腕は切れ　冒頭1054.文字，無料公開

オッス、俺は大学生、文系社会学専攻四年。
、最近なんかみんな就活とかで忙しそう。
どうやら四年で学費400万もするらしい。聞いてみると、俺は親に払わせてたから知らなかったぜ！

じゃあと言って、なんか普通に就活するのも嫌だし、世の中理不尽だらけじゃん！と怒った僕は僕は九州にあるお寺に革命を目指してる僧侶がいると聞きつけ、そこに話を聞きに行ってみたりした。
大学に休学していたけれど、戻ってみるとダメライフって言うスーパーとかラブライブみたいな感じの名前の楽しそうなサークルがあったので、そこで農業をしたり、お酒を飲んで楽しく過ごすことにした。
しかし、それでも僕の苦しみは晴れなかった。
街で途方に暮れていると、学歴系YouTuberと医学部YouTuberとツイッタラーがやってきて、あなたはまだ恵まれている方なんだから，ダメなんとかなんて面白くもないし社会になんの利益をも出さないサークル活動はやらないで、もっと貧困の家庭や奨学金を苦にして頑張っている同級生たちに目を向けなさい！と説教されてしまった。
彼らはゲームの勝者で、ゲームのユーザーを増やそうと必死になっていた。
しかも、それをやっていると街の人からも賞賛された。僕ら特権階級にとってオルタナティブな生き方など模索してはいけないのか？
大学のサークルはボランティアかスポーツ系だけだ。
公立中学校の部活動よりひどいったらありゃしない。
文化系サークルもあるけどね、大抵はインテリの匂いで閑散とし、何もない僕らが入れそうじゃない

大学に行けた恵まれた立場として日本人を救うために一年の春から、就活漬け！
スーツを着て満員電車に揺られて自分達がぶち込まれていた受験戦争の最中、トー横でホストに貢いでいた港区女子の中古と結婚。
彼らの財布を満たしていたのは日々僕らを三重の意味で苦しめるおっさんたちのmoney。


自分が陥れられたgameの中身にぶち込まれてもいいのか?

「だってインターンとか行きたくないしこれから俺の青春始まりだと思ってたのにい」
確かに彼はティーンエイジャーの頃美少年で、ラノベ主人公ばりの活躍をしてさまざまな組織や舞台を渡り歩いてきたやり手ゲーマーである。しかしここでは彼もまたほとんどのやり手を失ってしまってる

キャリアマネージャーは、あなた官僚になりなさい、と。そもそも官僚になったところであんまり思想って実行できなくない？
君が本当にしたいことはなんだったのか?

金儲けって正直言ってつまらないと思うし、それで身を失って人なんて山ほど見てきたからなあ、どうしよ