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あなたが選んだ道を祝福できるように

「子ども産みたくないな」
「結婚したくないな」

我が子がたまに口にする言葉です。

自分の姿を見て「大変そう」と思わせている感を否定できず、ごめんなさいと思う気持ちもあります。

私が娘と同じくらいの年齢の時にも自分の母に同じように

「子ども産みたくない」と言っていました。

でも心の背景は全く違います。

私は子どもを産むのが痛そうで怖くて言ってました。

「お母さん、子ども産むのってお腹切るんでしょ?絶対やだ」

でも娘の心の中はそんな単純で幼いものじゃないことは、彼女と8年近く付き合ってきていて感じていました。(娘はHSCという気質を持っています)

幼い娘と過ごしてきた今までの時間は楽しい、喜びばかりではありませんでした。やっぱり娘に見透かされているように、私には必死な毎日でした。

それでも大きくなった彼女といつかたくさんの所へ出かけたり、見たり、話したりをどこかで夢みていました。

いつか結婚するのなら「近くで」が本音でした。

そんな私の中に心の変化が生まれたのは「娘が不登校」になったことが大きかった。

いろんな自分の価値観を一通り出し切って自分で見つめ直す時間を過ごしました。苦しい時もありました。

だんだん生きることそのものの根本的な問いになっていました。

「幸せ」ってなんだろう。

元気でいられたり、笑顔で過ごせたり、そんなことのかけがえのない尊さに気づかされた時に「親の勝手な望み」で自分を縛り、娘までも無意識に誘導しようとしていたんじゃないかと少し怖さも感じました。

なぜ怖かったかというとそれが無意識の行動だったからです。

自分が幸せだった選択が子どももそうとは限らない。 

自分がつらかった経験も子どもにとっては何となっていくかわからない。

親である自分と子どもは別々の人生。自分の中で線を引いて考えることは、私には難しいことで、今も意識をしないと気づけない己心があります。

距離が近いからこそ親子で見えない輪っかに一緒に入ってしまっていることがありました。

娘のことを書くと必ずといっていいほど彼女のことで書いてしまうことが、「彼女は自分で選ばせてもらえる幸せを望んでいること」

数え切れない失敗の中で何度も立ち返った私たち家族にとって「大切なこと」です。

それを何度も感じたからこそ、私は変われました。

「結婚したくなければしなくていいんじゃない」

「子ども産みたくなければいいと思うよ」

「あなたが自分で決めたことこそ、あなたの幸せだから」

大きくなったあなたと一年で会える回数は少ないのかもしれない。

映画安い日だからって誘える場所にあなたはいないのかもしれない。

今じゃ想像つかない運命が私たちには待っているかもしれない。

でもようやく自分でそれを覚悟して受け入れられる気持ちの準備ができてきているようにお母さんは思うよ。

あなたが大きくなるまでの間、お母さんも一つ一つ強い決意をしていきたい。

あなたがいつか選んだ道を祝福できるように。

 

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