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グリム童話の国でギャートルズになる

なんと緑の多いこと美しいこと
朝聞こえてくるのは鳥の鳴き声
教会の鐘の音

まさにここはグリム童話の世界
メルヘンがすぎる〜( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

が広がっていた。家の外限定で。

さてさてやっと見つかった我が家
ワクワク!!

日本の賃貸住宅と違う点はすぐに見つかった。

ここはどうやらキッチン用の部屋。
電気ソケットは差せるらしい。
排水ホースのための穴がある。

それにしても排水の穴、ただの壁の穴やねんけど。
穴の周囲に輪っかとか、ないんや。

キッチン?と思ったのには訳がある。

無いやん
ほら、
流し台に、
コンロ。私が好きなんは電気でなくガスの方。
収納用の棚とか

なぁ、
普通あるやん。

天井からぶら下がっている導線

これは電球繋げるやつな。
知ってる、知ってる。

知ってるか?
いや知らん。
これにどうやって、電球繋げるん?

私が知っているのは、
差込口があって、
カチャって回したら落ちひんように設計されている
あれやん。

「電話付きのインターホンがあります。これは新しく電話付きに変えたんです。このボタンを押すと玄関のドアが解錠されます。」と自慢気な大家さん。

そうと聞くなり、さっそく玄関に回り込み
ピンポ〜ンを押しに行く息子

程なくして
ピンポ〜ンではなく
ビーーー
とギザギザした音がなった。

遊びにはとにかく対応の早い娘が
「はい。もしもし。」と電話をとって応戦する。
「・・・」
「もしもーし」
「・・・・・・」
「(。• . •。) ??」

「なぁなぁ、お姉ちゃーん。聞こえてるーー?」

窓の外から息子の声がした。

Benesseさんのプレゼントでもらったおもちゃのトランシーバーの方が使える。

ドイツの冬は長いため、部屋という部屋、トイレやお風呂、廊下に至るまでヒーターが備え付けられている。
ダイヤル式で温度調整ができる。

時はまだ3月で寒い。
部屋を暖めるためダイヤルを回す。
しばらく待つ。
冷たい。
もうしばらく待つ。

冷たッ
点かへんのかーい!!

廊下のヒーターはガンガンについている。
貧乏性なので、消すためにダイヤルを回す。
しばらく待つ。

熱ッ
消えへんのかーい!!

リビングのドアは開閉時に
床と擦れてズズズズーと鳴いている。

息子の部屋のドアも鳴きだした。

お風呂のドアもズズズズズー。

とにかく明日はIKEAへ行こう。
キッチンらしい部屋が、誰が見てもキッチンになるまでは

こちら様に頑張ってもらうしかない。

床に電気コンロ様を置いて、
ヤンキー座りで煮炊きしていると、
電気やけど、
室内やけど

初め人間ギャートルズのお母さんになった気がした。

ギャートルズを知らない方は
これをご覧ください。

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