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新規採用職員募集のポスターと採用案内をつくりました。(狛江市 職員課×KOMAE Desinger's Lab.)

こんにちは。こまえのデザイン.です。

「市役所は広報がヘタだよね。」
市民の方からそんな話を聞くことがあります。

こまえのデザイン.では、地域住民とのコミュケーションデザインの観点から、媒体を問わず、市役所の情報発信の改善を進めています。

今回は、KOMAE Desinger's Lab.前田正人デザイナーと協業で、令和5年度採用の市職員の募集ポスターと採用案内(パンフレット)を作成しましたので、その様子をご紹介します。


職員募集をリニューアルしたい!

市役所では、定年退職などによる職員の減員分を補充するため、毎年、新規職員を採用しています。
これまで、市職員の採用案内は、職員がWordで手作りしてきたため、デザイン性は二の次でした。

しかし、今回この職員募集ポスターや採用案内をもっとカッコよくデザイン性が優れたものにして、市役所に新しい風を吹かせられる職員を採用したい!という思いを密かに温めていた職員課の採用担当者からこまえのデザイン.に相談が持ち込まれ、この職員募集のリニューアル企画がスタートしました。


よし、前田デザイナーにお願いしよう。

今回は、これまで地域や行政の業務の中で、市役所の職員とよく一緒にお仕事をしていただいていた前田正人デザイナーに、この案件の協力をお願いしたところ、即座にご快諾いただきました。
さらに、前田デザイナーからは、せっかくやるのであれば、ということで企画提案・職員インタビュー・写真撮影も含めて全部やらせていただきます、という申し出までいただきました。

こうして前田デザイナーとの協業が決まり、企画が本格的に動き出しました。

前田デザイナーと担当職員との編集会議の様子

全国には1,700以上のライバルがいる。

現在、全国には1,700を超える市町村があります。
それぞれの自治体で職員採用を行っていて、私たち狛江市役所から見ると、この1,700余りの自治体は、いわゆる「同業他社」であり、お互いに切磋琢磨している良きライバルです。
ここで、このたくさんのライバルたちの中から狛江市を選んでもらうためには、狛江市が職員を募集していることとあわせて、狛江市で働くことの良さを広く理解してもらうことが大切になります。


最初は他市の事例を調べるところから。

まず、今回の企画のチームのメンバー内で『かっこいい』職員募集ポスタ-のイメージを共有するために、他の自治体の事例をインターネットで集めるところから始めました。
そして、みんなで調べたポスターやパンフレットを実際に持ち寄ってみると、やはり全国にはユーモアたっぷりで面白かったり、強烈なインパクトがあるものもたくさんありました!

奈良県生駒市の職員募集ポスター(生駒市HPより)

この生駒市のポスター、すごいですよね!

…とは思うのですが、今回の狛江市の職員募集に関しては、あまり奇をてらわずに応募を真剣に考えている人に狛江市の魅力が正しく伝わるものがいい!という結論に至りました。


狛江市役所で働く魅力って何だろう??

そうこうしながら、チームのメンバーで何となくのイメージが共有できてきたところで、次は、採用案内の内容を考えます。

今回は、市役所で働くことの面白さや魅力をできるだけリアルに伝わるように、見開きページの全面を使って先輩職員のインタビューを載せることにしました。
さらに、単に先輩職員のインタビュー記事だけで終わるのではなく、その先輩職員が市役所で実際に取り組んでいる仕事が市としてこういう成果になっている、ということをあわせて見せられるように紙面のレイアウトを工夫しました。

先輩職員1人目
先輩職員2人目
先輩職員3人目

この3人の先輩職員のインタビューで共通していたことの1つ目は、狛江市は都心へのアクセスが良く、自然も多いことから住む環境として申し分ないこと。
そして、2つ目は市民の方との距離が近いこと。市民の声や反響を肌で直に感じられるのは、全国で2番目に面積が小さい狛江市役所ならでは。
やはり市の職員は、市民の方から感謝やお褒めの言葉をいただいたときが、何よりも幸せに感じる瞬間で、市役所で働く醍醐味ですね。


表紙は冊子・ポスターの顔!

採用案内の内容が固まり、最後に残っていたのは表紙のデザイン。
表紙は狛江のシンボルがいいかなあ、ということで、一目で狛江とわかる場所といえば、、、やっぱり多摩川!ということで、前田デザイナー、インタビューをした先輩職員の3人と一緒に多摩川へ。
職員の自然な表情を撮るために雰囲気を和ませようと頑張る前田デザイナーと撮影スタッフ。一方、その思いを感じ取って自然な笑顔をつくろうとすればするほど笑顔がひきつっていく3人。

撮影に苦闘する前田デザイナーと職員

そんなこんなで写真を撮り続けること1時間以上。前田デザイナーが撮った数百枚の写真の中から、表紙に採用する1枚を編集会議において満場一致で決定!


そして、いよいよ採用案内に残された最後の1ピース「キャッチコピー」。
実際に狛江市役所で働き始めてから、狛江市がもっと好きになった、という職員の声から、採用の担当者が導き出したキャッチコピーは、、、「もっと狛江が好きになる。」
シンプルかつダイレクトに伝わるキャッチコピーが生み出されました。

構想・企画から編集・校了まで、約1か月という超短期集中で仕上げた令和5年度採用の職員募集ポスターと採用案内パンフレットは、こうして完成しました。
これらは市内の各所に掲示・配架する予定ですので、ぜひ街中でご覧いただきたいと思います!

完成した職員採用案内の表紙

おまけ。

さて、最後にクエスチョンです。
この記事のタイトルの上の写真は、先輩職員として紹介している3人+前田デザイナーと一緒にポスターに使う写真を撮りにいったときの一コマ。
Q.この3人の笑顔の視線の先にはさて何があるでしょうか?
①狛江市の明るい未来。
②新たに市役所で働く皆さんがいきいきと働く姿。 
③川向こうにあるホテル

正解は、、、この採用案内に載っている3人の先輩職員が知っています。
もし皆さんが市役所にいらしたときは、この3人を見つけて、答えを聞いてみてください!(T)


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