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また観たマチ子の、愛はもう止まらない③ 物語後半

皆さん、おはこんばんちは。


また来てマチ子 観劇記

さて、ここまで書いて来ました「また来てマチ子の、愛をもう止めないで」(2018年10月28日(日)13時~ 於:赤坂レッドシアター)の観劇記も、いよいよ最終回です。

「その① 前段」では赤坂レッドシアターに着くまでの様子を、「その②」ではストーリーについて触れ、物語前半をレポートしました。


「その③」では前回の続きから物語の後半→クライマックスまで、そして最後に総合的な感想を書きたいと思います。

毎度お断りしていますが、一度観たきりですからひょっとしたらシーンの順序を勘違いしてたり、台詞回しが正確ではないかもしれません。オマケに体調不良でブランクが空いてしまったので、記憶が薄れてしまってます😫

間違ってるのに気づかれたり、「ここはこうだったよ」と思われた時はどうぞ、コメント欄で修正していただければ大変ありがたいです。


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【キャスト】

町山マチ子=小林歌穂(私立恵比寿中学)
町山タモツ=加藤雅人(ラブリーヨーヨー)
久瀬アキラ(クズ社長)=浅見紘至(デス電所)
町山カオリ=坂崎愛(劇団前方公演墳)
時の神=風間さなえ
横島の大将=仲義代

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ネタバレ予告

ではでは…
※ここからは舞台の内容について思いっきりネタバレしていきます。ひょっとしたら盤化されるかもしれません(正式な発表はもちろん、噂さえもありませんが😅) から、それまで内容を知りたくないという方はここからは先は読まれない方が良いでしょう。

上にも書いた通り、所々で内容の補足をお願いして観た方からコメントを頂くかもしれませんので、コメント欄も含めて十分ご注意下さい。
※ストーリーを書き終えた最後に、総合的な感想を書きます。
そこだけ読みたい人は、↑上の目次に戻って「最後に感想を」の項目までジャンプして下さい。

それでは、参りま~す!

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物語その1. タモツ大ピンチ


※注:文中にある「下手しもて」は、客席から舞台に向かって左側。「上手かみて」がその逆で舞台に向かって右側。

◎前回は、一目惚れした相手にこっぴどい仕打ちを受けたと勘違いしたマチ子がギラリと光るナイフを手にして
「憎いあの人と刺し違えてでも!」
と恐ろしい表情で戻ってきたところまで。

◎身の危険を感じたタモツは一目散に舞台上手の庭から逃げる。それを追いかけてマチ子も舞台からはける。

◎クズ社長が時坊に、時間を1日戻してこの状況を回避しようと提案し、ミニ賽銭箱に小銭を入れる。
…が、何も起こらない。

なんと!

時坊は冒頭で披露した“鍵を開ける”という能力を手に入れた代わりに、時を戻す方法を忘れてしまったのだ!
狼狽するクズ社長と時坊。

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物語その2. 横島大将の秘密

◎このあたりで、様子のおかしかった横島の大将が何か特別な能力を発揮して全く別人だということが判明するんですが、どういうきっかけでどんなシーンだったか忘れてしまいました😅💦
ただ、仲さんの演技と声の張りが見事で、何かあるぞ!と思わせるに充分だったことは覚えています。

◎様子が違う横島の大将に驚くクズ社長と時坊の前に、舞台上手の押し入れの中から、白い衣装を身にまとった平行世界のタモツが登場。
大将は本人ではなく、商店街のビールサーバー(!)を改造して造り上げたアンドロイドであることを告げる。

◎ここから、マチ子とタモツ(現実世界の本人)との追いかけっこがあって、それを食い止めるきっかけとなるアンドロイド大将の能力発揮シーンがあったはずなんですが、その記憶が全く飛んでしまっています😰

◎とにかく、そのアンドロイド大将を見たマチ子が、こっぴどくフラレたことも忘れてアンドロイドに夢中になってしまう。
アンドロイド大将を「私の子供にして育てる」などと言い出し、「大将のアンドロイドだから、名前は『小将(しょうしょう)』がいい」と勝手に決めてしまう。

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物語その3. 意外な展開

◎「失恋のことは、もうどうでもいいんかい!」と呆れるタモツたちだが、トチ狂ったマチ子がとりあえずもとに戻ったのでひと安心。
ここからストーリーは次の展開に移る。

◎クズ社長が、カオリの様子がおかしかった話をタモツに蒸し返し、
「実家の弁当屋を手伝いに行ってると言ってたがそれを見た人はおらず、あれはゼッタイに嘘だ。ひょっとして浮気してるのでは…」
と疑いをもつ。そんなことあるはずがないと否定するタモツだが、クズ社長の言葉に不安がつのる。

◎それを遠回しにでもカオリに聞いて探ってみるべきだというクズ社長に、そんなことできるわけがないと拒否するタモツ。
だが、アンドロイド小将には人の言葉を録音して自由に再生する能力があり(それを発揮するシーンが伏線としてあったはずなんですが記憶が飛んでます(苦笑))、その能力を使ってカオリを問い質そうとクズ社長が提案。タモツも渋々それを承知する。

◎カオリを呼び出して話を聞き出そうとするが、予定していた言葉とは全く違うひどい言葉を小将が再生してしまい、カオリは大ショックを受けて舞台からはける。

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物語その4. 小将の思惑

◎「なんであんなひどいことを言ったの!?」
と小将を叱るマチ子。だが小将は意外で、とんでもないことを言い出す。
「私の母であるマチ子以外の存在は、この世にいなくてもいい」
えぇっ?と驚く一同。

小将は続けて、
「マチ子と私の二人だけの世界を作る。だから、その他の不要な存在はこの世から消してしまう」
と言い、世界のありとあらゆるコンピュータにアクセスできる能力を使って、核ミサイルを発射すると言いだす。

◎「そんなことをしたら、マチ子もお前も死んでしまうじゃないか!」
というクズ社長に、
「この家の周辺にだけバリヤーを張り巡らせているから安全で、しかも誰も出入りできない」
という小将。

それを疑って庭から上手へ出ていこうとするクズ社長はバリヤーに触れ、“バリバリバリッ”というものすごい音とともに倒れてしまう。

◎なんとか小将を阻止しようとするタモツたちだが、小将は家中の扉にロックを掛け、タモツはトイレに閉じ込められてしまう。
絶体絶命のピンチ!

物語その5. 時坊覚醒

◎そこへ、家から閉め出されていたはずの時坊(その流れは飛んじゃってます)が、ガチャンガチャンと鍵を開ける大きな音をたてながら上手奥の玄関から入ってきて、トイレに閉じ込められていたタモツも解放する。

◎「何故だ? ロックをかけているはずなのに、なぜ入ってこれるんだ!?」
と驚くみんなに、時坊がこの舞台いちばんの名セリフを言い放つ!

「私に開けられない鍵はないんだよ!!」

このセリフに客席からは拍手喝采!
冒頭の茶番劇のような伏線が見事に回収されています。
さすが土屋さん!

物語その6. マチ子名セリフ

◎頼もしい時坊の姿にタモツたちは、小将はこの世にいてはいけない存在だ。だからなんとしても時を戻す力を思い出し、小将がビールサーバーを改造されて誕生する前に戻って切り抜けようと提案し、ミニ賽銭箱に小銭を入れようとする。

◎すると、なんと意外にもマチ子がそれを止める。
何故だ!?と詰め寄るタモツたちに、今度はマチ子の名セリフ!

「この世にいてはいけない存在なんてないの。誰もがみんな悪いところもあるけど、いいところもある。お兄ちゃんだってクズ社長だってそうじゃない! みんな悩みながら生きてるし、失敗だってする。だけど、それを少しずつ修正しながら明日へ向かって行けばいい。だから小将は、私がなんとか心を入れ替えさせるから、この世から消すなんて言わないで!」
(もう、このセリフはカッコよ過ぎです! 感動で思わず、じわっと涙が溢れて来ました😢)

◎しかし、そんなこと言ってもこの世が滅亡してもいいのか? とアセるタモツたち。
そこへ小将が冷たく言い放つ。
「もう遅い。核ミサイルは発射された」

物語その7. 時坊再覚醒

◎パニックに陥るタモツたち。だが、ミニ賽銭箱に小銭を入れられた時坊が、時を戻す力を思い出した!

マチ子の言葉に戸惑いながらも、賽銭箱に小銭を入れられたために発動した力を止めることができず、時坊は「ウォォォ~」と大きな叫び声と共に、ついに時を戻す力を行使したっ!

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物語その8. 切なくも幸せなラストシーン


◎舞台は暗転。

◎そして再び明るくなった時、タモツとクズ社長が居間に座っており、シーンは冒頭に戻っている。

ただ一ヶ所だけ違うのは、舞台下手の縁側に時坊が座っている。

◎冒頭と全く同じセリフを交わすタモツとクズ社長。
そこへマチ子が戻ってくる。
(あれ? なんか違うぞ、という違和感)

カオリも戻ってくる。
だが、冒頭とは全く違うセリフを語りだす。

「タモツさん。私、お腹に赤ちゃんが出来たみたい」

何だって!? と驚くみんな。

「実家の弁当屋を手伝いに行くって嘘ついて、病院に通ってた。妊娠3ヶ月だって」
そうか、だから様子がおかしかったんだと納得するクズ社長。

タモツは
「やったー、でかした!」
とカオリを抱き締める。

◎なんで黙ってたんだ? と問うタモツに、
「だって、タモツさんはマチ子ちゃんの予備校代を払うのが大変っていつも言ってたし、赤ちゃんができたらまたいろいろ出費がかさなるし、お腹の子は生まれて来ちゃいけないのかなって思ってた…。でも、なんでだろ。今日は素直にそれが言えちゃった」

◎その理由を知っているのは、時を戻す能力を発揮した時坊だけ。見守る時坊は、マチ子のあの名セリフを聞いていただけに、どこか寂しげだ。

でも、小将はこの世から居なくなったけど、それとは別の新しい命が産まれてくる。

メデタシ、メデタシ!

◎この後、大団円を迎えた舞台は一人残ったマチ子の締めのセリフで終わりますが、どんなセリフだったかは全く飛んじゃってます。

ただ、冒頭と同じように客席に座ってた観客に語りかけてたような…

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舞台挨拶アンコール

◎一旦、舞台から出演者がはけ、挨拶のために戻ってきます。
客席からは大拍手!

◎2度目のアンコールでぽーちゃんが
「今日は千秋楽で、夕方の公演で終わりだけど、(ひとつ前の)ここでもちょっとしゃべっていいって言われましたので…」
と、出演者に「どうでしたか?」みたいな話を振る。

浅見さんは、さなえちゃんが鍵を見つけられなかった話を振って、
「あんなことが起きるとはね」
などと笑い合う。

あとはどんな話だったか、舞台を見終えた感動で全く記憶が飛んでます。

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最後に上手奥の襖から出ていこうとするぽーちゃんが、閉めようとする襖からちょこちょこっと顔を出して余韻を残してくれました。

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最後に感想を

という訳で。
舞台レポートはこれで終わりです。

見終えた感想は…

とにかく素晴らしかった!
テレビドラマから繋がっていた物語のテーマが秀逸でした。
私がいま働いている会社での立場に少し悩んでいたんですけど、マチ子のセリフに救われました。

そんな力と勇気を与えてくれた舞台でした。

ぽーちゃん、ありがとう!

観に行って、本当に良かった。
これ、盤化されないんでしょうかね~😅

もし盤化が無理だとしたら、また再演して欲しいな~。
もう一度、あの感動を思い出したいです。

ぜひ是非!関係者の皆さま、お願いいたします!

👒👒👒👒👒👒👒👒👒👒

それでは。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

また会えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならdestiny!

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