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3月24日 水曜日 15時 | 書店

お昼前後の時間で東京駅近くの大型書店へ行ってきた。

『ゾーハル〈新装版〉』を手に取って中をパラパラとつまみ読みしてみたが、歯が立たなそうなので棚に戻した。

最近『七十人訳ギリシア語聖書 モーセ五書』を思い出したらちょっとずつ読んでいる。旧約聖書の面白さは侮れない。ホッファーも旧約聖書のダイナミックな人間模様がお気に入りのようで、彼の日記を書籍にした本を読んでいるとよく話に出てくる。
カバラはユダヤ教神秘主義のことで、ゾーハルは神秘学的な視点からのトーラー(モーセ五書、つまり旧約聖書)の注釈書である。非常に興味をそそられるわけだが、実際に読めるかはまた別の話。

『完訳 カント政治哲学講義録』は意外にも図書館になく、書店で確認。アーレントの講義録。ところどころ読んでみたが面白い。今読んでいる『活動的生』を読み終えたら挑戦してみようと思った。

その他アーレントで『思索日記 II』も面白いなぁと思った。こちらは図書館にあったので予約した。

『思考する機械コンピュータ』は以前単行本で読んだ。その単行本は手放してしまったが、文庫が出ているのは知っていた。もう一度読みたいとときどき思っていたが、買わずじまいだった。
最近、クヌース先生の『The Art of Computer Programming Volume 1』を図書館で借りて挑戦してみたがこの人生で何度目かの挫折。コンピュータがアルゴリズムを云々する理屈について基本を復習したいという気持ちが高まっていたこともあって今日は購入することにした。

今日はもう一冊コンピュータ関連の本を買った。こちらはどちらかと言うと、コンピュータで仕事をする「人」のほうの話である。この業界では古典・名著と言われて読み継がれている『人月の神話』である。この本からの引用は何度も他書で触れてきたがオリジナルを読んでいなかった。コンピュータ関連書籍の棚の前を歩いていて、なんとなくインスピレーションで手に取っていくつかのページを読んでみた。まさに今頭の中でこねくり回していることについて書いてあった。こういう出会いは何かに背中を押されている感じがするので購入することにした。

アーレントの『活動的生』の主題のひとつとして出てくる「労働(レイバー)・仕事(ワーク)・行為(アクション)の違い」についての考察が面白く、自分の経験などに当てはめて考えてみたりしている。働くことについて思いを巡らせていると、そういうテーマを扱った本に自然と目が行く。上の『人月の神話』もそうかもしれない。
『働くことの哲学』はこの書籍のことも著者のことも全く知らなかった本だが、アリストテレスの棚を物色していたら隣の棚から視界に割り込んできた。すぐに買ってしまうかどうか、ちょっと迷ったので図書館で予約した。

今日はこんなところで家に帰った。

SN

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