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インフルエンサー・マーケティングで解決すべき3つのこと

最近、インフルエンサー業界の話で登壇したり、noteにもインフルエンサー界隈のことに絞って投稿してました。

いろんな人と対談したり、登壇して深くしゃべっていくうちに、インフルエンサー業界に必要なことがいくつか自分なりに見つかってきました。

①インフルエンサー・マーケティングの理解を深める

企業から代理店、代理店から事務所、もしくはインフルエンサーに仕事が発注されます。この流れの中でまずは企業側がインフルエンサーにどのように仕事を発注したら、より正しくインフルエンサーの力が発揮できるかっていうのをまずは理解してもらうための活動をしたほうがよいなと思いました。

そして次は代理店。代理店がプランナー的な役割を担うことがほとんどなので、当然のように代理店もインフルエンサーがより力を発揮できるような施策をつくるようにする。そしてもう一個は一番大切なポイントなんだけど、プランナー自体がその施策や商品にどれだけ熱意を持って向かっているか。事務所側やインフルエンサー側は、そのプランナーが熱意を持っているか否かはすぐにわかります。熱意を持ってワクワクしてる人との仕事は楽しいし、熱意は伝染する。

最後に事務所、インフルエンサー側。僕が事務所側だっていうこともあって、ここには大きな問題点を感じています。それはインフルエンサーとひと言でいっても、SNSフォロワーが1万以下の人もいれば、10万以上の人もいます。SNSだけで生活していってる人もいれば、バイト代わりにインフルエンサー・マーケのお仕事をしている人もいる。バイト代わりにやっている人たちは当然のようにお仕事として成立しない人もいっぱいいます。遅刻やバックレ、ツイート内容の間違い、連絡がつかないなどなど、数えるときりが無い。

つまりインフルエンサーの意識改革というか、意識向上をさせないとこのままインフルエンサー・マーケティングというものが、危うくて怪しいものとして認識されてしまうと思う。

どうやったら意識向上できるんだろうかといろいろ考えたんだけど、たぶんインフルエンサーの社会的地位がもっと向上すると、こんな楽しい世の中になるっていうのを示せれば意識向上するのかなぁとも思う。

そもそもなんで僕がこんなにインフルエンサー業界の発展を望んでいるのか!?どんな世の中になってほしいのか!?っていうのを別の機会に書こうと思う。

②顔の見えるインフルエンサー・マーケティングを

何度かnoteにも書いてあることではあります。

現行のインフルエンサー・マーケティングの弱点として、企業側がインフルエンサー・マーケティングに対して、どんな人に刺さっているかが見えづらい点にあると思う。むしろ企業側からするとインフルエンサーの顔すら見えてないんじゃないかと思う。雑誌のように、長年の歴史があると企業側も読者の顔がちゃんと想像できるので、安心して出稿していたと思う。インフルエンサー・マーケも顔の見えるものを作らなければいけない。これに関しては、考えているプロジェクトがあるので、また別の機会に発表したいと思ってます。

③#PRで受けている案件を隠さずできる世の中に

僕が雑誌で編集者をやっていた時代、タイアップページをつくるときに企業側に求められてたことは、編集ページのように記事をつくること。そして読者に企業がお金を出して作っているページだということを気づかせないことでした。

インフルエンサー・マーケもこの風潮は基本的には変わっていないと思う。お金をもらって宣伝しているということに対して、どうしてもネガティブなイメージがあるというか、嘘をついているように世の中的に思われてしまう。

こういった世の中が変わればいいなと思う。そのためには、インフルエンサー側がきちんとPRとして受けている案件だと示した上で、そのPRする商品を実際使ってみて、どうよかったかを、自分が抱えるファンにちゃんと自分の言葉で語ることが必要になってくると思う。その商品と出会ったのがたまたまショップで出会ったのか、企業からPR案件として受けて出会ったか、そこはそんなに重要ではなくなってくると思う。

ただ一方でそうなってくると、インフルエンサー側もそんなにたくさんの企業PR案件を受けられなくなる。例えば化粧品、もっと限定するとリップでいうといろんなブランドの案件を受けると、そこに嘘が出てくる。だから基本的には単発のお仕事よりは半年契約のような、長期的な案件でこそ成立するようになると思う。あくまで理想論ではあるんだけど。

キングコング西野さんのブログで非常に興味深い記事がありました。

コミュニティーを持たないプレイヤーは脆弱だ。
広告にアレルギー反応を見せているこの時代に、広告代理店頼りになるし、尖ったメディアがどんどん削られていくこの時代に、己の生活がメディア頼りになるし、なにより、失敗がエンタメにならず、一度の失敗が命取りとなる。そこにコミュニティーさえあれば、失敗は教材(話のネタ)となり、「何がダメだったのかな?」「だったら次は、こうしてみよう!」という会話が生まれ、また前に進む。特に、表現を生業にしている人は、悪いことは言わないから、人生の時間の何%かをコミュニティー作りに回した方がいい。

西野さんのいうコミュニティーとは最近でいうとオンラインサロン。西野さんのサロンだと月額1000円で入ることができる。

西野さんのブログの内容をインフルエンサーに置き換えてみると、企業からの広告案件がインフルエンサーの稼ぎの100%だとしたらそれは危険だ。企業だけでなく、自分を支持してくれる人からの課金というのも持ってないと企業の条件に左右されるし、結果、嘘をついて自分を応援してくれる人達を裏切らなければいけなくなる。

つまり、インフルエンサー側が嘘のないPR案件をするには、企業案件だけに依存した収益システムから脱却することが大切だと思う。

長々となってしまったけど、最近僕がインフルエンサー業界に関して思うことをまとめてみました。よりこの業界が発展するように、僕も勉強を怠らず、そして実行していかなければと思ってます。

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