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娘が終わらせた父の不倫

私の父は私が物心をついた時から浮気を繰り返していました。
それなりに収入があったようで生活に困ることはありませんでしたが
夜中に母と喧嘩する声を何度聞いた事かわかりません。
普段は優しい父でしたが喧嘩をした翌日から1週間くらい帰宅しない
なんてこともざらでした。

私が小学生の頃は「仕事が忙しい」と言われると信じていましたが、
中学生になると私の両親は本当は仲が悪いのかもしれないと思うようになり、
高校生になる頃には父に複数の女性がいることに気がつきました。

家では使っていない柔軟剤の香りや、明らかに女性目線のプレゼント。
私が高校を卒業する時に、父が私にくれたプレゼントは絶対に父が選ばないような物。「お母さんには内緒だぞ」と言われた時には鳥肌が立ちました。

自分の不倫相手と選んだ物を娘にプレゼントするなんて…
私はすぐにプレゼントを捨てました。

家にいたくなくて逃げるように大学は一人暮らしを選びました。
大学生活の4年間は年に数回、父がいない時に実家に帰り母と数時間会うだけ。

母をこの状況で一人にしていることもずっと自己嫌悪でした。

社会人になって母にどうしたいか初めて聞きました。

「お父さんにはずっと離婚したいって言われてた。出ていけって。
でも、私がせめて母親業を卒業するまではって言ってたの。
社会人になったから私の仕事も終わり。この間から離婚離婚って言われてる。」

父は自分の不倫は一切認めず、性格の不一致で母を追い出そうとしていることが分かりました。
しかも、母はずっと最低限の生活費しかもらっていなかったそうです。
私が高校生までの間は子育てが仕事とパートも許さなかった父が、大学生になった途端「出て行くために早く就職しろ」と言い出し母も必死でパートを掛け持ちしていたことを知りました。

私ができることをしよう。そう思い、父の不倫の証拠を取り、母と弁護士事務所へ。
性格の不一致ではなく父の不貞で離婚することができました。
慰謝料・財産分与もしっかりと。探偵の調査費用も父に請求しました。

父はここまで私がするとは思っていなかったそうで、弁護士から連絡が来た時
ショックを受けたそうです。
本当にそんなことでショックを受けるような人なのか…
私は信じていません。
女性と一緒になる予定だった父ですが、結局1人でいるそうです。
相手女性にももちろん慰謝料は請求しました、

今、私は母と二人で暮らしています。
今まで我慢してきた母の笑顔を大切にしたいと思います。

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