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『あなたの心が6億円』と言われたら?

忘れられないドラマ、忘れられないシーンがある
今までたくさんのドラマを見てきた
その中で、DVD化されていないものがある
『眠れぬ夜を抱いて』
これはその一つだ
野沢尚脚本、財前直見主演のドラマだ

ざっとあらすじを書く
不動産会社を経営する中河欧太(仲村トオル)が開発した新興住宅街で、失踪事件が起きる。
彼は、『この失踪事件を放っておけない』と事件を追い、家にあまり帰らなくなる。その妻・中河悠子(財前直見)が、夫を助けようとその真相を自分でも追う。しかし、追えば追うほど夫が隠してきた過去にたどり着く。失踪した二組の家庭は、ある共通点があった。夫同士 山路康平(筧利夫)と進藤要士(田辺誠一)が昔からの知り合いであること。オーストラリアのゴールドコーストにある銀行を襲ったときの銀行強盗仲間なのだ。その銀行の支店長が彼らとグルになり、計画が実行された。まず彼らは、銀行員である大出類子(伊藤裕子)に近づき、強盗が入ってきたときにどのような動きをするのか聞き出した。強盗当日、銃は空包の予定だったが、実弾が混じっており大出は殺された。(※実は、支店長と山路の間で彼女を殺すことは決まっていた。それは、銀行の警備情報の話をした後で強盗が現れれば、大出が二人を疑うのは当然だからである。山路はそのことを隠し、進藤に空砲の中に実弾が混じってたんだと説明した。進藤は長い間、自分が撃ったと思っていた)大出類子は、中河欧太のかつての恋人であった。遠距離恋愛(オーストラリアと日本)になり、連絡をあまりしなくなったときに起きた出来事。彼女を失い、欧太は彼女が大事な存在であることを痛感した。彼女の死を独自に追い、その銀行強盗に関与した男たちを突き止め、自分が開発した新興住宅街に呼び込んだのだった。『復讐』。妻は、疑心暗鬼になりながらも、夫の心を自分の元に取り戻すため、奮闘する

とある1シーン
銀行強盗を企てた山路と進藤は
仲間がもう一人いた方がいいという結論から
現地で一人をピックアップ
強盗を成功させ、大金をせしめた後
そのもう一人の仲間を射殺したのだ

ただ殺したんじゃないんだな、これが
最後にとびっきりの夢を見せたんだよ
盗んだお金に目がくらんでいるその彼に、進藤がこう言った
『You can have it all.』
全部君のだよ・・・

もちろん、これは大嘘

でも、これを聞いた彼は
『Really?』と言って、その直後射殺される

何で信じるんだ?とも思うけど、浮かれていたからなのか?
銀行強盗してるんだもんね、気がおかしくなってたのかも?

もし自分にこんな大金がポーンと入ってくるようなことがあったら
その先には死が待ち受けているのかもしれない
夢を見せられているんだろう
このドラマの彼のように

途方もなく、人生をかけて稼げないかもと思うような金額であればあるほど
次に来る『死』が隠される

あなたの前に6億円
あなたの命が6億円
あなたの心が6億円


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