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フリースタイルな宿題 006

娘(小3)の宿題の取り組み方も変わってきました。

不登校になる前は学校から帰ってから、しばらくの間ぼーっとする時間がないと取りかかれませんでした。今振り返れば、それだけ学校でエネルギーを消耗していたと思います。

学校での辛かった出来事は不登校になってから話してくれることも多くて、後になって、娘には家に帰って心をリセットする時間が必要だったんだということが理解できました。


娘の印象的な言葉
「自分がケーキだとしたら(学校行くことで)いちごとかクリーム、(ケーキの)甘さが吸いとられるように感じる」

自分にとって大事な自分らしさを守るために彼女は学校に行くのをやめたのかもしれません。

そこから今彼女は転校先で

「宿題は帰ってすぐやりたい」
「金曜日でも宿題は土日に持ち越したくない。金曜日の内に終わらせたい」と自分からすぐやるようになりました。

確かに、帰ってすぐ宿題を取り組み始めましたが、やり方はユニークです。

まず音がない空間の方が気が散るらしく、彼女には音が必要なのだけれど、本人が選ぶのは好きな番組の録画。音楽などを促したこともありましたが、うまくいかずでした。様子を見ていると宿題をやっている時間よりもテレビを見ている時間の方が長い。気分転換にテレビというより、気分転換に宿題くらいの割合です。トータルの時間は映画が1本見られるくらい。

たまに自分の想像の翼を広げているのか魂が飛んでるような。彼女の中にはまるで時間が存在していない。

宿題だけに集中してサクッと終わらせてから好きなテレビいっぱい見たらいいじゃんと私も夫も、きっと大人の多くが…そう思いますよね。夕飯のタイミングだって正直難しい…。

でも本人がそうした方がいいと納得してから変わるのと周りに言われたから従うのでは表面上は変わらない結果なのだけれど、本人の成長という観点からは全然違ってきます。「納得」が娘の成長にはとっても大事だということを彼女が教えてくれました。

「宿題は帰ってすぐやる」も彼女が自分で考え、納得して決めた方法だから自発的にできるように。

それからもう1つ。
教科書やノートをテーブルに置いて…はしない。
(※最近は少し変化の兆しも…)

画板のように板にノートを置いてとても行儀が良いとは言えない姿勢でやったり、寝転がったり、ほんとにフリースタイルで取り組んでいます。

私もテーブルに置いて字を書けとか、テレビはつけないとか自分の正解を押しつけたり、諭すことは今はもうしなくなってきました。

本人が困ってどうすればいいと思う?と聞いてきた時が私なりの考えを言うタイミングなのだと思います。まだ困っていない時に本人のためだからと型を変えていくことをすると本人には窮屈なだけでとっても大事なやる気が削がれていきます。

仮にいずれ「やっぱ机でテレビを消してやった方がいいね」ということを本人が導き出したとしても、ほら見たことかと大人が早く教えた方がよかったじゃんとなるかというと…

娘には大人に「やっぱそうでしょ」と言われるのはすごくイヤだと何度か言われました。
傷つくからやめてほしいと。

その本人の紆余曲折の末に自分でたどり着くことが大事なことで「自分で最適を導けたこと」が底力になってくれているように見えます。今まで自分が口を出して彼女にとって良い方向にいったことはなかったんですよね。

夫は私よりも母性的な感性を持っていて、娘に口出すことが多いのですが、最近はそれを嫌がる娘と衝突することも増えました。

現在、育休中の夫も、娘のフリースタイルな宿題を待つのが難しく、夕飯を出すタイミングに悩んでいる時もあります。私がたどってきた道を今夫は通っているのでしょう。テレビを見ずに先に宿題を済ませちゃいなと促す時も。私も何ヶ月前は夫と全く同じで、あぁどうしたもんだかと娘の自由空間にストレスを感じていた時があったので気持ちはすご~く分かるのです。

でもその夫も

楽しく読めるマガジンを作りたいと始めましたが、いざ書き始めるとそんなに笑えないなぁと(⌒-⌒; )でも笑ってるばかりの毎日ではないのが現実で、起こったことを正直に書いていこうと思います。

宿題のことは随分前でも触れてます。
不登校になる前、宿題に奮闘していた話です。

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子どもが不登校になったら。私たち家族の記録。苦しかった日々から見つけた場所は、何かにとらわれることもなく自分そのままでいられる、自分の好き…

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