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④ロスチャイルド家の台頭と通貨発行権の支配

 ロスチャイルド家が栄えたのは、1700年台の後半。 フランクフルトのゲットー(ユダヤ人居住区域)に住んでいたマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが古銭の販売を通じて王侯貴族(ヘッセン家)に上手く取り入ることで、貴族相手の金融ビジネス(主に資産の運用や金貸し)を広げていったとかろから始まる。

 これは彼の有名な言葉である。

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 さらに、彼は5人の優秀な息子たちを産み、以下のような遺言を伝えた。

※ユダヤ人と一口に言っても、イエス=キリストのような俗に言うセム系ユダヤ人=ユダヤ地方(古代イスラエル)の出身者は少ない。世間一般的なユダヤ人とはユダヤ教の信仰者のことである。ただロスチャイルド家は家系図を見せてセム系ユダヤであることを自慢していた。

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 ロスチャイルド家は、これら決まりを厳守し、正式な資産を公開せず(これはいまだにそうである)、19世紀ごろまでは近親相姦で一族の体制を保ちながら繁栄していった。(それ以降は多くの名門家と婚姻をしながら勢力をさらに拡大した)

 マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの5人の息子は優秀で、独自の商用ルートを持ち、貴族から重宝されながら、それぞれが違う土地(西ヨーロッパの主要都市)でビジネスを展開した。(それが情報網になっただけでなく、産業革命とも相まって実にうまい戦略だった)。

 その中でも「総司令官」と呼ばれた三男のネイサン・メイヤー・ロスチャイルドは、国家相手に国債を担保に資金を貸し出し、彼1人の力が戦局を左右するとまで言われていた。

 ロスチャイルド家は、国との癒着を強め、どんどん貴族化していった。迫害されてきたユダヤ教徒でありながら、ハプスブルク家から紋章を与えられ、なんと「男爵位」を与えられるという待遇を受けた。

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 そんな中で、さらに莫大な富を築いたのが、あの有名なナポレオンのワーテルローの戦いである。ロスチャイルド家の情報網はずば抜けていて、ナポレオンの敗北をいち早く知ったネイサンは、自分の持っている国債を大量に売り捌き、イギリスが負けたと偽情報を流した。この情報により大暴落したイギリス国債を大量に買い集めることで、イギリス勝利の情報が流れた後、彼は大儲けした。これで彼の個人資産は2500倍になったと言われている。

 ※【株をやる人ならわかると思いますが、これは今の株式市場でもよく行われる手法です。機関投資家(証券会社)というのは完全にユダヤ勢力を中心とした国際金融資本で、上位はほとんどロスチャイルド系です。その機関投資家は、個人から莫大な資金を集めて株式市場を操作しています。彼らは、メディアや政府ともつながっているので、大抵の場合は先に情報を知っています。個人がやればインサイダー取引で逮捕されますが、暗黙の了解で機関投資家には基本的に許されているのが実情です。見せ板という、株式相場の開場前に行う誘導も違反ですが、機関は見逃されています。彼らは莫大なお金で株価を操作して、個人を売らせたところで買いに転じます。約8割の投資家が資産を減らしてしまう原因はそれです。】

 この時、多くの銀行や、金融関係のライバル業が破綻したことを機に、イングランド銀行(当時、既に中央銀行だった)はロスチャイルド家に取り込まれます。各国の財務大臣は、ロスチャイルド家への手数料なしには国債を発行できなくなりました。

 彼らはその後、日本やロシアなど、数々の中央銀行建設に関わり、自分の代理人や協力者を総裁に配置していきました。特に大きかったのは、アメリカのFRBでした。(長くなりましたので、日銀やFRBができた経緯とロスチャイルドとの関わりについてはまた別の機会に書きたいと思います。)

 現在、FRBの株式を所有する銀行は、すべてユダヤ系銀行(株主で唯一ロックフェラー銀行だったチェース・マンハッタン銀行はモルガンと合併した)です。

 このような支配的な活動背景の裏にはユダヤ教思想があります。(これが非常に重要です。

 次項はそれについて書きます。



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