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乃木坂46を知ってほしい 〜なぜ僕は乃木坂46を好きになったのか①〜

2020/10/29、乃木坂46の象徴たる存在、白石麻衣さんがグループを卒業しましたね。

この記事を書いているのが2020/11/23なので、もう約1ヶ月が経過しようと
しています。
アイドルのLIVEで、しゃくりあげるくらい感涙させられるとは思っておらず、とても印象的なLIVEでした。

後述しますが、僕が乃木坂46のことを知り始めたのは2020/08/30からのことであり、ファンとしての経歴はほんの3ヶ月くらいです。
そんなファン歴が短い僕でさえ、白石麻衣さんの卒業LIVEは何度涙を拭ったか分からないくらい感動を覚えるものであり、乃木坂46のメンバーや白石麻衣さんに感情移入せざるを得ないものでした。

今回から、僕がなぜ乃木坂46をこれだけ好きになったのか、その理由を一つずつアウトプットしてみたいと思います。

そして、この記事の結論を最初に述べましょう。
僕が乃木坂46を好きな第一の理由、それは尊敬しているからです。
今回は彼女達を尊敬する理由について述べていきます。

ちなみに、アイドルグループを好きになると必ずと言っていいほど話題に上がるのは「誰推しか?」というものです。
特に僕自身、誰推しという自覚はなく乃木坂46というグループそのものが好きなのですが、強いて挙げるならば3期生の梅澤美波さんです。
彼女を挙げた理由については、いずれ他の記事で書くこととします。

乃木坂46を知ったきっかけ

僕が乃木坂46を知ったのは2020/08/30のことで、乃木坂46の卒業生である生駒里奈さん主演の舞台を観劇したことでした。
その舞台は僕の大好きな小説「かがみの孤城」が原作であり、生駒里奈さんが目当てではなく、その小説の舞台を観てみたいという一心で観劇しました。舞台の情報を仕入れていくうちに

「あれ?主演の人、なんか知ってる。ああ、乃木坂46にこんな人いたなぁ」

といった形で生駒里奈さんを知りました
そして、次の瞬間には

「え、この人、乃木坂46を卒業してたんだ!いつの間に!?」

となりました。
そうです。前述の通り、生駒里奈さんが目当てではなかった、つまるところ8月時点の僕は乃木坂46に欠片ほどの興味ももっていなかったのです。

しかし、この観劇をきっかけに生駒里奈さんのことを興味をもって調べ、生駒里奈さんに関連する人つまりは乃木坂46の他のメンバーにも興味をもち、気がついたらグループそのものにどハマりしていました。

乃木坂46の歴史を原点から振り返る

乃木坂46が元々どのようなコンセプトをもつグループか、知っていますか?
AKB48は「会いに行けるアイドル」でしたね。

今の乃木坂46を見ていると想像できないかもしれませんが、乃木坂46には「AKB48の公式ライバル」というコンセプトがあります。このコンセプトは乃木坂46のホームページにも掲げられています。

乃木坂46のプロジェクトが発足し、オーディションを行う際にもこのコンセプトが大々的に取り上げられ、話題になったことを覚えています。
当時の僕も「へー、AKBの公式ライバルができるんだ〜。」と漠然と認識していました。

乃木坂46が結成された2011年当時、AKB48は「ポニーテールとシュシュ」や「フライングゲット」、「Beginner」等のシングルCDを次々とミリオンヒットさせ、「日本一のアイドルグループ」と誰もが認めているような時代だったと思います。

そんな中、乃木坂46は結成されたわけです。

わかりますか?
「AKB48の公式ライバル」というコンセプトで結成した以上、その瞬間から文脈上は「日本一のアイドルグループと肩を並べる存在」という立ち位置になるわけです。
人前で歌ったことも踊ったこともない女の子達が「はい、今日からあなた達は日本一のグループと同等の力をもった存在です」と言われる立場になり、人生が一変したんです。

そして、デビュー曲である「ぐるぐるカーテン」が初めてLIVEで披露されたのはAKB48のイベントだったんです。
当時、AKB48のイベントに足を運んだ観客の中で乃木坂46が結成されたことを知らない人なんて皆無だったのではないでしょうか。

「なぜ公式ライバルがこんな所にきたんだ?」
「オレらはAKBを観に来たんだけど?」

というような言葉を浴びせられても文脈上はおかしくないんです、恐らくそんな人はいなかったと思いますが。

彼女達はそんなところで「ぐるぐるカーテン」を披露しました。
そして最後に、当時センターだった生駒里奈さんは泣きながらも「乃木坂46には超えなければいけない目標があります。その目標とはAKB48さんです。」と宣言しました。
何度も言いますが、人前で歌ったことも踊ったこともない女の子達がですよ?何百人もの観客の前で、しかも「敵陣」のど真ん中でそんなことを宣言させられたんです。

彼女達自身、AKB48に対してライバルとしての敵意はなかったと思いますが、どうしても「AKB48の公式ライバル」というコンセプトで結成した以上、大人からはそのような台本が用意されてしまうわけです。
舞台裏、とんでもないプレッシャーから解放された彼女達は号泣していました。そりゃそうですよね...。

悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」という映画で、生田絵梨花さんは「ライバルだけど、ライバルって自分達の口からはとても言えない」と述べていますが、まさにおっしゃる通りだったと思います。


前例のない在り方

苦労話で言えば、もちろんAKB48も相当な苦労を経験しています。
専用劇場の開演当初、誰もいない客席に向かって手を振っていたというのは今となっては有名な話ですね。
AKB48が辿ってきた道のりを思うと、本当に凄いと思います。
 
でも考えてみてください。
デビュー当初の芸能人に人気も知名度もないというのは、至極当たり前のことではないでしょうか。

そういう意味では、AKB48は芸能人として正統な道のりを歩んで成長してきたことになるわけです。AKB48を貶す意図はありません。事実として、そういうものと捉えた主観を述べています。

AKB48が歩んできた道のりに対して、乃木坂46が歩んできた道のりはどうでしょうか。

乃木坂46の初期メンバーのオーディションにはおよそ3万9千通の応募があったと言われています。誰もが知るアイドルグループ、AKB48の公式ライバルを作ると大々的に銘打たれただけあって、デビュー前どころかオーディション時点でとんでもない知名度があったわけです。

となると、乃木坂46は「知名度はあるけど人気がない」という状況に立たされたわけです。
僕自身も乃木坂46の存在自体は知っていましたが、どんなメンバーがいるのかということは全く知らず、当然ながらCDを買うなんてこともありませんでした。
白石麻衣ドキュメンタリー  もうそろそろ行かなくちゃ」で語られていますが、デビューしたての頃は握手会を開催してもほとんど人は来なかったというエピソードが実際にあります。

ドキュメンタリー内で白石麻衣さんは「知名度もなかった」と語っていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。少なくとも3万9千通の応募があるくらいの知名度があったことは事実です。僕の主観ですが、正確には「知名度はあったが人気がなかった」ということなのではないでしょうか。

この仮説が正しいという前提ですが、知名度がある分、周囲の期待値はどうしても上がっていくものです。
何度も何度も言いますが、その期待をかけられるのは人前で歌ったことも踊ったこともない女の子達ですよ?
「AKB48の公式ライバル」というラベル故に、明らかに実力以上の活躍を求められてきたわけであり、その期待に応えられなければ「こんなもんか」とか「黙ってAKBにオファーすれば良かった」とか言われてしまう状態です。

確かに、実力以上の活躍を求められることは誰しもあるでしょう。
しかし、それは「ある程度の実力・下地がある人に対して」ということが前提にあると思います。

AKB48の場合、専用劇場で毎日のように上演していたため、自ずと人前に立つ経験値は培われてきたと思われます。
しかし乃木坂46の場合、実力・下地がゼロ、経験値を上げる場もない女の子達が芸能界の期待に応え続けてきたんです。

「知名度はあるけど人気がない、ついでに言えば実力もない。それなのに日本一のアイドルグループと肩書上は同等の存在」という状況はかなり特殊かつ前例がないもので、どうすれば良いのか分からないという不安が延々続くものだったのではないでしょうか。

第一のまとめ

上述したように、デビュー当初の乃木坂46を取り巻く環境は特殊かつ多様なプレッシャーが降り注ぐものであり、その中でたくさんのことを成し遂げてきたことを想像すると、僕はその労をねぎらわずにはいられないわけです。

「日本一のアイドルグループであるAKB48の公式ライバル」という重すぎる十字架に加えて、特殊な環境で芸能界のプレッシャーをもし自分が背負わされたら、逃げ出しているかもしれません。
恐らく実際に逃げ出してしまったメンバーも少なからずいたでしょう。むしろそれが普通ではないでしょうか。

それでも結成当初からグループに所属している1期生は活動と努力を続け、乃木坂46をこれだけ大きい存在にのし上げてきたんです。

だから僕は乃木坂46を、特に戦い続けてきた1期生を、そしてそのスピリットを受け継いでいる2期生以降のメンバーを、自分には真似できない偉業を成し遂げている人達として尊敬しているんです。

以上、僕が乃木坂46を好きな第一の理由、「尊敬」でした!
共感いただけたら嬉しいです!

第二の理由については次回の記事で述べます。
捉えようによっては「尊敬」の延長線上にあるものかもしれません。
この記事を最後まで読んでいただいた方であれば、もしかしたら予想がつくものかもしれませんね。

お楽しみに!

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