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#8 八方美人さんも、恥ずかしがり屋さんも、ありのままで愛されるから、大丈夫。

八方美人さんは、誰にも嫌われたくない。だから、Aさんの誘いも、Bさんの誘いも、嫌いなCさんの誘いも断れない。断ったら嫌われると思っている。八方美人さんは、誰かに嫌われることは悪いことだと思い込んでいる。

でも、誰からも嫌われない人なんてこの世にはいない。それに「この人にはもう嫌われてもいいや」と思うことは、悪いことじゃない。誘いを断ったくらいで、相手はあなたのことを嫌いにならない。もしそんな人がいたら関わらない方がいい。そんな人はあなたを、幸せにはしてくれない。

恥ずかしがり屋さんは、失敗して笑われたくない。だから完璧にやらなければいけないと思って、余計に緊張してしまう。練習での成功率も100%じゃないのに、本番では絶対に成功させなければならないと思っている。でも、失敗しない人もこの世にはいない。

みんなに好かれたいとか、完璧だと思われたいというのは、一種の欲望。しかもそれは、ほぼ実現不可能な、ハードルが高すぎる欲望。

生まれた時からの八方美人や、恥ずかしがり屋はいない。でもいつの間にか、親や先生の言うことに反論しなくなったり、人前に立つのが苦手になっている。その分岐点は、「ありのままの自分では愛してもらえない」と感じたこと。

全然褒めてもらえなかったとか、一生懸命やったことで笑われたとか。あるいは、ものすごく頑張った時しか褒めてもらえなかったとか。そういう何気ないことで、子供はありのままの自分では不十分なのかもしれない、と思うようになる。愛されるために、背伸びをするようになる。そうして、自分はありのままでは愛されない人間なのだと思ったまま大人になる。

でも本当は、Aさんから嫌われても世界は変わらない。Cさんから嫌われても、Bさんはあなたを変わらず好きでいてくれる。だってBさんは、あなたがみんなに好かれているから友達でいるわけじゃない。ありのままのあなたが好き。それが本当の友達。

あなたがみんなの前で失敗しても、大切な人はあなたを笑ったりしない。離れていったりしない。あなたが一生懸命準備したことを知っているから、失望したりしない。「今日は飲みにいこう、何時まででも付き合うよ」と、あなたを励ましてくれる。ありのままのあなたを応援してくれる。それが本当の人間関係。

まずは自分が、ものすごく飢えた人間であることを自覚すること。そして、愛されないと思ったのは、子供の頃の話だったと整理すること。誰かに助けてもらわないと生きていけなかった子供の時と違って、いまは自分で生きていくことができる。だから、もう誰かの顔色をみて生きていく必要はないのだと気付くこと。

ありのままのあなたを愛してくれる人が、この世界には必ずいるから。私はありのままのあなたが好きです。だからもう、背伸びをしなくても大丈夫。

こまつまい

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