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人には人の『日々の大切な習慣』

「にゃー。にゃーー。」

意識の狭間で、ルナ(猫)の鳴き声・・・

「なぁーーーん。に゙ゃぁぁぁ!!!!」

ルナの精一杯のだみ声が脳内に響き渡り、わたしの意識は覚醒する。


あ、ルナ?おはよー


わたしの1日はルナの鳴き声ではじまる。
まだおふとんから出たくないわたしは、ポンポンッと布団を叩き「一緒に寝よう」とルナを誘う。


・・・来ない。
朝わたしを起こしにきたルナが、ベッドで一緒に寝てくれたためしがない。

ルナの意思はかたいのだ。



目をキラキラさせたルナに催促されて、わたしは出窓のカーテンを開けようと立ち上がった。

足元では、お尻をふりふりさせたルナがスタンバイしている。


シャッとカーテンを開けるとほぼ同時。
ルナは高さ1メートルほどの出窓にジャンプした。

前足を出窓にかけ、同時に後ろ足で壁を蹴り上げ飛び乗る。


すごいねルナ~


わが子の身体能力の高さに感心する日々である。

ルナはジャンプ力に優れている。(と思う。)
1mはさすがに高いらしいが、もう少し低い場所なら一瞬宙を浮くように軽やかに着地できる。


・・・猫なら当たり前か?



わたしはルナのジャンプを見届けると、まだぬくもりの残るベッドにもぐりこんだ。


なぁーーん。なぁぁぁーーん。
・・・に゙ゃぁぁぁん!!!!


また寝たのがバレた。
ルナは「寝ちゃダメー!」と言わんばかりに鳴き声をあげる。


仕方ない。
布団の中でぐぐぐーっと伸びをして身体を目覚めさせ、わたしはようやくベッドから這い出した。


起きたぞー。


まず電気ポットで湯をわかす。
最近買ったドリップ型のポットは、マットブラックにさりげなくゴールドのアクセントが入っていておしゃれだ。

これでコーヒーをドリップする時間が、わたしの朝を格上げしてくれる。


お湯の支度をする間、ルナはわたしの足に絡みつくようについてくる。
寝転ぶタイミングを見計らっているのだ。


わたしが立ち止まると、すかさず足元でゴロンと寝転び仰向けになる。
そしてフラダンスをするかのようにくねくね踊る。


くぅーーーたまらん!


この姿がかわいらしすぎて、思わずしゃがみこんでわしゃわしゃ撫でまわす。わたしに撫でまわされてボサボサになったルナもまたかわいい!

でもほっとくと毛玉になってしまうからブラッシングもする。
ブラッシングに至福の表情をするルナを見るのもたまらない。


これがお湯が沸くまでの間の、わたしとルナのお決まりの日常だ。



お湯が沸いたら、わたしはハンドドリップでコーヒーを淹れる。
ハンドドリップはカフェバイトで教えてもらった。


茨城県には有名なコーヒーショップがある。
最近首都圏にも進出している『サザコーヒー』だ。

わたしが働いていたカフェのコーヒーは、サザコーヒーの豆を採用していた。そのためオープニングの際には、サザコーヒーさんが直々にハンドドリップを教えてくれた。

それが嬉しくって家でも道具を揃えて練習したから、ハンドドリップはわたしのちょっとした特技になった。


ハンドドリップとはいっても、今はお手軽なドリップパックを使っている。本当はサザコーヒーの豆を挽いて淹れたいのだけど、やっぱりちょっと高級品。最近はなかなか手が出ない。


それでも、カフェバイトで培ったハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーは美味しいから満足してる。それにわたしはカフェオレにしたいから、ドリップパックで十分なのである。


・・・丁寧に淹れたコーヒーをカフェオレにする。
というのは、邪道だと言われがちだ。
だけど結局のところ、コーヒーが好きというよりカフェオレが好きなのだから仕方がない。


でもでも、インスタントコーヒーで作るカフェオレよりも、ハンドドリップのほうが数倍おいしいのもまた事実。

これで朝をスタートしないと、調子がでないのだ。
お腹の調子が…笑



カフェオレを手にソファに座ると、しばしぼーっとしてお腹が動き出すのを待つ。

そして、カフェオレを飲み終わる頃には快腸の兆しがくる。
不思議なほどに。

ここまでしてようやく、わたしの1日は快調(腸)に始まるのだった。


さて、行くかぁ~。


晴れていればウォーキング。そしてヨガ、瞑想…と、心と身体のメンテナンスにたっぷり時間を割いている。これが今の、大切な日々の習慣。

もちろん、わたしの日々にはルナがいる。
猫との触れ合いもまた、わたしの欠かせない習慣だ。

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