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MAGAZINE#02 スターバックス キャンパスリングノートの誕生秘話

みなさん、こんにちは。
コクヨ採用チームの渡邉です。

コクヨの新しい挑戦を特集する『KOKUYO CREATIVE MAGAZINE』第2回目は2019年からスタートしているスターバックス様との取り組みをご紹介していきます。

スターバックス キャンパスリングノートとは

コクヨとスターバックスが互いの「限りある地球の資源を大切に使いたい」という想いに賛同し、スターバックス店舗で回収したミルクパックをノートの表紙・裏表紙に再活用するプロジェクト。
本商品の開発は、社会のためになるエシカル消費への意識がここ数年高まっていることを背景に、サステナブルな社会につながるアクションをお客様と一緒に起こしていきたいという想いからはじまっています。

2019年の初回取組みでは30トンのミルクパックがリサイクルされ、2020年には新色が追加されるなど毎回商品リリース後に即完売するほどの反響をいただく商品となりました。

意識の高さに感銘を受けるスターバックスの3R活動

スターバックスでは、廃棄物の排出を抑える3R (リデュース・リユース・リサイクル) 取り組みのひとつとして、2010年からミルクパックリサイクル活動を続けており、全国のスターバックス店舗で、毎日、スタッフが使用後のミルクパックをすすぎ、乾かし、折りたたんで回収する作業が行われているそうです。

リサイクルのために行うひと手間の作業の積み重ね。これを長年続けてきたということにスターバックスの環境に対する企業ポリシー、そして約1450店が徹底して行えることに、スタッフ全員の環境への意識を感じますね

商品として一才の妥協なく作られたオリジナルノート

再生紙をつくるところからはじまった開発は、幾度も壁が立ちはだかる困難なものでした。しかし、このノートを多くの人に届けたいという想いから
最後まであきらめず関係者一丸となってつくりあげました。
難しかった点としては、ノートの表紙や裏表紙はミルクパックを主原材料とした再生紙からできているのですが、素材の性質上、紙が反り返ってしまいます。そこで、表面に加工をすることで反り返りを防ぎました。これらの
ようなひとつひとつの課題をクリアして、2年半の歳月をかけようやく完成したノートです(コクヨ開発担当者)

再生紙の製造ステップ⑴

全国からたくさんのミルクパックが 工場に届き、
まず水と一緒に40~60分ほど攪拌。ドロドロの繊維に。

再生紙の製造ステップ⑵

ミルクパックの表面に貼ってある シートと内側の紙を分離して、
ノートの表紙と裏表紙の材料となる上質な紙の繊維を取り出す。

再生紙の製造ステップ⑶

取り出した紙の繊維が、網を張ったシリンダーの上を移動して、水分を落としながら
繊維の層がつくられ、薄い層を8枚重ねて厚みのある紙ができあがる。

再生紙の製造ステップ⑷

水分を絞り、さらに大きなドライヤーで乾燥させていった後、
最後に決められたサイズに裁断して紙の完成。

開発に際して、我々がコーヒーにまつわる製品としてノートを選んだのは、来店してくださったお客様がノートを使って、勉強や仕事ができる、つまり、お客様に寄り添えるアイテムだと思ったからです。環境にやさしいことはもちろんですが、それ以上にお客様に『かわいい』『すてき』と思っていただけるデザインかどうかは、かなりこだわりました。使い心地も重要なため、小スペースでも使いやすいリングノートにし、中身をケイ線ではなく方眼タイプにすることで、勉強からビジネスまで幅広く活用いただけるのではないかと考えました」(コクヨ開発担当者)

グリーンな未来へ想いを繫げる

コクヨは2006年10月に「四万十・結の森プロジェクト」を始動。
2020年には公益社団法人環境生活文化機構主催の「持続可能な社会づくり活動表彰」において「会長賞」を受賞するなど、SDGsへの意識を高く持ったビジネス活動を心がけています。

スターバックスキャンパスリングノートの展開以外にも、
森林の循環に貢献する木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」や、アップサイクル素材を用いた文具ブランド「KOKUYO ME」なども手がける中で、環境への配慮は重視しながら、お客様の「はたらく・まなぶ・くらす」をより豊かにしていける商品・サービスを創り上げていきます。


木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」

文具ブランド「KOKUYO ME」


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