりますが、この両方とも火星が示すものです。
 
火星を発達させる年齢域は35歳から45歳くらいです。太陽の年齢域では人生の目的を見い出しました。火星の年齢域では、これに拍車をかけていく、いわゆる働き盛りの年齢域でもあります。ですから火星はどんなことにエネルギーを注いでいくのか?女性のホロスコープ上ではどんな彼氏と縁があるのか?などを観ることができます。
 
さて、この火星に対応するタロットカードの塔(タワー)はどうでしょう。塔が出ると、何が崩壊するの!? ガーン!! となる人が多いかもですが、上記で記したように、エネルギーが制御できない事故、または交渉の余地なし力ずくの手段などが、塔(タワー)です。人間の力ではどうにもできない天災も塔で表されますが、人の場合もエネルギー過剰による不具合や、怒りをコントロールできずケンカになるなど、塔が出る原因として、火星エネルギーの暴走から考えられることもひとつ付け加えておいて下さい。
 
 
木星

占星術でいう天体の木星は、射手座の支配星、サブで魚座になり、対応カードは節制でしたね。では木星に対応するタロットカードは?
 
運命の輪になります。
 
木星の公転周期は11.9年(1サインを約1年で運行)です。自分の太陽星座に木星が巡ってくると、ラッキーチャンスと言われます。木星は幸運の星と呼ばれ、拡大発展、広がりを表します。すると幸運は12年に一度しか巡ってこないの?・・・とお思いになるかもしれませんが、それとは別に誰のホロスコープ上にも木星があり、その箇所は拡大、発展しやすい所になります。人生を通して木星を発展させられるよう意識して使うことができるのです。
 
 木星を発達させる年齢域は45歳から55歳くらいです。火星の働き盛りから、中堅どころとなって活躍する年齢域です。目下に対しても寛容であることが大切になってくるなど、角がとれて丸くなったとか、若いときはこんな穏やかではなかった、と驚く人をよくみかけますが、この年齢になると木星が表す寛容、受容、肯定の心が自然と身に着いてきて、みんなお互いさまと思えるようになるのでしょう。そんな大らかさが心の余裕を生み、調和のとれた幸せをゲットすることができるのかもしれません。
 
さて、この木星に対応するタロットカードの運命の輪はどうでしょう。新しいサイクルの始まりを意味しますが、チャンスが巡ってきたらその流れにまず乗ってみることが大切です。時の運シンクロニシティ、時空を超えてやって来たような絶妙なタイミングなども運命の輪です。持ってる~と思われる人は、差し出されたチャンスを瞬時にゲットしていると感じます。運命の輪が出たら上記に述べた木星パワーを思い出し、細かいことはさておき、大らかな気持ちで流れに乗ってみる!! そこから広がるものがあるハズ!とリーディングすることができるでしょう。
 
 
 
次回は木星以降トランサタニアンと呼ばれる土星、天王星、海王星、冥王星について考えていきたいと思います!!

文・イラスト:加藤マカロン

【著者プロフィール】
加藤マカロン

イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。

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