どんぐりの背比べ

今を遡ること11年前の2009年から2010年暮れまで僅かな期間バンドを組んでいた。
僕は元々ハードロックやメタルを好むギタリスト出身で作曲専門だったけど、理想的なボーカリストに遭遇しなかったため結局自分も歌うことになっていた。
この頃は僕たちも多くのアマチュアミュージシャン同様、渋谷、新宿、下北沢といったところで月2本程度のライブをやる生活を送っていた。
ただ全然お客さん呼べなかった。

人気バンドはステージングが本当に上手だった。
そして、シーンでウケそうないわゆる売れそうな歌詞のテーマだったり音楽だった。(今でもバスドラの4つ打ちは分かりやすくノレるけど、売れそうな音楽はみんなが模倣してパターン化する)

僕はかねがねその傾向にアンチテーゼを唱え、
日本の音楽界にもかつてのレノンやディランといった、音楽という枠も超えたオピニオンとしても発展させたいと思い、作品作りをしてきた。
ただ中々思うようにはいかなかった。
バンドの内部的にも周囲状況にしても。

この動画は当時組んでいたWeather Go(天気ヨシ!というニュアンスだった気がする)の最後のライブの様子です。2010年の12月14日でした。
今は異業種交流イベントの際に使わせて頂いている越谷easygoingsさんが会場なのも不思議な縁を感じます。
ちなみにSEは私の好きな英国70年代プログレバンドのYESの曲です。

27歳当時の僕の主張を聴いてください!

「どんぐりの背比べ」

作詞作曲 宇都雄哉・深作和馬 編曲 Weather Go

この船でどこへ行くのか
考えるのはもう辞めた

絡みつく迷いを棄てて
それぞれの明日を探す

船着き場を降りて
岸辺に腰を下ろせば
僕らこんなにも自由なんだ
いがみ合ったところで
同じとこで笑う
似た者同士のどんぐりさ

ありふれた真実から
見え透いた嘘が生まれ

今君のその目には
冷え切ったイメージがある

逆上がりをして
反転した空に怯えても
世界はそんなに変わらないさ
いがみ合ったところで
いつかは手を借りる
似た者同士のどんぐりさ

この船でどこへ行くのか
考えるのはもう辞めた

絡みつく迷いを棄てて
それぞれの明日を探す

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