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『トリリオンゲーム』~三度大ヒット作品を世に出す勝利の方程式とは???

世界的大企業の時価総額が約トリリオン(百兆)ドル
→んじゃトリリオンドルあれば世界を買えるんじゃね??

というノリで起業したコミュ力とハッタリの化身である「ハル」と天才ハッカーの「ガク」がマジでトリリオンドル稼ぐまでの道筋を描いたお話。

家にテレビがないので見てないけど絶賛ドラマも放送中。

各単行本の冒頭には、マジでトリリオンドル稼いだ未来のガクが登場するのだが、大富豪になったのに庶民感覚が抜けないガクと毒舌秘書との掛け合いで毎回ニヤッとしてしまう。

自分が億万長者になったら、奨学金をかき消した後、ぼちぼち美味い飯食べたり住む場所変えたりして生活のクオリティを上げつつ、暇つぶしに投資でもするかもなあ~
家族に財産遺したいなら別だけど、結局人間死んだらお金いくらあっても持ち越せないから、誰かに妬まれたり狙われたりするくらいなら程々な生活ができるくらいが丁度良いのかもしれない、、、と自分も庶民派だったりする(笑)

話が逸れたが、『トリリオンゲーム』ではハルがハッタリで資金を集め、ガクたちが次々とヒット作を世に出して信頼を集める、という流れで二人の会社がどんどん大きくなっていき、既刊7巻時点では「メディア」を持つまでに至っている。

トリリオンドル稼いだ未来のガク周りにハルの気配が無い点は気になるけど、多分またガクの知らないところでハッタリかましてるんだろうなあという信頼がある。

このまま『トリリオンゲーム』の感想をダラダラ書いても良いけど、今回は、原作者・稲垣理一郎氏が導き出したヒット作品を世に出す勝利の方程式に着目したい。

同氏は、以前弊オタク記事でも取り上げた『Dr.STONE』や、アメフト漫画である『アイシールド21』などの大ヒット作品を世に出した人物である。

いずれの作品も、基本的にはハッタリや天才的頭脳で何でもそつなくこなすキャラと、一芸に秀でたキャラたちとのチームプレイで、強すぎるライバルたちを次々とぶっ倒していくという流れになっている。

例えば、『アイシールド21』だと、主人公のセナは「走」の一芸でライバルたちを次々と抜いていったが、あくまでもチーム戦のアメフトという競技においては、司令塔である「ハッタリの天才」ヒル魔の存在も重要だった。「力」や「キャッチ」、「キック」のスペシャリストたちを天才的頭脳で束ね、万年一回戦敗退のチームが大会優勝まで突き進む。

また、『Dr.STONE』でも、「科学のスペシャリスト」で「天才的頭脳」の持ち主だった主人公の千空が、「体力無限」の大樹、「ウルトラ器用」な杠(ゆずりは)などなど、各分野のスペシャリストを束ねて、武力最強の司や氷月、石化装置を武器に戦うおじちゃん(2023年秋の第2クールでバチバチにやり合う予定)、軍事力最強のアメリカ軍を次々と倒していった。

今回の『トリリオンゲーム』でも、先述のとおり、コミュ力お化けでハッタリの化身であるハルとPC技術一本で生きてきたガクがタッグを組んで業界大手ドラゴンバンクとやり合っている。

このように、稲垣理一郎氏が大ヒットさせた三作品には共通項が存在していることに気付いた。もしかしたら、これが同氏の導き出した勝利の方程式なのかもしれない。

そんな天才・稲垣理一郎氏が現在世に出している『トリリオンゲーム』でも、様々なスペシャリストたちが紡ぐアツいドラマが見られるだろう。
未来パートでのハルの去就も気になるところだが、まずはvsドラゴンバンクの結末を見守りたい。


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