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映画で学ぶ!ボイストレーナーの選び方~英国王のスピーチ~

吃音で悩むジョージ6世がボイストレーニングを受けて堂々と演説できるようになるまでの軌跡を描いたちょっと珍しい映画

とはいえ私は映画を頻繁に見るわけでも、政治の専門家でもないのであくまでボイストレーナー目線のみでお話していきます!

吃音で悩む王子さま

劇中では幼少期の過酷な環境が原因で吃音症になったとされている。

王家の責務として祝辞や演説の機会が増え、彼は悩み、ボイストレーナーに治療をお願いするが改善の兆しは見えない。

王子は自暴自棄になるも奥様が当時は白い目で見られていた言語聴覚士ライオネル・ローグを見つけてくる

(言語聴覚士は当時セラピスト的扱い、現在は国家資格)

ライオネル・ローグのボイトレ

初日

先ず彼は王子さまに診断室の中では立場は対等であると言うことを強く要求し、そして「あなたが変わりたいと本心で臨まない限り治療はしない」と言い切った。

本当に大切なこと、一定数「偉い先生に、直してもらおう」という気持ちでお越しになりますが、大体上手くいかない。

化物語:忍野メメの名言にもありますがコーチングの基本は「助けないよ。力を貸すだけ。君が勝手に一人で助かるだけだよ、お嬢ちゃん」です。

しかしどうにも話が進まないのでローグは賭けを提案します。

王子も嫌々ながら賭けに乗り・・・

王子がスラスラ音読出来たら王子の勝ち・詰まったらローグの負け

王子はヘッドホンをして外の音が一切聞こえない状態で音読をします・・・が、途中で「ふざけるな!」と怒って出ていってしまいました。

色々あって後日録音した音声を王子が聴いたところ・・・

なぜかスラスラ音読ができていて、ローグの治療を本格的に受ける事を決意します。

その後毎日トレーニングを受けていくわけですが、劇中ではスラスラ進んであまり描写はありません。

というのも王子は常に症状が出ているわけではなく、特定の人や大勢の前で吃音の症状が出てしまう事が多く、心を許した奥様や、ローグの前では吃音症が出る事はほぼありませんでした。

その為心理的な障害を取り除くためのアプローチが多く描写されています。

特定の感情を感じている時はスラスラ言葉が出る特性を活かした練習や、歌を歌うように発声する練習など様々なアプローチをしていきます。

その後様々なドラマがあり、最終的に王子はスピーチを成功させることができました!

トレーナーの選び方

大雑把に分けて2つのタイプが存在します。

トレーニング主体型

カウンセリング主体型

王子様のように「なぜか?」声が出ない(小さい)のでなんとかしたい人には

カンセリング主体型がオススメ

あなたがトークスキルやテクニックを向上させ、さらにコミュニケーション能力を伸ばしたい場合

トレーニング主体型がオススメ

基本的にボイストレーナーになる人は声を出すことが好きか、声を研究することが好きな人なのでトレーニング主体型になりがちです。

カウンセリング主体のボイストレーナーを探すにはのプロフィールを読んで自分と近い悩みを持っていたことがあり、心理的な要因を大切にしてそうな人を探すよりほかありません。

これを読んだあなたに、いいご縁がございますよう!

この映画のストーリー、落語の「鈴木検校」にめっちゃ似てる・・・

国が変わってもこういう話って美談になるんだね!なんかいいな~

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