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バナナマンと乃木坂46の絆

その姿はまさにお兄ちゃん。

乃木坂46の公式お兄ちゃんといえばバナナマンのお二人ですよね。元々この「公式お兄ちゃん」という言葉はバナナマンのお二人が勝手に使い始めたものです。それがいつしか乃木坂46や運営陣も使い始め、誰もが認めるキャッチフレーズになっています。そしてバナナマンと乃木坂46の絆は公式兄妹と言っても良いほどまでに強いものになっています。

今回はなぜ彼らの絆がこれほどまでに強くなったのか、その理由を考察していきます。正直、彼らの間柄を考察するなんてこと自体が愚かしいくらいに仲睦まじい関係になっていると思います。

しかし、敢えてその理由を考察してアウトプットし、少しでも多くの人が彼らの関係を知り、彼らのファンが増える機会を創出出来ればと思います。

絆が強い理由など、マクロに言えば「相性が良かったから」という一言で終わってしまうものですが、今回はよりミクロの点で考察していきます。


バナナマンが現場主義の芸人だから

芸人さんの中には、ある程度芸能界での地位を築くと芸人の本分である漫才やコントを披露しなくなる方がいます。そして、テレビ番組のMCやコメンテーター等、芸人とは違う形で活躍する人がいます。このような転身は本人が承認しているのであれば特に問題はないでしょう。

バナナマンのお二人も、ある程度芸能界での地位を築いている方々であると言って差し支えありません。レギュラー番組を何本ももっている彼らは、もはや漫才やコントを披露せずとも芸能界で活躍していけるはずです。

しかし彼らは芸人として現場主義を貫き、現在でも漫才LIVEを開催したり、テレビ番組でも芸人として美味しい機会を狙ったりしている様子が伺えます。

特に日村さんの現場主義は徹底しており、イジられまくる立ち位置でパフォーマンスし続けています。このバナナマンのお二人の体制こそが乃木坂46との絆を深めていると思います。

つまり、乃木坂46の活動へ協力的に進出し、彼女達に花を持たせながらも芸人としての本分を貫くことで、彼女達にプレイヤーとしてのあるべき姿を見せているのだと思います。その有り様によって、彼女達から尊敬される立場になっているのではないでしょうか。

例えば、日村さんは「ヒム子」に扮して乃木坂46のLIVEにサプライズで登場し、乃木坂46と一緒に「インフルエンサー」を披露しています。

他にも「乃木坂工事中」という番組で度々日村さんは乃木坂46のメンバーと一緒に罰ゲームを受けています。芸人としては美味しいことこの上ないですね。

このようなパフォーマンスが出来るのは、やはり彼らが現場主義の芸人であるが故だと思います。どんなにMCが出来る芸人とアイドルが組んだとしても、日村さんのように一緒に曲を披露したり罰ゲームを受けたりするなんてことは、現場主義を貫いていない限り出来ない芸当だと思います。

卒業生である西野七瀬さんは「いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46」で「乃木坂工事中」の収録現場を「母校のよう」と表現しています。

AKB48のように専用劇場をもたない乃木坂46にとって芸能人のいろはを学ぶ場は「乃木坂工事中」であり、その場を執り仕切るバナナマンのお二人はまさに勉強を教えるお兄ちゃんで、もはや恩師とも言えるような存在なのだと思います。

それは紛れもなくバナナマンのお二人が現場主義の芸人であるが故です。そしてバナナマンのお二人は、自分の個性を出しながらも素直に芸能人としての学びを享受する乃木坂46に対して愛情深く接しています。

尊敬する人から愛情をもって接せられて気分を害する人などいるはずがありません。だからこそ、彼らの絆はこれほどまでに強くなったのだと思います。

20歳以上も歳が離れていて、なおかつ芸能人としての基本も知らなかった彼女達に愛情深く接せられるというのは、バナナマンのお二人の器の大きさ故であり、感服する他ありません。

そんなお二人は乃木坂46どころか、乃木坂46のファンからも尊敬されているように思います。

通常であれば、自分が推しているアイドルに男性タレントが近づいただけで敵意をもつファンが出てきてもおかしくありません。そういう意味でアイドルとは非常に繊細な扱いが求められる人種なのです。しかし、バナナマンのお二人が既婚者であることや乃木坂46のメンバーと年齢がかけ離れていること、そして何より乃木坂46のメンバーがバナナマンを好いて尊敬していることが起因し、そのようなファンは割合としてはかなり少ないものでしょう。もはや皆無と言っても過言ではありません。

バナナマンのお二人は乃木坂46のLIVEに度々参加していますが、ファンはそれを歓迎し、一緒にLIVEを楽しんでいます。白石麻衣さんの卒業コンサートでも、視聴者のコメントにはバナナマンのお二人の登場を期待するものが散見されました。

ファンも認める「公式」のお兄ちゃん、それがバナナマンということですね。


双方の集客効果があるから

人と人の関係を推し量るときに、あまりビジネス的な話題は出したくないのですが、敢えて話題に挙げようと思います。

YouTube等で乃木坂46とバナナマンが共演している動画を観ていると、「乃木坂と接している姿をみてバナナマンのイメージが変わった」というようなコメントがよくあります。

僕もそのような印象を抱いた人間の一人です。乃木坂46との関わりを知るまでバナナマンのお二人があれほど優しい方達だとは思ってもみませんでした。

設楽さんはドSな司会者、日村さんは買い物が好きな最強のいじられキャラという印象しかなかったのですが、乃木坂46のメンバーを激励したり可愛がったりしている姿を見た時、それまでの印象の差異があまりに大きすぎて驚いたものです。

このように、乃木坂46を入り口にしてバナナマンのお二人を好きになったという方は少なくないでしょう。乃木坂46によるバナナマンへの集客効果は間違いなくあるはずです。

逆も然りで、バナナマンを入り口に、アイドルに興味がなかった人が乃木坂46を好きになるというパターンも大いに考えられます。

「乃木坂工事中」を観れば分かりますが、しっかりとしたバラエティ番組なのです。アイドルの番組なんてそこまで面白い内容ではないだろうと思われがちですが、きちんと笑えたり見入ったりする場面がたくさんあります。

であればバナナマンのファンが「乃木坂工事中」を観て、乃木坂46が面白い個性豊かな集団であることに気づき、乃木坂46にハマってしまう人がいるに違いありません。

であれば、彼らはビジネス上でも良質なパートナー同士であると言えるのではないでしょうか。どんなに砕けたバラエティ番組であっても、一つのテレビ番組を作るという点では一緒に仕事をしていることに変わりはありません。一緒に仕事をする間柄において、何よりも重要なのは信頼関係です。

乃木坂46とバナナマンは協力して一つの番組を作り上げ、そこで発生するシナジーによってお互いに集客効果を生み出しているからこそ、より強い信頼関係を築けているのだと思います。

特に乃木坂46がデビュー仕立ての頃は、バナナマンの人気に依存する他なかったのが実情でしょう。番組開始当初、乃木坂46とバナナマンの人気を比べれば、バナナマンの方が圧倒的に高かったはずです。

であれば「無名の自分達と番組で共演してくれて、バナナマンのおかげで人気になれた」と考えている乃木坂46のメンバーがいてもおかしくはありません。特に一期生はそのように感じているのではないでしょうか。だからこそ、バナナマンへの感謝は計り知れないものがあるはずです。


バナナマンが乃木坂46の才能を開花させているから

バナナマンのお二人は乃木坂46が大好きであると公言しています。明確に発言したのは現在から約7年前ですが、約10年も番組で共演しているのであれば、その愛情はより強くなっているはずです。でなければ、彼らのラジオで乃木坂46の曲を流したり話題に上げたりはしないでしょう。バナナマンのお二人は乃木坂46の熱烈なファンなのです。であれば、乃木坂46と最も距離が近いファンもまたバナナマンのお二人です。

乃木坂46のメンバーは、そんなバナナマンのお二人を通してファンの声を聞きます。最近はあまり行われなくなりましたが、特に「乃木坂工事中」での選抜発表においてそれが顕著です。

怖気付いているメンバーには勇気を、自分を卑下するメンバーには激励を、過ちを犯してしまったメンバーには戒めと許しを与え、中傷を受けたメンバーを守った上で本人に代わって怒り、乃木坂46のメンバー1人1人が前に進んでいけるような言葉を投げかけています。

その言葉は「推し」をもつファンがまさにと思うものであり、バナナマンのお二人のコメントはファンの声をそのまま反映させていると思います。つまりそれだけ各メンバーのことを見ているのです。

乃木坂46のメンバーはそれを実感し、バナナマンに対して心を開いているのではないでしょうか。そして「乃木坂工事中の収録中に少し飛び抜けたことをやっても、きっとバナナマンの二人がなんとかしてくれる」という信頼を置くことで、彼女達は思う存分羽を伸ばして個性を発揮できるのだと思います。

それが顕著であればあるほど、頭角が現れることになります。その例としては齋藤飛鳥さんが挙げられます。以前の記事でも触れましたが、彼女は初期の頃はアンダーメンバーでした。それが「乃木坂工事中」で徐々に存在感が大きくなり、いくつもの曲でセンターを務め、今や乃木坂46の代表的なメンバーになっています。

もちろん彼女自身の努力が実ったということは間違いないのですが、その努力が実った要因としてはバナナマンの存在が大きいでしょう。彼女がバナナマンと接している様子をみると、人一倍心を開いている印象を受けます。

「この人の前でなら本当の自分でいられる」と感じた時、人は相手に対してより強い信頼を置き、ずっと一緒にいたいと思うものです。

バナナマンも、自身がMCを任されている番組であれば自分達の色を存分に発揮できる場を得ていることになり、「乃木坂工事中」に居心地の良さを感じているのではないでしょうか。

その結果、彼らはお互いの存在に心地よさを抱き、お互いのことが大好きなのだと思います。世間ではこのような関係を仲間と呼ぶのでしょう。人間関係を表す言葉は「友人」や「知り合い」などいくつかありますが、その最上位級が「仲間」なのだと思います。だからこそ彼らの関係に干渉するなんてことは愚かしいのです。もはや彼らの関係に割って入るなんてことは不可能なのです。


まとめ

いかがでしたか。
バナナマンと乃木坂46の関係が如何に強いものなのか、伝わったでしょうか。

バナナマンと乃木坂46は、「乃木坂工事中」の前身である「乃木坂って、どこ?」で初めて共演し、その出会い自体は偶然の産物でした。番組開始当初、彼らの絆がこれだけ強いものになると誰が予想出来たでしょうか。

「乃木坂って、どこ?」が終了するというある種のドッキリを乃木坂46が受けた時、彼女達のほとんどが泣いており、バナナマンのお二人と定期的に会えなくなることを悲しんでいました。

ドッキリとはいえ、彼女達は「自分達の冠番組がなくなる」ということではなく「バナナマンと会えなくなる」ということに対して涙を流していたのです。バナナマンのお二人も素直にこの様子を嬉しがっていました。この時点で彼らの関係は本当に強いものになっていたのでしょう。

大所帯のアイドルグループには「卒業」と「加入」が付き物です。バナナマンのお二人は、これまで親しんだメンバーの卒業を幾度となく見送っています。そして別れの際には、再会を望む挨拶をしています。

新しいメンバーが加入してきた時には、既存のメンバーと変わらない愛情を注ぎ、また強い絆を繋いでいます。

メンバーが変われば人間関係も変わるのが自然ですが、彼らの絆の強さは全く変わっていません。これは間違いなくバナナマンのお二人の手腕によるものです。年上の人間だからこそ出来る立ち振る舞いであり、その姿はまさにお兄ちゃんです。

彼らを見ていると、一生続くような関係が結ばれているように思います。テレビ番組に限らず、始まりがあるものには終わりがあるもので「乃木坂工事中」も例外ではなく、いつかは最終回を迎えてしまうでしょう。

しかし、たとえ番組が終わっても、彼らの関係は続いていくのだと思います。彼らは仲間であり、お互いを支え合う存在なのですから。

以上、「バナナマンと乃木坂46の絆」でした!!

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