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写真で楽しむ名古屋市 全体を撮るか部分を撮るか悩んだ結果

名古屋市内の町歩き、お散歩写真を楽しむという本の企画で撮影を続けています。
必要な予定枚数の1000倍は軽く撮っているので、本に収まりきらない写真をあげながら感じたことをシェアしてます。

看板に視点を持っていった写真

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立ち飲みができる(ハードルが高そう)近所の酒屋さん。
古い看板が気になっていたので早朝に狙いを定めて何度か撮影に行った。

1回目は、向かいにある公園の木の陰になってしまって、2回目は木の影はクリアできたけれど、看板に低い光が差し込んでくるような感じにはならなかった。

あたふた写真を撮っていたら、お散歩していたおじさんに
『あー看板撮っているの?これ、絶対貴重だと思いますよ』
と、声を掛けていただきました。

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こちらは、渋い和菓子屋さん。
場所は、さっきの酒屋さんと同じ北区大杉。

最初に撮った時は間違いなくまだ営業していた。はず。
その後、何度かお店の前を通ったら、お店の前に家具が並べられていて、
『ご自由にお持ちください』
とシャッターに張り紙がしてあった。

やはり全体的に普通に撮りたい

今回の二枚は、少し狭めの画です。
普段、可能な限り広めでと言っているクセに、画角が狭いじゃないかっ!と
自分でも思ってしまうけれど、人生は矛盾だらけです。

なぜこの画角になっているかというと、当初、本の企画では『町の文字やロゴ』みたいに、もう少し絞ったテーマを想定していたので、このような画角で撮っていました。

文字やロゴだけならば、栄や大須に行けば三日で撮影を終える自信があるしその方が仕事としては効率的だ。
でもそれでは、お散歩写真初心者の僕が、本でその写真の醍醐味や楽しさを語れない。
だから、あえて繁華街を避けて、とにかく名古屋市内を回り続けた。


町歩きをして気になった『文字』を撮っていたけれど、どうも窮屈な感じがしてきた。
雑誌ならともかく、単行本に収める写真としては、情報量が足りないと感じてきてしまったのです。
撮影を続けるうちに、もっと普通に広く撮りたいという欲求がふつふつと湧いてきたので、撮影を続けていくうちに画角は広がっていったのだ。

本のサイズ、ページは限られているので、広めに撮っていくと文字が弱くなる。何が書かれているか読めなくなってしまう。

写真を大きく使うと、枚数が少なくなってしまう。
と、いうわけで、上の二枚のような画角にたどり着いた。


それなりに町の文字、ロゴなどの撮影をしてから、
なるべく全体を収めていきたい。
普通に撮りたい旨を編集さんに伝えてみました。

ちなみに全体像はこちらの写真。
今回の場合は、選ぶなら切り詰めた方がいいなと思っていたけれど、やっぱり全体も悪くない。
できる限り全体を撮りたいけれど、道幅の都合で撮れない場合もある。
和菓子屋さんは、車道に出てしまえば撮れるけれど危ないですもんね。

結局は、極端なクローズアップを避けつつ、被写体によるということかもしれない。

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