昭和のモノサシ
わたしは根っからの「昭和の人間(悪い意味で)」だ。
ある日TVの音楽番組に自分の素顔も出さない、性別も表明しないという歌手が出ていて素晴らしい歌声を披露していた。
顔の上半分はマスクに覆われていて、歌っている口元と線の細い顎のラインは覗いている。
昭和のおばちゃんのわたしは何の気なしに「声の感じと、顎の感じだと女の子だよねぇ」と一緒に観ていた娘に言うと「そういう事言っちゃったダメなんだよ」とぴしゃり。
ジェンダーとかちょっとは分かったつもりでいたけど、そういうデリカシーのない発言でほころびがバレバレとなる。
男の子は青、女の子は赤。男の人は外で稼いで、女の人は家庭で支える。お茶は女性が出さないと。男のくせに電球も替えられないの?
そんな考えはとうに捨てたつもりだったが親世代から散々叩き込まれた価値観は心の底からなかなか消えてくれないみたいだ。
ブルマやうさぎ跳びが過去のモノになったように、わたしの昭和のモノサシも過去に捨てなければと思った。
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