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2022年、乃木坂46

2022年の乃木坂46を占ってみよう。

2020/10/29に白石麻衣さんが乃木坂46を卒業したあたりから、乃木坂46に「卒業ラッシュ」が始まりました。この記事を書いているのは2021/12/13ですが、2021年1月から現在までに合計7人が卒業していきました。さらに2021/12/31に生田絵梨花さん、2022年1月に新内眞衣さん、2022年2月には星野みなみさんの卒業が控えています。

2022年2月末までにこれ以上の卒業が発表されなければ、乃木坂46の構成員は1期生4人、2期生3人、3期生11人、4期生16人の合計34人となる予定です。

もし乃木坂46の人員上限数が46人の場合、12人の5期生を迎える用意があるということになります。なお、5期生の正式加入は2021年12月中を予定しています。もし合格者が12人で、その加入が予定通りに行われれば、2021年12月、2022年1月、2022年2月は一時的に人員上限数を上回る人数になります。あまり美しい形ではないかもしれませんが、卒業予定者のために加入予定者を少なくするというのもナンセンスであり、このような一時的定員超過は許容されるべきものだと思います。

ちなみにオーディションが予定通り進行していた場合、5期生候補者は研修生となり、現在は審査としての研修を受けていることになります。

5番目の少女たちの加入は乃木坂46とファンに新たな刺激をもたらすことでしょう。卒業ラッシュの只中にあって話題に事欠かなかった2021年に続き、2022年も乃木坂46は注目され続けるグループになりそうです。乃木坂46にどんな変化・進化が起こるのか、僕は今からすでにワクワクしています。

今回は2022年に乃木坂46にどんなことが起こるのか、期待と少しの不安を交えながら考察していきます。


5期生の芽生えと興隆

2022年、乃木坂46を取り巻く話題において5期生の加入を避けて通ることは出来ません。上述した通り、現在はオーディションの最終段階に至っているはずです。

以前の記事で触れましたが、5期生のオーディションはこれまでのものと異なった内容になっています。エントリー方法が史上初の試みだったことはもちろんですが、僕がなにより注目しているのは応募資格です。研修生に選定された段階で上京・東京に在住することが条件となっていました。そしてこの研修生という立場はあくまでオーディション段階におけるものであり、正式加入を約束されているわけではないのです。

もともと東京やその郊外に在住している研修生であれば特に問題にはなりませんが、地方出身者の応募者にとってはかなりの覚悟を問われる応募条件です。

というのも、研修生の多くは中学生もしくは高校生だと考えられ、そんな地方出身の女の子が上京して東京に在住するとなれば、恐らくは地元の学校を休学したり、東京の学校に転校したりすることを余儀なくされるはずです。もしここまでしてオーディションに合格しなければ、おめおめと地元に帰ることになることでしょう。僕なら耐えられそうもない屈辱です。また、上京した場合、大抵は一人暮らしであり、しばらくの生活費は保護者が負担せざるを得ません。これだけ人生のリスクを冒し、コストを支払ったとしても、正式メンバーになれるわけではないというのはかなり過酷だと思います。

このような試練を乗り越えて加入する5期生は、これまでの新メンバー以上に確固たる決意・覚悟をもつことになるでしょう。もはや持たざるを得ないと思います。一般人としての人生を変えるためにこれだけ大きな代償を支払った5期生が正式加入した暁には、芸能界での飛躍を遂げるために乃木坂46へ人生の全てを賭けるくらいの気概で活動に勤しむのではないでしょうか。

なお、僕は現在のメンバーに対して気概が弱いとか活動に勤しむ態度が緩んでいるとか、叱咤するような評価をしているわけではありません。ただ5期生の置かれた立場を考えれば、活動が始まる時点での心構えはかなり堅実なものになっているだろうと思っています。

ちなみに乃木坂46公式サイトのニュースによると、5期生には合格発表と同時に様々なメディアへの出演権が与えられることになっています。メディア一覧を見ると、誰もが聞いたことがある有名なものが多々あります。それらが5期生をデビュー当初から取り上げるとなると、世間の乃木坂46、そして5期生に対する機運も高まっていくことでしょう。

このように5期生を取り巻く環境を考えると、5期生当人達の勢いの強さと世間の機運の高まりの相乗効果で、5期生のデビュー・活動・存在感は異常とも言えるくらいに鮮烈なものになりそうです。これは期待せざるを得ませんね。

5期生を迎え入れ、鮮烈なデビューを飾るための準備は出来ています。このような状況に至った経緯を考察してみると、先輩達の卒業ラッシュは新生代のメンバーを迎えるための布石、つまり5期生のため、そして乃木坂46が進化するための準備だったと捉えることも出来ると思います。であれば、その効果は余すことなく活用されるでしょう。これは人によることですが、卒業していったメンバー達にとって自分達の卒業が乃木坂46の進化に寄与することになるのだとしたら、それは本望なのかもしれません。そのような思いを抱いている先輩であれば、この先も乃木坂46の1ファンとして後輩達の活躍を見守ってくれるはずです。

これまで乃木坂46は新メンバーが加入した際、新メンバーを最新シングルのセンター・福神(フロントメンバー)に起用してきました。世間の5期生に対する機運が高まっているのであれば、この伝統に則らない理由はありません。

ただでさえ選抜メンバーの発表はファンにとって興味津々なイベントです。であれば、乃木坂46の機運が高まっている時期に行う選抜メンバーの発表はいつも以上に注目されるはずです。ファンは「いったい5期生の誰が福神・センターになるのだろう」というワクワク感で昂り、その興奮や期待は絶頂に至ることでしょう。それによって5期生がセンター・福神を初めて務めるシングルの売上は、これまで以上の記録を見込めると思います。

僕は今まで乃木坂46の新品のCDを一枚も購入したことがなく、ミート&グリート会にも参加したことがありません。乃木坂46が大好きなのに、公式運営がYouTube等に公開している無料のコンテンツばかりを消費して売上にあまり貢献しない僕は、乃木坂46にとっては扱いに困る厄介なファンだと思います。しかし、そんな僕でも5期生には期待せざるを得ず、5期生が初参加するシングルCDを購入する意欲が沸々と湧いてきています。

もしこの気持ちが乃木坂46の運営陣の戦略によって生まれたものであるならば、僕はまんまと丸め込まれてしまっており、もはやひれ伏すしかありません。

デビュー当初からメディアに出演する権利を得るという企画は、恐らく乃木坂46の運営陣から各メディアに対して提案営業されたものでしょう。そうでなければ、あれだけ多くの有名なメディアから同時多発的に出演の確約を得られるはずがありません。

有名なメディアが同時にひとつのグループを取り上げるとなれば、世の中の機運は自ずとそのグループが有利とする方向に流れていきます。各メディアへの提案営業によってこの流れが人工的に乃木坂46の運営陣によって作られたものならば、彼らは世間の機運をコントロールしようと画策しているのかもしれません。

「誰も思いつかないことで世の中にインパクトを与える」というエンターテインメントの根源的とも言える思考は、秋元康さんから乃木坂46の運営陣にしっかりと伝授されているのだと思います。彼らはその思考を駆使し、世間の機運を思い通りに動かし始めたのかもしれません。

そしてその施策は見事に僕の心を動かし、いよいよ有料コンテンツの消費を決断させるに至りました。なるほど、「人は感動した時に行動を起こす」という理論はまさにこのことなのだと思います。乃木坂46の運営陣は、消費者の行動の根幹にある感動を作り出すことを修得したのだと思います。

乃木坂46運営委員会委員長の今野義雄さんは、秋元康さんを「先生」と呼んでいました。そして、その叱咤に打ちのめされながらも着実にエンターテイナー・世の中への仕掛け人としての精神を学んでいったのだと思います。そしてその成果が、5期生を取り巻くこのような環境を生み出したのだとしたら、その素直さやひたむきさには尊敬に値します。

5期生、そして乃木坂46のメンバーには、今野義雄さんを始めとする乃木坂46の運営陣が努力の果てに作り出したこの良好な環境を存分に活かして活躍してほしいと思います。そして、その努力が水泡に帰してしまうような過ちを犯さないように意識を高めていってほしいと心から思います。


1・2・3期生の卒業

卒業ラッシュなる現象は、一体いつまで続くのでしょうか。2022年もその勢いはある程度落ち着くものの、卒業するメンバーは少なからず出てくるはずです。そのメンバーは主に1・2・3期生でしょう。

前例を振り返れば、卒業ラッシュは主に1・2期生に生じています。仲の良いメンバーが卒業していくことで「そろそろ自分も頃合いかな」と考えたり、先輩として後輩に活躍の機会を譲りたいと考えたりするのかもしれません。その結果で卒業を決断するのだとしたら、やはり卒業する可能性が最も高いのは1・2期生だと思います。

また3期生においては、2021年9月に卒業したメンバーが生じました。これは3期生の卒業者として初めての例です。前例が出来たということは、それを皮切りに2人目、3人目の卒業も現実味を帯びてきます。

3期生は活動開始から6年目に入り、乃木坂46の歴史の半分を過ごしています。その上で4・5期生という2期の後輩をもてば、1期生が2・3期生を、2期生が3・4期生を後輩とした心情と変わらないものがあると思います。となると3期生の中にも後輩に活躍の機会を譲りたいと発想するメンバーが出てくるかもしれません。

また、昨今のwebメディアでは「アイドル25歳卒業説」が取り上げられていました。アイドルは25歳で卒業するか、それを検討するのが通例だと述べています。この説にどこまで信憑性があるのかは分かりません。しかし、確かに25歳というタイミングで、今後の人生について真剣に考え始めるということは、アイドルでなくとも社会人であれば共感出来ると思います。

どんな職業の人であれ、現在のキャリアを積み続けるのか、はたまた異なる進路を歩み始めるのか、25歳というタイミングは、これから20代の後半を迎えるにおいて如何様にも舵を切れる最適な機会であるが故に、誰しもがその後の人生について苦悩することでしょう。これは社会人として然るべき姿だと思います。

25歳以降、歳を重ねるごとに他の進路には進みづらくなっていくのが現実だと思います。このような苦悩を抱えるのが一般的だとすれば、25歳で卒業するメンバーが現れるという見解にはそれなりの説得力があることは否定出来ません。

この説に則って考えると、2・3期生には2022年に25歳を迎えるメンバー、25歳を超過するメンバーがおり、彼女達が卒業する可能性が高いということになります。

僕としては、乃木坂46のメンバー達の意志はどのような形でも尊重されるべきだと思います。年齢に関わらず、乃木坂46に在籍し続けたいならそれでも良い、卒業して異なる進路を歩みたいのならばそれでも良い。僕は乃木坂46が大好きであり、とにかく彼女達には幸せになってほしいのです。乃木坂46のメンバー達に幸あれと願っています。

そして彼女達が苦悩の末に卒業を決断したのであれば、どんなに寂しくともそれを受け入れようと思います。


4期生の隆盛

4期生においては、2022年に卒業生が現れる可能性は限りなく低いと思います。

まず、先輩達の卒業によって活躍の機会が回ってきやすくなるでしょう。そして、25歳を迎えるメンバーもいません。そして4期生はデビューしたてのころから彼女達が主体となるテレビ番組を継続的に抱えており、4期生には単独の勢いがあります。

これらの要素を考慮すれば、4期生のとっては卒業して独立するよりも乃木坂46にいた方が人生の幸福度は高くなるため、卒業を検討する理由がないのが現状だと思います。

4期生は2021年にいよいよアンダーとしての活動も始まり、これからさらに活躍を求められる機会が多くなると思います。

乃木坂46が歌手であるとすれば、歌手の本分はLIVE活動です。コロナ禍もある程度の落ち着きを見せてきたのであれば、2021年よりは多い頻度でLIVEが開催されることでしょう。アンダーLIVEで実力を高めたり注目を浴びたりして、選抜入りを新たに獲得する4期生が現れることを期待します。

特に4期生にとって5期生は最愛の後輩であり、最大のライバルになると思います。5期生はもはやズルいと言っても過言ではないくらい、2022年に活躍の機会が与えられることが約束されています。

その興隆は、乃木坂46の中心的な存在は5期生だと言わんばかりに強いものかもしれません。たとえ5期生にそのつもりがなくとも、あれだけ主要なメディアへの出演が確定している以上はそのように捉えられてしまっても不自然ではないでしょう。

4期生も負けてはいられません。5期生よりも乃木坂46として過ごした時間が長く、その経験に基づく能力を5期生に示し、お互いに切磋琢磨して乃木坂46全体の成長を促してほしいと思います。

ところで、先輩としての能力の高さを示す最も端的な方法は、圧倒的なLIVEパフォーマンスを披露することだと思います。例として9th birthday LIVEを思い返し、3期生LIVEと4期生LIVEを比較してみると、3期生のLIVEパフォーマンスの高さに驚かされます。

4期生LIVEは彼女達の可愛らしさを訴求するような、ほっこりとした楽しげなものでした。それに対し3期生LIVEはどこか厳格さを滲ませたり、乃木坂46で生まれた3期生の結束力を物語ったりするような、感動の提供に重きをおいたものになっていたと思います。

もちろん、これは個人の感想です。また、この感想にはLIVEで取り扱われる楽曲や演出が大いに影響します。4期生と3期生のセットリストやLIVEの演出を比較すると、4期生LIVEで扱われた楽曲はアイドル色が強いものが多く、3期生LIVEで扱われた楽曲は歌手色が強いものが多かったと思います。となると、3期生の方が感動を提供するLIVEパフォーマンスをしやすいセットリストだったと言えると思います。

同じセットリストを組んでいないのであれば素直に比較することはできないため、4期生よりも3期生の方が高いLIVEパフォーマンスを発揮できると一概には断言できません。しかし、4期生の掛橋沙耶香さんが「のぎおび」で3期生LIVEの感想を問われ、3期生のパフォーマンスの高さや4期生との歴の差を感じたと述べていました。当事者から出る言葉ほど信憑性が高い感想はないでしょう。であれば、やはり3期生と4期生にはLIVEパフォーマンスの実力に確かな差があるのだと思います。

このような事例を踏まえ、4期生も、5期生からそのパフォーマンスを称賛され目標として定められるほどに実力を示し続けてほしいと思います。

特に4期生は16人であり、5期生が12人だったとすれば、乃木坂46内の最多人数の期になります。人数だけを見れば、2022年の乃木坂46で中心的な存在は4期生になるかもしれません。4期生は4期生で、5期生とはまた違った形で注目され得る状況下にいるのです。

チャンスがあるなら活かさない理由はありません。4期生は乃木坂46内の最多勢力としての立場を存分に活かしてくれることを期待します。


まとめ

2022年、乃木坂46は10歳の誕生日を迎え、新たな10年が始まります。振り返ってみると、2022年には1・2期生を合わせても7人しかいない状況になります。

人数やその構成員を見ても、乃木坂46はどんどんオリジナルでなくなっています。これは僕が常々主張していることですが、乃木坂46にとってオリジナルでなくなっていくことは、推奨されるべき事象だと思っています。

オリジナルでなくなっていくこと、それは1期生が作り上げた乃木坂46の原型を留めないことです。つまり「生まれ変わり」と捉えることが出来ます。

ひとつのグループが長く存続するためには、いつまでも過去のメンバーの存在に囚われ、それを追求・保存するのではなく、その時々のメンバーだからこそ作り出せる独自の魅力を発揮していくことが重要だと思います。ファンに「昔の乃木坂46も良いし今の乃木坂46も良い」と思われるように活動していくべきです。

そして、継いでいくべきものは楽曲と乃木坂46という看板とグループの歴史であり、過去に在籍していたメンバーの有り様ではないと思います。

だからこそ「ポスト誰々」というように、在籍しているメンバーを卒業生の後継者に当てはめて最初の原型を維持することに躍起になるのではなく、その時々の原型を作り続けていくべきです。

5期生の加入、1・2・3期生の卒業、4期生の進化はいずれも生まれ変わりに活用するにはうってつけの要素です。あとは誤ることなくそれらを活用していくのみです。

こればかりは乃木坂46の運営陣の手腕に懸かっています。彼らが秋元康さんのエンターテイナーとしての思想を享受しているのであれば、きっと新しい価値を提供するために「生まれ変わり」を是とし、そのために労力を注いでくれると信じています。

これだけ生まれ変わるための要素があるのであれば、自ずとそのための施策を採らずにはいられないと思います。ここまで来ると、なんだか時代が乃木坂46を後押ししているような運命的な節を感じます。そしてその潮流は乃木坂46の運営陣が自ら生み出したものでしょう。だとしたら、乃木坂46の運営陣こそが生まれ変わりを最も強く意識しているのかもしれません。

僕らは変わらなきゃいけない。
昨日の自分とは決別して生まれ変われ!

以上、「2022年、乃木坂46」でした!!

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