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103.はーばーらいと、小説家としての生き方:吉本ばなな、阿修羅のごとく:向田邦子



楽しみすぎ。
エッセイの、研ぎ澄まされたくもり一つ無い文章が好き。
小説の、独特な誰も拾って書かないようなところの奥の奥を言語化して書き上げてしまう表現力が好き。






一生のうちに出会えて良かったと心の底から思える方。





***




向田邦子さんの「阿修羅のごとく」を読了しました。
時代がとても反映されていて、言い回しとか、セリフとか独特で、わたしたちの母たちの世代のドラマや本はきっとこういう感じだったのだろうと思いながら読んでいました。
こういう言い回しは橋田壽賀子さんのドラマをみているみたいだなあと。


人との会話の内容を事細かく描くのが独特だなあと。
昔は当たり前だったのかな。


お父さん(旦那)の浮気を、知らん顔して耐えることが妻の美学だという母(妻)ふじ。
耐えに耐えて、報われぬまま亡くなっていくのが衝撃的すぎて、こんなの嫌だと思った。
これも時代なの?
こんな時代嫌だよ。女は女中のように家事と子育てと旦那の身の回りの世話だけをして色んな事を見て見ぬふりをして耐え忍ぶ。
そこまでして最後は死んじゃうの?
一生呪ってやるってなるわ。
それは、それは、昔は
「うらめしや〜」って出てくるのがわかる!というかんじです。
そうでもしなきゃ一生報われない!


次は「父の詫び状」を読むのです。
まだまだわからない向田邦子さん。
もうちょっと理解度が深まるかな。






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