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アジア紀行~ミャンマー・ヤンゴン②~

シュエダゴン・パゴダの獅子たち

ミャンマー最大の聖地と呼ばれるシュエダゴン・パゴダ。広さが東京ドームの1.3倍、高さ60mほどの丘の上にあり、中央には高さ100mの金色の仏塔がそびえている。その威容はヤンゴンの町のシンボルになっている。
パゴダへの入口の両側には巨大な獅子がいたが、上部テラスの仏塔の周囲にも、たくさんの獅子が安置されている。獅子は仏の守護獣で、仏教では最も重要な動物である。

人面の獅子もいる。人面獣身で翼がある。スフィンクスに近いかも。眉が太く、顔の表情がリアルだ。前肢(手)の開き方が違う。

ギョロ目の獅子?が竜の尻尾を前肢(両手)持って、口にくわえている。

獅子のお尻。う~ん、こんなふうになってるのか。

中国獅子もあった。からだをひねるスタイルの南方系の獅子だ。
そばをかわいい少年僧が通る。

パゴダで出会ったお坊さん

仏塔の周囲をぐるぐる歩き回っていると、あちこちで臙脂色の僧衣のお坊さんと出会う。
少年僧が望遠鏡の周りに集まっていた。みんな、まだまだ子どもだなあ。

傘を持っている。急に雨が降ることが多いので、用意が大事。
暑いときは日傘にもなる。

車椅子の老僧にも出会う。
涅槃仏(寝釈迦)のそばで休憩中のお坊さんも。さすがに寝そべってはいなかった。

数は少ないけれど、尼さんにも出会う。みんな楽しそう。

一人瞑想する男性がいた。石の床が熱くなるからか、木製の台の上に坐している。

生まれ曜日の神様

仏塔の周りの、太陽に焼けて熱くなったテラスを何周も歩き回っているとき、ミャンマー人の男性に日本語で声をかけられた。その人は親切にシュエダゴン・パゴダの何ヶ所かの見所を案内してくれた。
彼は私に、「生まれたのは何曜日か?」と尋ねてきた。
「わからない」と答える。
ミャンマー人にとって、自分の誕生曜日は特に大切で、その曜日によって、その人の性格や人生や相性などが決まるという。名前さえも曜日に従ってつけられるそうだ。
ミャンマーには伝統的な「八曜日」という暦がある。水曜日だけ、午前と午後に分けられているために、合計で曜日が8つになっている。

仏塔の周りには「八曜日」の方角にそれぞれの祭壇が設けられていて、人々は自分の誕生曜日の祭壇にお参りし、神様と守護動物にお祈りをする。
私は境内のwifiを使って、自分の誕生曜日を調べてみた。
金曜日!
方角は北、支配星は金星、象徴動物は、なんと「モグラ」だった。
もちろんこの後、金曜日の祭壇にお参りする。モグラというのはちょっとがっかりだった。ほかには、トラやライオンやゾウや竜もあったのに…。

これ、モグラ? 子グマみたいに見える。しかし顔はネズミみたい。ネズミは木曜日の象徴動物だから、これはやっぱり、モグラなんだろう。
金曜日生まれは「愛情豊か、誇り高い」性格というのは、うれしい。

この写真は「ゾウ」。牙があるので、水曜日の午前中に生まれた人の神様だ。
お祈りの仕方は次の通り。
 ①入口で買ったお花をお供えする。
 ②奥の神様に5回水をかける。
 ③手前の下にある守護動物にも5回水をかける。
 ④かけ終わったら手を合わせてお祈りする。
・・・ということだが、これを知ったのは日本に帰ってからだった。


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