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私が闘っているもの、それは柚子。

一昨日、帰宅すると、玄関先に柚子の山、、、。
見ると、朝は鈴なりだった庭の柚子の木から実がすべて採られていた。

そうか、そうか。
今週は柚子と闘え、と言うんだな!

形は悪いけど、無農薬!

父の畑

我が家は駐車場を挟んで実家の隣り、裏には父が耕している畑がある。
家庭菜園と呼ぶには広すぎるが、農家ではないのでアレは家庭菜園なのかな?という規模の畑。
定年退職してから始めたので、もう30年以上になる。
できる野菜はどれもこれも立派で美味しい。その点では“農家”と言っても差し支えないくらい。
そんな父なのである。

A型の父

朝8時。父は洗濯物を干し終えると、そのまま畑に直行する。
畑仕事は時期によって色々やることはあるのだけど、父はなにはなくとも草引きをする。
雨の日、病院の日以外は、毎日草引き。
雑草も可哀想なものだ。1センチでも伸びようものなら、たちまち父の餌食となる。
父のいる所は雑草は生えない。

几帳面なA型男の仕事ぶりである。

几帳面男の管理

春はキャベツ、ジャガイモ、絹さや豆、玉ねぎ。
夏はから秋はキュウリ、トマト、ピーマン、ブロットリー、枝豆、レタス。
冬は白菜、大根、かぶ、人参、春菊。

父の仕事ぶりは職人っぽい。
段取り良く苗や種を準備し、土を作り、野菜を植えていく。
キュウリやトマトなどは収穫が一斉にこないように、2週間づつずらして植えてある。

計画的で細かいA型の収穫管理である。

整理整頓畑

例えば、大根。
今の時期は大根が一畝植えられている。
当然、食べごろに育った大根は、その都度大きいものから抜いていく。
するとシーズンの終わり頃は、育ちの遅い大根が無秩序に残っている。

父はこの光景が好きではないのだと思う。
たぶん、一畝に数本だけ残っている畑の光景が嫌なのだ。
キレイに抜いてしまって、次の作物の準備がしたいのだ。

「早う抜けや。」
「だれか友達に(大根を)やれや。」
そう言い始めたら、だいたい3日後。
すべての大根が抜かれていて、我が家の玄関前に積まれている、、、。

今回の柚子もこのやり取りがあっての一気に収穫、からの玄関山積み、である。

畑は収穫が始まれば、一気に片づけてしまいたい。
果樹もキレイにしたい。

せっかちで整理整頓好きな、A型の畑である。

闘う私

「大根、いらんかったら捨てえよ。」
私の性格が解っていて、父はそういう言い方をする。
大根が山のようにある!
使いきれない程あるけれど、そんな風に言われて捨てられる訳がない。

おでんにして、漬物にして。
余ったのは干し大根にした。

白菜も、しかり。
鍋にして、漬物にして。
キムチが好きなので、今シーズンはキムチにも挑戦してみた。
出来たキムチは美味しかったけど、強制収穫された白菜をすべてキムチにするにはキムチ用冷蔵庫が必要だ。
断捨離魔の私は、余分な冷蔵庫は持てない。
キムチオモニへの道は諦めた。
やっぱり白菜はひたすら漬物だ。


、、、ここまで読んでいただけたら、お判りいただけるだろうか。
今回の記事は、「父と柚子との闘い」である。

柚子との闘いの歴史

柚子も長年闘っている相手だ。

最初は柚子ジャムにしていた。
ヨーグルトに入れてよし、柚子茶にしてよし。友達に配ってよし。
しかし、手作りすると気になるのが砂糖の量。
こんなに砂糖いれるのか、、、。
砂糖が気になって蜂蜜で作ってみたりもしたけれど、蜂蜜はお高い。
柚子を消費したいだけのために、材料費がかかりすぎるのはちと主義に反する。

オレンジピールならぬ、柚子ピールにも挑戦した。
柚子味噌にもトライした。
しかし、これらも頓挫した。
手間のかかる割に、量が消費できないのだ。

塩ゆずに加工してみた。
鍋をするときは塩ゆず鍋一択、お肉を焼くときは塩ゆずソースばかり。
、、、すぐに家族に飽きられてしまった。

以上の試行錯誤、紆余曲折を経て、ついに柚子消費の最終到達点を見いだした!
それは、、、

柚子との闘い!

ど~んと玄関前に置かれた柚子。
今日はコレを消費せねばなるまい。

柚子加工職人の私が到達した最終地点にして至高、それは柚子ポン酢。

「な~んだ、柚子ポン酢か!」とおっしゃっているあなた。
そう、その通り!笑
なんだかんだ言って、柚子加工には柚子ポン酢が最適かつ最強。

加工が早い、材料費が安い、手作りは香りが良い。
”早い、安い、ウマい!”と、某牛丼屋もビックリの柚子ポン酢。

今日は玄関に積んであった柚子、約150個をひたすらポン酢にした。
150個を洗う、150個を切る、150個を絞る、、、
絞りながら考えた。
柚子は柚子ポン酢一択に落ち着いたんだから、もっと良い絞り器を買ってしまおうか?

ご覧ください、こんな普通の絞り器で
家内制手工業やってます

いやいや、ミニマリストめざしてるのに、年に何日か死ぬほど柚子を絞るだけの為に道具を増やして良いのか?

一人自問しながら、絞りきって、、、。

あっ、しまった!!

果汁にしたのは良いが、作ったポン酢を入れる容器が足りない!!
果汁は1.5L。
果汁、みりん、薄口醤油、濃口醤油、酢を同量で合わせるので、出来上がりは7.5L。

これはごく一部。まだ4Lはボウルの中。

柚子って、微妙な農作物(果実?)ですよね。
野菜は親戚、知り合い、ご近所さんが貰ってくださるが、柚子は「じゃあ、少しだけ」と皆さんが言う。
あったら嬉しいけど、大量にはいらない。

そんな可哀想な柚子をポン酢にして、
さあ、皆さん、貰ってやってください!!

今週の私の闘い。
いかがでしょうか?

私の日常、こんなことしております!笑


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