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頑張らない分散型、全力の一枚岩型

頑張ることは美しいけど、頑張らないのも大事だなぁと、おじさんになるほど思います。

「やるからには全力で!」とか、勢いがあって聞こえはいいですけどね、実際自分がそういう空気感の中にいると疲れちゃうのも事実です。

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物事の流れの中で瞬間的に全力を出すのはすごく大事なことというか、出し方によっては芸術的ですらあるわけですけど、ずっと MAX のパワーで走り続けるのはちょっと違うと思うし、自殺行為のように感じます。

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個人的には、仕事、お金…などいろんな面でそうなんですが、分散型で運用する傾向の強いものが10年とかそういう単位で淡々と続いています。

分散型を一言で説明するのは難しいですけど、仕事で言うと Git でのソースコード管理とかですね、典型は。

お金の面ではアセットアロケーションという資産形成方法がそれに当たります。いくつかの金融商品に分散して投資する方法です。

分散型をイメージするのが難しければその反対を考えるほうが簡単です。

一枚岩型ですね。

なにかひとつの「わかりやすさ」や「正しさ」みたいなものが一枚岩型にはあるので、進捗/進展が見えやすいとか物事の因果関係を説明しやすいという利点を持っています。

でもこれみんな、その物事がうまく行ってる間の話ですね。

一枚岩型の難点は、軸になるモノや人に多くが依存するので、うまく行かなくなると一気に駄目になっちゃうところです。

「やるからには全力で!」というノリでプロジェクトを進めていると、この一枚岩型が形成される傾向が強いと感じます。

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全力疾走でなにかに取り組むこと、それから、白黒はっきりつけながら物事を進めたいという気質が強い人は、なるべく手近なところにゴール設定しながらやったらいいと思います。

小さく、頻繁に、簡単なゴールをたくさんクリアするサイクルでは一枚岩型の良いところしか発揮されません。

反面、ちょっとでも目標を大きく定めると、一枚岩型のやり方はいずれ破綻します。

分散型でも太刀打ちできないような手強い不確実性が中長期のプロジェクトには必ず潜在しています。

これに頑固な一枚岩型が打ち勝てるわけがありません。無茶です。それこそ玉砕です。

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ここのところ思いの外続いちゃってるこの日記への取り組み方が僕の中では分散型ですね。

「毎日書いてりゃ、ときどきは面白いのが書けるだろう」という感覚です。

だから「このいち投稿に全力投球!」みたいな書き方はしないことにしてます。(できないし…。)

内容薄め、短めの投稿で全然良く、なんなら別に内容なんてなくていいじゃん、ぐらいの感じで毎日書いてます。

なにかを達成する目標がないので、リスク耐性は無限大ですね。

SN

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