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【後編】無意識の【悪習慣】から抜け出す脳科学!!ボイトレに応用してみた。~セルフトークとセルフコンパッション~

声に悩みを持ち、戦っているみなさん!

前・中編とお送りしてきた【悪習慣】から抜け出す脳科学シリーズ

いよいよ完結です!

前回まではなぜ悪習慣を作ってしまうのかをお話してきました、今回はアプローチ編!!

最後までお楽しみください!!

習慣を強化するセルフトーク(良くも悪くも・・・)

現代コーチングの創始者ルー・タイスは「選手が失敗した場面をその選手に何度も見せるというのは間違ったコーチングである」と断言しています。

それはなぜでしょうか?

それは自分の失敗している姿が脳に焼き付き、さらなる失敗を呼び寄せてしまうから。

でも見ないと問題が分からない!という反論があるかもしれません、

ルー・タースも「本人が問題に気が付いてない場合一度だけ見て指摘することは有効である。」としています。

気づいていない場合に1度だけ!

それ以上は「自分は失敗しやすい人間だ」とセルフイメージを下げるだけなので無駄です。

さて、声について私たちは既に「失敗しやすい自分」を獲得してしまっているかもしれません。

上司「明日プレゼンよろしく」

あなた「はい(人前でしゃべるの苦手だな・・・)」

括弧のなかのセリフ、これがセルフトークです。

この時私たちの脳では過去の失敗を思い出して、その時の嫌な感情や自分が失敗している姿を瞬間的に思い出します。

そうです、脳内で私たちはあたかもその失敗をもう一度体験したのと同じ臨場感を味わってしまうのです。

実際には失敗していないのに脳内で何度も失敗してしまう・・・

これを繰り返すとブリーフシステムが作られ、「声で失敗しやすい私」というセルフイメージが出来上がります。

セルフトークは同じ失敗を2度しないために必要なシステムでもあり、行き過ぎると失敗を呼び起こすシステムでもある。

そう理解して付き合うだけでも落ち込みづらくなります(体験談)

他人の気遣いや応援がダメな私を強化する

私は思い当たる節だらけです(;^_^A

先生「この前はここで失敗したから今度こそ成功させよう」

あなた「はい(そうだ、あそこで失敗したんだ気を付けないと)」

失敗したシーンを思い出すと・・・?
そうですね、脳内で失敗の追体験をしてしまいます。

人間は自分がイメージ出来る事しか再現できません。

イメージ1(前回ここで噛んでしまったんだよな・・・)

イメージ2(今回はこんな感じで読んでみよう)

無意識下で1と2のどちらを強くイメージするかでその時のパフォーマンスが決まります。

「あなたは○○だから、この前こうだったよね、もっとこうして欲しい、何でこんなこともできないの?」

という他人の言葉があなたの失敗体験を呼び起こし「脳内でもう一度失敗」させてきます。

しかしこれらを避ける事も、自動的に作られるセルフトークを防ぐのもなかなか難しいという事で、私お気に入りのアプローチをご紹介

セルフトークをコントロールする

参考資料ではセルフトークを正しいものに変えるという事を推奨しています

ですが、自分のセルフトークを認識するのってちょっと難しい・・・

しかも、セルフトークを正しいものに変えよう!と思っているだけだと、「またネガティブなセルフトークしちゃった・・・」という新たな自己嫌悪が生まれてきて結局悪習慣になってしまう・・・

ではどうしたらいいのか?

エクスプレッシブライティングをやってみる

ここで細かく説明すると長くなりすぎるので簡単に効果とやり方だけご紹介します。

効果:ネガティブな感情が減る・感情コントロール能力が身につく・本番に強くなる・自分を客観的に見る事ができる

やり方:自分の感じているネガティブな感情を最低8分~20分時間を取って書き出す(文章の量より時間)

愚痴や後悔など変えられない過去について書くことを推奨していない科学者もいるので慣れないうちは避けたほうが良い(慣れれば過去→現在→未来とつなげる事ができる)

まずはライティングで自分自身(セルフトーク)を客観的に認知しよう!

セットでオススメ

四行日記

超ネガティブマンな私はライティングの結果ネガティブなものに意識を向けてしまうという癖がある事が分かったのでその認知を変える簡単なアプローチをやってみました。

それが4行日記

やり方は簡単今日会ったこの中で、

ネガティブ1個・ポジティブ3個を書き出すだけ

落ち込みにくくなりました(体験談)

セルフコンパッションを高める

何をするにも落ち込みづらい私を作ってから!という事でエクスプレッシブライティングや四行日記、筋トレや瞑想でセルフイメージを変えてきました。

次のステップはセルフコンパッションを高めるというステージにGO!

セルフコンパッションを高めるとどんな効果があるのか?

1・レジリエンスが育つ

レジリエンス=失敗や挫折から立ち直る能力

2・成長マインドセットが育つ

ロジカルに努力する能力、正しく努力するためのマインド

3・オーセンティシティが高まる

自分自身に忠実に生きている感覚

さて、セルフコンパッションをを高めると大きく3つのメリットがあります、一見声に関係なさそうに見えますが、実は結構関係あり!

私たちの声というのは、環境の影響を受けながら成長・獲得して、現在のあなたの声になっています

例えば怒鳴るような、人を脅すような声をよく出す人は傾向としてプライドが高く、そのプイライドが崩れる事を恐れています。

人に合わせ過ぎたり、八方美人、ネガティブな迎合が癖になっている人は声が甲高くなりがち

自信がなく、関わる事を避ける人は声が小さくなりがち

と、私たちの声はセルフイメージをしっかりと反映してしまう傾向にあるようです。

「あなたらしく生きる為のメンタルトレーニング」は「あなたらしく声を出す」という事にしっかりと結びついてきます。(滑舌にも効く)

あなたらしい声を「オーセンティックボイス」と呼称している教授もいます。

セルフコンパッションを高めてあなたらしい声活を手に入れましょう!

やり方は書くと長くなりすぎるのでググってね♩(いつかそのうち書きます。)

ポジティブ心理学の罠

よく、目標を他人に公開して自分を追い込もう!

だとか

なりたい自分を思えば引き寄せの法則で達成できるとか

そんな話を聞きますが

ポジティブなセルフトークを行っても臨場感がなければポジティブなイメージを脳内で体験することができないので、セルフイメージを変える事はできないとされています。(難しい)

セルフイメージが変わらないという事は?

ここまでお読みいただいたあなたならもうわかりますね

自分の目標を他人に公言することを「パブリックコメント」と呼びますが、プライドの高い人や公的自意識の高い人には効果があるようです。

内向的な私たちにはあまり向いていないかもしれません。

関連記事

無意識の【悪習慣】から抜け出す脳科学!!ボイトレに応用してみた。シリーズ

前編「https://note.com/kokorotarou/n/n0f21b847f338」

中編「https://note.com/kokorotarou/n/n96da8afa4927」

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