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無職だし金もあんまないけどフィンランドには行きたいのよ

タイトル通り。
タイトルに付け加えるなら、フィンランド行きのチケットはもう買ってしまった。

前回の記事の〆に、なんかカラっとしたセリフをひとつ入れとこうとおもい
「とりあえず夏にフィンランド行きたいな~。」と書いた。
https://note.com/kokoronotanken/n/nbe8472dfccaf?sub_rt=share_pw

でもこれって「北欧に軽々いけるほど余裕のある金持ちってオチかよ」と思われるのでは・・・?と思った。

違う、そうじゃない。(鈴木雅之)

実は一回計算してあきらめた。お金がごそっとなくなるのが怖くて。ゆっくり過ごせる時間が、何カ月も減る値段だった。

5月に用事があって、約一か月半ぶりに前職の職場に顔を出したときに
お世話になった営業さんに
「で、フィンランドっていつ行くの?」
と言われた。

やめる前のおしゃべりや飲み会で、さんざん「ずっと行きたかったフィンランドに行こうかなあ!」と言ってたのだ。

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フィンランドには、20代の時にチャットで出会ったフィンランド人の友人知人たちが住んでいる。
三人は日本に来てくれて会ったことがあって、さらにそのうちの一人は私が都内観光案内をしたこともある。10年以上前の話だ。
その後、しばらく音信不通になったりしながらも、ほとんど稼働しないLINEグループでたまに思い出しては少し交流するような関係を保っている。
彼らとよくチャットで話し込んでいた頃にフィンランドのいろんな話を聞いていた。屋外のサウナまで冬でも真っ裸でいくだとか、みんな料理は熱心にしなくて冷凍食品を良く食べるから冷凍庫が大きいだとか。

中でもずーっと心に残っているのは、他人の土地であっても、自生しているベリーやキノコは収穫した人に所有権がある、という話。「他人が自分の土地に入ってきて自生してるベリーを勝手につんだのを取り返したら、土地の持ち主が窃盗したことになるんだよ」と冗談めかして教えてくれた。

そのくらいたくさんベリーやキノコは森に生えていて、人々は日常的にそれを摘んで食事に使っているのだと。話していた一人が、フィンランドの田舎に帰省しているときに、「家の近くの森で今採ってきたやつだよ」と、バケツにブルーベリーがたくさん入っている写真を送って見せてくれたことがある。
園児の時におやゆびひめの夏の生活(自生している木の実などをたべて楽しく森で過ごす)にあこがれてからずっと夢見ていたものが目の前にあるような気がして、ものすごくワクワクしたのを覚えている。

「私もそうやっていつか森でブルーベリーをつんで、料理してみたいんですよね~」
会社で私はそんなことを何度も話していたのだ。

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その時のワクワクして語っていた自分を思い出しながら
「いやあ、実は思ったよりずっと高いなあって思って、行くの考えるのやめてました」
と笑って答えた。
営業さんは
「え、そうなの?あんなに言ってたのに?そう。」
と返して、さっと別の話題に変えてくれた。

その場ではサクッとこたえたものの、その後何度も何度もそのシーンを思い返すようになった。そして思ったのだ。

そんな内容を笑って答えてしまった自分は、なんにも自由じゃないし、楽しく生きる覚悟もないね、と。

ゆっくりする時間が減ってもいいじゃない。

別に最悪バイトでも派遣でもなんでも、お金を稼ぐ方法はあるじゃない。

そんなことより、こんな貴重な時間があるのに、私はフィンランドに行かないの?なんで?

行こう!!!チケット、買おう!!!

とまあそういう感じでフィンランドに行くことにしたんです。
チケットを買うときは緊張した。6月19日。買う勇気を出した日。
滞在は8月から9月にかけての3週間ちょっと。

宿選びになかなか苦戦しておりますが、どうにかしていきます。

なので、このブログには夏の終わりに近づくとフィンランド旅行記がつづられる予定です。

楽しみだなあ~。



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