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「弾きます」と「弾けます」

 中学1年生の英語の問題でよく見かけるような文。皆さんもちょっと考えてみてください。

〈例題1〉
 次の日本語の文を英文で書きましょう。

①私はピアノを弾きます。

②私はピアノを弾けます。

 中学1年生で学習する文法を使って書くと、それぞれ次のようになるはずです。

〈例題1の答え〉
①I play the piano.

②I can play the piano.

 塾での授業に入る中でとてもよく見かけるのが、この例題の「弾きます」と「弾けます」のような文の違いに気付けていない、もしくは違いをわかっていないことによる文法ミスです。

 ①のほうは、単純にその動作を「する」か「しない」かレベルの話と考えてみると良いと思います。

 ②のほうは、「する」か「しない」かではなく、「弾くことができる」か「弾くことができない」かの話をしているのです。「ピアノを弾く」ということが、技術的に・能力的に可能ですか?できますか?というレベルの話。

 日本語の文を見比べると、ひらがなたった1文字分しか違いはありません。しかし、その1文字が違うだけ、表している内容はガラッと変わってくるのです。

 外国語を勉強するときは、外国語だけではなく日本語の(母語の)勉強・理解が必要になってくる場面がたくさんあります。

 教科書や参考書に書いてある項目だけではなく、テストのための勉強だけではなく、ちょっと踏みこんで「ことば」の世界を楽しんでみるのもオススメです。

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