誤解によるストレス ―文化の違いと発達障害―

(読了目安7分)

人間関係で心を乱され、ストレスになることがあると思います。
イヤな思いをいつまでも忘れられず、どうしていいのかわからないような状態です。
マスターもnoteでは偉そうなことを書いていますが、普段の生活ではいまだに心が乱れることもあります。
※もちろん20代のときよりはだいぶ落ち着いていられます


「相手には常識がない」

「相手が変わってくれればうまくいくのに」


・・・こんな感情はストレスの原因になりますが、もし、ストレスの原因が自分の「誤解」からくるもので、他人はまったく悪気がないと理解できたら、ストレスもかなり消化できるはずです。


自分の解釈の仕方に原因があるなら、その解釈の仕方を変えるだけでいいんです。
そして、なぜ心が乱れるのか本質がわかれば・・・ストレスもなくなります。


では以下、2つの原因について書いてみます。



◎文化の違いによるもの


たとえば、開発途上国(今回の投稿から「発展途上国」を「開発途上国」と書きます)の山奥に住んでいる女性には、日本人から見たらすごい人がいます。
人前で平気で、「かーーーーー、ぺっ」とタンを吐くんです。
怒ってるのかと思ったらそうではなく、それが文化なんです。
また、人からお金を借りるとき、貸してくれる人の話を、ヤンキー座りをしてタバコを吸いながら聞くんです。
日本だったらとんでもない態度ですが、一部の開発途上国では普通らしいんです。


これは、ただの「文化の違い」です。


ですから、あなたが開発途上国の人にお金を貸すとき、相手がタバコを吸いながらヤンキー座りをしていてもいいんです。
「聞く態度がなってない!常識がない!」と叫んでストレスを溜めても、相手には意味がわからないわけです。


たとえばですが、逆にあなたが開発途上国に行き、普通にご飯を食べているとき、目の前にいる現地の人が、急に「食べる態度がなってない!常識をわきまえろ!」と怒り出しても、あなたには意味がわからないですよね?
「え? わ、わたしなんかやりました?」と驚くだけで、べつに現地の人をバカにしようとか、困らせようとか思っていないですよね。
開発途上国の人があなたの話を聞くときに「ヤンキー座り」をしてタバコを吸ったり、女性が道端にタンを吐いたりするのは、ただの「文化」であって、「常識がない」とかそんなことじゃないんです。
相手にはなんの悪意もないのに、それにストレスを溜めるのはもったいないですよね。


そんなわけで、あなたが開発途上国の人に対してイライラしても仕方ないように、日本人の中でも、文化や生活環境などによる「差」はあります。
その差を「大きい差だ」「理解できない」と言って、あなたがストレスを抱えてしまったら「知恵」ではありません。


「開発途上国の文化の違いは理解できるけど、彼女は同じ日本人よ、私は彼女の行動が理解できない、やっぱりストレスがたまるわ」なんて思うかもしれませんが、「日本人だから」とか、もっと言えば、「あなたの自宅の隣に住んでいるから」といって、あなたと同じ文化や価値観ではないんです。
たとえばマスターの子育ての方針と、他の家の子育ての方針は違いますから、そんなことでお互いが相手を否定したら、ストレスが溜まります。


それに、あなたが周囲に対して、無意識にストレスをかけている可能性もあるんです。
ですから、せめて周囲の人たちの行動に対しては、「文化の違い」という大きな視点から理解を示すのはどうでしょうか。
「このストレスは自分の経験不足から来るものだろうな」って。
そうすれば、結局あなた自身のストレスが減るんです。



◎先天的なもの


「空気が読めない人」「変わった人」などと呼ばれる発達障害(ADHD・アスペルガー・自閉症など)のような「先天的」なものも、周囲の人にとってストレスの原因として挙げられます(発達障害の本人がストレスを感じている場合も多くあります)。



発達障害は、以前は「親の教育・食べ物・生活環境」などのせいにされ、親も子どもも社会から白い目で見られていたものですが、ここ30年ぐらいで、場の空気が読めない人の多くは、その原因が「先天的」なものだとわかってきました。
しかし、症状が軽い人ほど理解してもらえないのが現状のようです。


発達障害の人は、多くの人が「非常識・失礼なこと」と感じることであっても、本人は悪気はありません。
空気が読めない人でも、ときどきすごく優しい面を見せたり、会心の気使いができることもありますよね。
そのときあなたは、普段の「マイナス面」とのギャップに驚くかもしれませんが、彼らは、わざとやっているわけじゃないんです。
ワガママを言った直後に優しく気を使うことで相手を混乱させようとか、そんな裏の意図はありません。


また、これはマスターの経験上、あなたが周囲から理解されないと感じているなら、あなた自身が発達障害の可能性もあります。
「自分には障害はない」と信じたい人も多くいると思いますが、もし発達障害だと認められれば、自他共にとても楽になるだけでなく、むしろ他人はあなたを助けてくれるはずです。


21世紀になってから、自分の障害を打ち明け、周囲に受け入れてもらい、社会で活躍している人が徐々に出始めています。
障害があるなら、それを公にすることでお互いが楽になるんです。
自分のマイナス面を認めた上で社会貢献をする・・・これも、知恵・愛・大人の思考と言えます。


マスターが生活を共にした400人ほどの女性の中には、発達障害を自ら公言している人もいれば、気がつかずに悩んでいる人もいました。
(↑マスターはこれまでの経験から、発達障害の判断が少しできます)
みなさんはせっかくこのnoteを読んでくれているんですから、大きな視点から客観的に自分を見つめてくださいね。


発達障害の可能性を探りたい場合、ネット上にテストがたくさんありますので、興味がある人は、検索してみるといいと思います。
発達障害を研究することで、自分のチェックだけでなく、他人に対する理解も深まるはずです。



◎進化の方向で


文化の違い、環境の違い、価値観の違いなどが原因で悩み、かつその相手に相談できる環境なら、「人類の進化の方向」で話をまとめるのが知恵です。
たとえば、約束を守ることで人類は進化してきましたから、約束を守るという文化と、守らないという文化がある場合、守る方で統一するのが知恵です。
手を洗う文化と手を洗わない文化の場合、手を洗う文化で人類は発展してきましたから、洗う方で統一するのが知恵です。
また、愛をベースにしているかどうかで判断することも大切です。
それは長期的なものか、短期的なものかなどという判断も大切です。
愛とは、「私もあなたも周りも楽しい」という状況です。
もちろんその状況が長く続くほど愛に近いです。
人類の進化の方向で愛をベースにし、解決策を見つけてください。



◎まとめ


あなたと相手の間にギャップを生む要因には、「文化の違い」や「発達障害(先天的なもの)」があります。
それを知らずに、自分の価値観が常識だと思うことでストレスが生まれます。
悩みの原因は、あなたの「誤解」にもあるわけです。
「文化の違い」と「発達障害」の2つを考慮すると、ストレスはあっさりと解決し、むしろ相手を心配する気持ちが芽生えることもあり、他人への貢献につながる可能性が出てきます。
あなたが知恵を身につけることで、多くのストレスが解消します。

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