曲独楽巳也1豊茂

中山間地へIターンした東京生まれの曲独楽師・三増 巳也

曲独楽は、木製の胴体で鉄製の心棒を持っているタイプの独楽で、寄席などで芸を披露する為に作られているんです。

曲独楽師は、この曲独楽を作っているわけではありません。

専門の轆轤・ろくろの技術を持つ木工職人さん、つまり木地師の方に、自分の体型や個性に合わせた曲独楽を特注します。

私、三増 巳也、読み方は「みます みや」、女性は珍しくて国内で4人ほどですが、私の場合も、曲独楽を自分用にすべて作って頂いています。

私の曲独楽の特徴ですが、この画像の真ん中のピンク色をはじめ、今までの曲独楽には無かった色作りの工夫をお願いして木地師の先生に作っていただきました。

他にも独自の工夫を凝らしている仲間の曲独楽師、三増 紋之助(兄弟子)や三増 左紋(ほぼ同期の弟弟子)がいますが、私の曲独楽の特徴は、こういうピンク色やCDを貼り付けたIT曲独楽、漆芸作家の先生に彩色していただいた絵曲独楽などがあります。

絵曲独楽は木地師で壁画家の伊藤先生の作品でもあり、漆芸家のスタジオ温、工藤先生の作品でもあります。皆さん芸大卒のアーチストです。

なんて事無い話ですが、こういう話は文章で書いていかないと、なかなか残りにくいし、自分だけで納得していても世界がどんどん縮まっちゃうので、今までもホームページやブログで書いていますが、こちらのnoteへ駄文を寄せる事にしました。

note参加の動機は芸歴25周年記念という事で、形にしておきたいなあ、というぼんやりした考えが元になっています。

曲独楽師 三増 巳也がナゼ愛媛県の中山間地へIターン移住しているのか???

その理由についてですが、芸人として専業で芸をお見せするだけが仕事である、そういう風に割り切るには、私はあまりにも木材加工や工具、彩色などというアート関連や工芸への興味が強すぎ、とうとう、曲独楽を作っている木地師の先生方の現場を覗き見する「ウザイ曲独楽師」と成り果てた事がきっかけです。

次回は、そのデシャバリな日々を振り返ろうと考えています。




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