27thシングル選抜には二人の希望がいる
27thシングルの選抜メンバーが発表されましたね。センターに抜擢されたのは4期生の遠藤さくらさんです。
彼女は公式ブログで不安を吐露していました。前回のセンターよりも周りの期待値は大きくなっており、そのプレッシャーはとんでもないものがあると思いますが、まずは2回目のセンター就任に祝意を表します。
さて、今回の選抜に対して僕の評価は下記2点です。
●高評価
4期生がセンターに選抜されたこと
●低評価
センターに選抜されたのがセンター経験者であるということ
初めて選抜を経験するメンバーが一人しかいないこと
高評価について
以前の記事に書いた僕の予想が的中しました。今の乃木坂46の課題として「3・4期生の育成」というものがあるならば、3期生がセンターを務めた次のシングルでは4期生にセンターを任せるのは極々自然な布陣だと思います。
松村沙友理さんは、今回のシングルを以って乃木坂46を卒業することを発表しています。ファンの中には松村沙友理さんがセンターを務めることを期待していた人も多いかもしれません。
あくまで予想ですが、乃木坂46の運営陣は4期生と松村沙友理さんのどちらをセンターに起用すべきか相当悩んだのではないでしょうか。しかし乃木坂46の未来を考えると、運営陣としてはどうしても効率を優先した判断をせざるを得なかったのが現実でしょう。
これからの乃木坂46の未来を念頭におき、「3・4期生の育成」という最優先で解決していくべき課題への着手と、卒業するメンバーへ花をもたせることを秤に掛けた場合、運営陣としては今後に影響する度合いが大きい前者を選択する他ないと思います。
このような部分で冷徹になることは、組織を運営する人間に求められる資質であり、そういう意味では至極当然の決断だと思います。
長年乃木坂46を支え続けてきた松村沙友理さんです。感情論だけで述べれば、かつて乃木坂46を卒業と同時に芸能界を引退した伝説的メンバーのように、彼女には最初で最後のセンターを経験して欲しかったという気持ちが僕にもあります。
しかし心を鬼にしてこのような布陣を組んだ乃木坂46の運営陣は、感情に流されない冷静な判断ができる方々なのだと思います。
いずれにせよ、松村沙友理さんには乃木坂46での人生に悔いを残さぬよう、全身全霊でこのシングルの活動に取り組んで欲しいと思います。
低評価について
以前の記事で、僕は今こそ乃木坂46の流動性が必要であると、誰がセンター・選抜メンバーになるのか分からない乃木坂46の文化を継続していくべきだと述べました。
なおかつ、グループの全体の実力を底上げし、変化に順応できる組織になるためにもセンター未経験者をセンターに起用すべきだと主張しました。
今回のシングルで遠藤さくらさんがセンターになったことは、僕の個人的主張には反するものであり、そういう意味で低い評価をすることになりました。
なお、念押ししたいのは、僕は決して遠藤さくらさんに不満や嫌悪を抱いているわけではありません。彼女の資質を疑っているわけでもありません。自分の主張通りにならなかったことに腹を立てているわけでもありません。
遠藤さくらさんがどれだけの逸材なのか、どれだけファンやメンバーに親しまれている存在なのかということは、彼女の有り様を見れば容易に想像出来ます。
遠藤さくらさんには様々なプレッシャーがのしかかっているはずですが、きっと彼女なら今回のシングルをとても素敵な作品に仕上げてくれることでしょう。僕は乃木坂46そのものが大好きであり、乃木坂46に所属する遠藤さくらさんのことも大好きです。
しかし、これから先輩達の卒業が相次いでいくことが想定されるこの時期において、センターに起用されるべきはセンター未経験者の新人であるべきだったと思います。
そうでなければ乃木坂46の流動性が徐々に失われ、変化に順応出来ない凝り固まったグループに退化してしまうことになるでしょう。そして選抜やセンターを任されるメンバーが固定化して行きます。すると、センター経験者に依存せざるを得ない組織が出来上がってしまい、結果的にそれは乃木坂46の衰退に繋がってしまいます。
また、低評価の2つ目として「初めて選抜を経験するメンバーが一人しかいないこと」を挙げました。このメンバーとは早川聖来さんです。最近の活躍ぶりを考えれば当然の選抜入りでしょう。このチャンスを存分に活かし、更なる飛躍を期待します。
ただ、逆を言えば早川聖来さん以外の全員は選抜経験者ということです。ここまでの内容はセンターのみに焦点を当ててきましたが、選抜全体を俯瞰すると乃木坂46の流動性は実は危機的な状況にまで失われてしまっているのかもしれません。
このままでは選抜メンバーとアンダーメンバーの活躍の機会や実力の差は開く一方です。それは選抜メンバーのみに注目と人気が集中し、そのメンバーが卒業したら「ロス」が発生することになってしまいます。つまりそれは乃木坂46の衰退です。
そんな悲しい未来を未然に回避するためにこそ、僕は誰がセンター・選抜メンバーになるのか分からない乃木坂46の流動性を維持・加速・継続させ、各メンバーの人気と実力を底上げし、最終的にグループ全体を成長させるべきだと考えています。
26thシングルは3期生がセンターを務めた、そして27thシングルは4期生がセンターを務める。この流れであれば、28thシングルのセンターには1期生が選ばれることでしょう。そして、それは恐らく齋藤飛鳥さんだと思います。
あくまで予想でしかありませんが、もしその予想が的中した場合、またもやセンター経験者がセンターを務めることとなり、乃木坂46の流動性が弱まり、余計にセンター未経験者をセンターに起用しにくくなってしまいます。
であれば28thシングルこそ、センター未経験者をセンターに起用し、乃木坂46の流動性を取り戻していくべきです。
まとめ
27thシングルで選抜入りした2期生は新内眞衣さんだけでした。この布陣にネット上では様々な憶測が飛び交っています。「不遇の2期生」と言われ続けてきたわけですが、いよいよその不遇っぷりがより顕著になってしまいました。乃木坂46の運営陣が2期生に差別的な対応をしているという憶測が生じてもおかしくなさそうです。
であれば、そのような憶測を払拭するため、そして乃木坂46の流動性を取り戻しグループ全体を成長させるため、28thシングルの選抜メンバーには2期生含めた選抜未経験者の複数投入を期待します。
ここからセンター未経験者をセンターに起用するのは、乃木坂46の運営陣としてはかなり勇気が必要だと思います。僕が運営陣なら迷わずそのような選抜を行うのですが。
ならばセンターとまでは言いません。しかし、せめて選抜メンバーには乃木坂46の流動性を取り戻して欲しい。乃木坂46の未来のためにも、選抜未経験者のメンバー達に成長の機会を与えて欲しい。
幸か不幸か、遠藤さくらさんは27thシングルでは、まだ2回目のセンターです。センター経験者ですが、センター経験が浅いメンバーでもあるのです。そして彼女はまだまだ成長の伸び代が残されています。なんと言っても、バナナマンの設楽さんからVTRの感想を聞かれて上手く答えられず泣き出してしまうくらいですから。
ファンとしてはそんな真面目で不器用な彼女がとても可愛らしく、そのままでいて欲しいとも思うのですが、その不器用さは芸能人としての伸び代があるという明らかな証拠です。
であれば、遠藤さくらさんが27thシングルでセンターに起用されたことは、センター経験が浅く伸び代があるメンバーが抜擢されたと捉えることも出来ます。そして、早川聖来さんが初めて選抜メンバーに選ばれたことも含めれば、乃木坂46の流動性はまだ完全には失われていないのです。
であれば、遠藤さくらさんと早川聖来さんこそが希望です。選抜に入ること、そしてセンターを経験することが、そのメンバーにどれだけの成長をもたらすのか、乃木坂46の運営陣に示して欲しいと思います。
そして乃木坂46の運営陣はその示しを見逃さずに感知し、選抜入りの効果がどれほどのものか再認識すべきです。その効果を理解すれば、選抜未経験者を選抜入りさせグループ全体の実力を底上げさせるべきだと発想させることも出来るはずです。
僕の主張は変わりません。今こそ、乃木坂46の流動性が必要なのです。メンバーの卒業に順応できる柔らかさを失わないためにも、そして乃木坂46の未来のためにも。
以上、「27thシングル選抜には二人の希望がいる」でした。
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