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パン屋がナースやってます。 初めての受け持ち編

5〜6年前から訪問看護の仕事をしています。
色んな病院や施設で働きましたが
訪問看護の仕事が1番面白く
自分に合ってるので
パン屋をやりながら続けてます。

ターミナルをやりたいのと
臨床では管理された場所の中で患者様を看、
その疾患の治療に集中するので
中々、人となりが見えにくいです。

退院時カンファレンスでお会いすると
かなり弱ってる患者様に
見えてしまいますが
お家に訪問すると別人28号なのです。

顔色がよくなり、目に光がさし
食欲も多くの人が出ます
住み慣れた場所で
愛する人たちに囲まれた生活は
気持ちが落ち着き、
人を元気にするのでしょうか。

その方が落ち着く場所で
愛するご家族に支えられながら
旅立ちまでの期間を
穏やかに過ごせるように
ご本人やご家族に伴走することが
好きだな、と思うのです。

そんな私が訪問看護を始めて
初めて担当したのが、親友でした。

下の子の保育園は
縦にも横にも親同士が仲が良く
仲良くなる機会も多かったのです。
中でもうちのクラスがこれまた仲が良く
朝まで飲み会したり、
遊んだり、旅行に行ったり
頻繁にしていました。

保育園では卒園式のあと
卒園パーティーを開いていて
各学年の親が、劇や踊り、音楽など
様々なエンターテイメントを
練習、披露しメチャクチャ盛り上がるのです。

私達も卒園の年となり
気合いを入れて
半年前から企画、準備を始めていました。
劇を企画していて役割も決定しました。

クラスの中でもとりわけ保育園を愛し、
お祭りが大好きで
人や自分も楽しむことが大好きな
そんなおとうちゃんがいました。

1月に入り、突然理由は明かされず
盛り上がることが大好きな
おとうちゃんが役割を
降りることを告げられました。
詳細が明かされず
何が起きたかわからない状態でした。

保育園では毎朝、
ゲルで焚き火をすることから始まります。
焚き火をするのが園長のご主人の
鍼灸気功師のんちゃんでした。

我が家もそのおとうちゃん家族も
みんな診てもらってて
何か調子が悪い時は
ゲルで、朝、Oリングチェックを
してもらってました。

その日は、
私の前がおとうちゃんの妻(おかあちゃん)
が子供たちを預けてるとこでした。
のん『どう?寝れた?』
おかあ『痛くて、眠れなかったみたい』

私はその声を聞きながら
痛い?眠れない?どういうこと?
と近々まで元気印のとうちゃんが
何?どうした?と頭の中が
❓❓でした。

かあちゃんに
痛くて眠れないってどういうこと?
と聞くと
おかあ『誰にも言うなと言われてたんだけど、、実は癌なんだよね』
私『どこの?』
おかあ『胸腺と肺』

あー、何でそこなんだー
心の中で叫んだ
おかあ『のんちゃんの治療はしてるけど、
何か他にあるかな?』
と聞かれた。

のんちゃんの鍼灸は
食事指導が厳しく
私は愛情に感じるのだが
言葉も厳しいため敬遠する
仲間もいる中で
この友人家族と我が家は
ガチ勢で食事を守っていた

のんちゃんは通いつつ
他の方法を尋ねられた

誰にも話してなかったが
私はのんちゃんの鍼灸で
体を整えてから
かとう公いち先生の気功教室に行き
加藤俊朗先生の呼吸リーダークラスに行き
レイキやシンギングリンをやっていた

こんな時にこんな怪しげな話して
大丈夫かな?と不安になりながら
ポツリぽつりと話しだすと
かあちゃんはすぐに行動した
かとう公いち先生の気功治療は
重篤な癌や難病を治すで
有名だったのでそこに行き始めた

私もとうちゃんに会いに家に行った

本当はクラスの仲間に来てもらいたかった
何度も考えたけど
変わり果てた姿に冷静でいられる人は 
見当たらなかったし
悲しい顔をされるのを本人は
望んでいなかったから叶わなかった

その時はまだ、座椅子に座ってたかな。
体は痩せ細り以前の姿はなかった
看護師でなかったら
少しも表情を変えずいつも通りの感じで
話すことはできなかっただろう
ひたすら痛みに耐えていた
まだ、かろうじて少しの距離を
歩くことができた
痛すぎて触らせてもらえなかったが
シンギングリンの波動がとてもいいと
いうことでそれを置いていった

母ちゃんには、呼吸法をレクチャーした
飲み込みがよく、
元々聡明で、芯が強く、ブレないで、
気丈だったが
子育てしながら、
仕事しながら
とうちゃんを最期まで看取れたのは
呼吸法の支えもあったと考えている

丁度、私は退職したところで、
ゆるい就活の最中だったので
時間があったため行ける時は
毎日通うようになった
1人だと気持ちが塞ぐらしいから
来れる日来て欲しいと言われた

かあちゃんはその間、仕事
子供たちは保育園に行ってるので
家で1人だった
オートロックのマンションだったので
オートロックの鍵や玄関のところまで
行くのがとても大変なため
合鍵をかりふらっときて勝手に入った

行くと、ここさすってというようになり
気を入れながらマッサージをした
黙って入り、『よっ!』とだけ言うと
無言でマッサージを始めた
痛みで中々眠れないのだが
マッサージしてると寝息をたてて
寝始めるので
そうなったら静かに退室した

家では断食や呼吸法をやり
必死で整えた
そして毎日遠隔でレイキした 
必死だった

そんなことを1ヶ月ちょっと
続けたか。
GWがやってきた

       つづく

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