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曇りなき目でありのままを


娘と息子への愛おしさの違いで
悩んでいた私。
そんな時愛情たっぷりで子育てした義母の言葉に
心が楽になった。


1 葛藤と母親の残像

娘が生まれた時
母乳が1ヶ月出ず
精神的にもしんどいと思う時期があった。

そして何より、
娘をかわいいと思うまで
1ヶ月かかった。

産まれてすぐの娘は
壊れそうなほど繊細で
どうしたらいいのかわからない戸惑いと
「かわいい」という感情が生まれなかった自分への不安があった。

母乳が出なかったこともあり、
私は自分の母親のように
子供を愛することができないのではないかと怖くなった。

私の母親は、4歳だった兄と3歳になろうとする私を
父親の元に置いて離婚した。
それ以降母親と会うこともなく、
周りに聞かされる内容から考えると
きっと子供が好きではなかったのかもしれないと私は思うようになった。

ただ私は幸せなことに
父と祖父母そして親戚や近所の人たちから
愛情をたっぷり受けて育つことができたし、
今の旦那さんから少し足りていなかった愛情を
たくさんもらうことが出来て、
自分のことが大好きになったし、
不安になるくらい毎日幸せだなーと思う。

だけど、語られてきた母親の残像は
私の隅にあり、
私は子供を愛することができるのだろうか
と不安になることがあった。

娘が産まれてすぐに「かわいい」と思えなかったときは
そのことが頭をよぎっていたが、
1ヶ月を過ぎた頃、
十分なほど母乳が出始め、
娘のことも可愛くて可愛くてたまらなくなった。

娘が産まれて3年後。
息子が生まれ、
2人目ということや
助産院での自然分娩だったこともあり
当日から母乳がたっぷり出て
全然眠らない息子でも
可愛くてたまらなかった。

子供達が大きくなるにつれて
娘へのかわいいと
息子へのかわいい
が違うような気がすると感じ始めた。

娘がしっかりものだからかもしれないが
娘にいろいろ求めてしまい怒ってしまうことも多い気がしていた。

自由奔放で頼りない息子には甘く、
娘から見ると不満だったかもしれない。

最近、愛情へ違いが
私の不安をまた掻き立て始めた。

2 義母の言葉

そんな時、義母と義祖母とゆっくり話すことがあり
愛情たっぷりで育ててきた
義母や義祖母のように子育てしたいと思っていた私は、
素直に今の不安な気持ちを相談してみた。

すると
「当たり前よ!息子は恋人!娘はライバル。」
「一緒なわけないって!同じなんて無理よ!異性と同性だから。」
と私の不安は一瞬にして不安ではなくなった。
「同じようにしようなんてことが無理なことなんよ。
そのまま見たらいんじゃないかな。
そのままのその子を見るだけでいいんよ。」

そっか!
子供は平等に同じように愛情を注がないと
思っていた私が思い上がっていた。

娘も息子も別々の人間で
性別も性格も全部違う。
同じようになんて無理なんだ!

娘は娘の
息子には息子の
個性や魅力がある。

それをそのまま受け止めてる。
そのまま反応する。

自分の勝手な理想の子育てが
ありのままに受け止めるということを
邪魔していた。

義母の言葉に
私の心は軽くなった。

深く難しく考える必要なんてない。
簡単なことだ
そのままを受け止める。
そのまま見る。見守る。

3 シンプルに

小難しそうなことを考えても
良さそうなことを考えてもいけない。

もっと物事はシンプルだ。

いろいろなことを考えると
いろいろなことが先入観として
私の目を曇らせる、屈折させる。
難しく考える必要なんてない。

ありのままを
そのまま見ることが一番大切。

自分の目を曇らせないように。

行き詰まった時
悩んだ時
そんな時、一旦全部捨ててみる。

身軽になった自分と
曇りのない目で
ありのままを。

それしか私には出来ない。

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